2018年7月6日金曜日

遠野へ

友人レナータはイタリア人、5、6年前からバルセロナに住みながら日本の東北とカタルーニャ友好のプロジェクトに携わっていましたが、二年前から、子ども三人を連れて、岩手県遠野に移り住んでいました。
長男と長女は中学生、次女は小学生でしたが、二年前、いきなり日本の学校に放り込まれました。
子どもたちは、母はイタリア人でも父はカタルーニャ人で、カタルーニャで育ったのでカタルーニャ語しか話しませんでしたが、二年経った今ではみんな、彼らの母同様に、日本語をしゃべり、日本語を書きます。

このたび、一足先に女の子たち二人が母レナータの故郷シチリアに帰ることになりました。レナータは日本に来た時はもう離婚していて、日本に長期滞在するときは、別れた夫に子どもたちを託していたのですが、数か月後には自身もシチリアに帰ることにしたのでしょうか、女の子たちの行き先は、カタルーニャではなく、シチリアです。
その、さよなら会が7月5日に遠野でありました。
男の子は日本に残り、これから二年間、軽井沢にあるインターナショナルスクールに通います。

二年前、三人もの子どもたちを、規律ばかりの日本の学校に放り込んだレナータに敬意を表して、そして一生の思い出になるであろう日本での暮らしを終えた、小さな国際親善大使らに敬意を表して、そのさよなら会に行ってきました。


さよなら会は、学校の友だちや先生たち、町の人たち、そして私たちのようなレナータの友人たちで、大盛況でした。


レナータが映像で子どもたちの二年を紹介します。


それぞれの人たちが、それぞれのかかわりを語ります。


ギター演奏をされた方もいました。
この方は、ギターのコレクターでしたが、2011年の津波ですべてのギターを流されました。それをレナータを通して知ったカタルーニャ人(スペイン人?)から贈られたギターを奏でました。

レナータの一家は今日は東京に泊まり、明日は女の子たちがシチリアへと向かいます。
夫が彼らに贈った言葉は、あなたたちも私たちも、イタリア人でもカタルーニャ人でも日本人でもない、みんな地球人だという言葉でした。
  





4 件のコメント:

  1. とうとう念願叶って遠野へ行かれたのですね!
    盛況ぶりがレナータさん一家の地域への融け込み具合を物語っていますね。
    友人が旦那さんの転勤で福島に行った時、地元の人たちのウェルカムな姿勢に驚いていましたが、厳しい北国の人たちの助け合いの精神の表れなんでしょうね。

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  2. hiyocoさん
    子どもたちにもよい経験でしたが、何より地元の人たちによい経験でした。ご多分に漏れず遠野も過疎化が進み人口も減る一方のところへ外国人が子どもを3人も連れて住み着く、度肝を抜かれたようでした。
    しかも、お母さんだけでなく、みんなが日本語を覚えて日本語で話ができるようになる、たくさんの人が、「今度はシチリアで会おう」と楽しみにしていました(笑)。
    遠野にはUターン、Iターンの人も結構いて、空き店舗を借りて、地ビールをつくるとか色々試みていました。でも、田舎のままで自分たちが健康に生きようとする八郷の住人に比べると、遠野は都会との関係で生きようとしていると、夫はちょっとぐちゃぐちゃ言っておりました。
    花巻にも行きましたよ!明日か明後日UPします(^^♪

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  3. 花巻!もしかして麻糸を巻く竹かごの謎が解けたとか(覚えていますか?)?
    謎が解けても解けなくても、楽しみにしています。

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  4. hiyocoさん
    もちろん、その糸巻の竹籠のことです。
    でも、そう期待しないでね(笑)。

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