2018年8月23日木曜日

やわな塵取り

骨董市で、ブリキの塵取りをいろいろ、全部形の違うのを5枚ほど、入れ子のように重ねて置いてあるお店がありました。


そのうちの一つ、きれいなのを手に取ってみていると、気さくな骨董屋さんが声をかけてきました。
「それ、東京では若い人がすごく注目しているの、これからはこんな塵取りだよ」
「・・・」
それは、逆効果でしたね。私が、田舎者で若くないと言っているようなものです。
しかも、私は、「売れ筋」とか、「今人気の」という冠がつくと、買おうと思っていたものでも買うのをやめてしまうほど、天邪鬼です。

というわけで、塵取りを置いてしまいました。
作業棟で使う塵取りが欲しいのだけれど、この塵取りは、床に密着させる面が平らではないのが気になります。


饒舌な骨董屋さんはおしゃべりをやめません。
「朝一番には、いつも女性に買ってもらいたいんだ。安くするよ」
朝一番にどんな客に買ってもらうか、ゲンを担いでいる骨董屋さんはけっこういるようです。
「ちょっと平らじゃないんだよね」
「なに、下に硬いものを置いて叩いたら、すぐまっすぐになるよ」
試しに、私は骨董屋さんの目の前で、手でブリキを曲げてみました。なんと、限りなくまっすぐになりましたが、今度は、私の力で形が変わってしまう軟弱さが気になります。乱暴に使ったら、すぐべこべこになってしまうことでしょう。
それでも、広告紙で塵をすくうよりましなので、買ってきました。


いつも思うことですが、日本のブリキは、技術が高いから薄くつくってあるのか、あるいは薄い方が加工が楽だから薄くつくってあるのか、はたまたケチ根性で材料費を抑えようと薄くつくってあるのか、頼りないことこの上ありません。

右のカンボジアの塵取りも、ちょっと両端が上にあがっているのですが、こちらは丈夫なブリキでつくってあるので、私が手で押したくらいではびくともしません。







2 件のコメント:

  1. 天邪鬼な人への対応は難しいですね(笑)。ブリキの塵取りが今熱いなんて知りませんでした。私も東京の若い人じゃないからかしら?ぴたっと地面に接しない塵取りはいつまでも取り残しがあってイライラしますね。新しい塵取りの使い勝手はわかりませんが、見た目はとてもカッコイイです。

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  2. hiyocoさん
    近くの電信柱の上で電話線が切れていたという、あまり聞いたことのないトラブルでコメントが遅れてごめんなさいね。
    hiyocoさんも知りませんでした?今東京じゃ、ブリキでない塵取りは誰も使っていませんよ!(笑)なんて、掃除機ばかりで塵取りはブリキじゃなくても使っていないかもしれませんね。
    我が家では、塵取りの出番が結構あります。これから、活躍してくれるといいのですが。

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