2018年9月21日金曜日

ドカベン

お天気は、しばらくは雨のようです。


昨日の午前中、作業棟の軒下の、タイルの間にモルタルを詰める作業をしていると、嫌でも目の前のビニールハウスが目に入りました。
そうだ、雨が降り続く前に、少しでも中のものを片づけよう!
というわけで、午後から、思い立って整理をはじめました。

最後に一つだけ残ったビニールハウスには、行き場のないものを入れていました。
古いコンピュータやフロッピーディスク、収穫したお米(もうない)を入れた茶箱、衣装ケース、予備の畳などなどでしたが、それもあらかた片づけて、さして大切なものは入っていません。


ビニールハウスのビニールは、2年ほどしか持ちません。
日光にさらされて劣化したビニールは、ある日突然、ちょっとした風でもさらさらと、崩れるように破れてしまいます。
このビニールハウスも、数年前に、屋根の一部が破れ、雨が入って、畳がだめになっているのは知っていましたが、見て見ぬふりしていました。
もう、新しいビニールを買ってかけ替えるほどの気力が残っていなかったからです。かけ替えには、お金もかかりますが、面倒な作業でもあります。


床に水がたまったので、畳は完全に腐っています。ごみ処理場にいつか、運び込まなくてはなりません。
フロッピーディスクやCDは捨てました。
積んである、小さめの段ボール箱、なんだろうと見ると、長男の本を入れた箱でした。

長男が長く住んでいた東京郊外の家を引き払い、都心の狭いアパートに移ったとき、行き場がない家具や、膨大な本やビデオテープなどを引き取りました。母屋ができる前、2006、7年のことでした。
引き取ったものの、当時は母屋もできてなくて置くところがないので、屋外に単管パイプで台をつくり、あれこれ全部積み上げて、ビニールシートをかぶせました。
母屋ができたあと、無事だった本などは移動させましたが、ビニールシートは劣化してしまっていたので、雨や湿気でたくさんのものがだめになっていました。
そのとき、長男の本は一切整理し終わったと思っていたのですが、このビニールハウスの中に、15箱ばかり運んであったのです。


箱が濡れているので、軒下まで運ぶだけでなく、本を箱から出さなくてはなりません。
次々に出してみると、中にはかびている本もありましたが、箱が湿気ている割には、ダメージをあまり受けていない本がほとんどです。


『ドカベン』もありました。いくつか抜けていますが、1巻から48巻までありました。
そういえば、今年ドカベンがフィナーレを迎えたとか、まだ続いていたとは知りませんでした。
息子たちの幼年期から少年期にかけて、漫画は切っても切れない関係にありましたが、その最初に手にした漫画が、テレビアニメから入った『ドカベン』でした。


箱の中に、水島新司さんが描いてくれたドカベンの色紙もありました。
古い友人Kの甥が水島新司さんの息子と小学校の同級生で、そのご縁で描いていただいたものです。
次男への「男岩鬼」の色紙もあったはずですが、長男の荷物だからか、ドカベンの色紙しか見当たりませんでした。
  

しかし、また本が出てきた、どうしたらいいのでしょう?
漫画も単行本も、とりあえずホールの片隅に積み上げて置きましたが、息子が引き取るとも思えないし、見せた後、最終的には私の独断で取捨選択をしなくてはならないかもしれません。







2 件のコメント:

  1. 我が家は女人国だから「ベル薔薇」だったかなー
    北九州の繁華街の中に「ゾッキや」のおばちゃんのリヤカーが見えると
    サンダルが脱げたのも忘れ三人駆けだしたなー
    楳図かづをの怪奇漫画「へび娘」など、、、
    こちらは「ジャポニカの百科事典」を全部揃えました。

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  2. 昭ちゃん
    あの、一巻では一試合が終わらなかったようなドカベンを、野球少年たちはみんな好きでした。
    昭ちゃんちは少女マンガですが、我が家は少年マンガばかり。
    私は、息子の読むものを読んでいたので、少女マンガに出逢ったのは遅かった!(笑)息子がだいぶ大きくなってからです。しかも、吉田秋生の『吉祥天女』とか、山岸涼子の『日出処の天子』とか、少女マンガとも少年マンガともいえないものから入りましたね。

    その息子から勧められて(送られて)、こってこての少女マンガ(かな?)の『テレプシコーラ』を読んだのは、息子が40過ぎのいいおじさんになってからでした(爆)。

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