「絞り染めのショール」にいただいた、hiyocoさんのコメントにあった、「絞り染めと聞くと思い浮かべる模様」というのは、こんなものだと思われます。
左は徳島県のショール、右は愛知県の有松絞りの浴衣地です。
左の模様は畳んで板で締めて、染めています。
一番目の写真右の、有松絞りの浴衣地は、もう四半世紀も前に、友人の母上から、着物の端切れなどと一緒にいただいたものです。
未使用の浴衣地で、友人と私のブラウスをつくりました。今、写真に撮ってみて、模様合わせをしていないことに気づきました。浴衣ではないので大した問題ではありませんが、模様を合わせていたらもっとよかったかもしれません。
確かに現代の日本の絞りと言えば、こんなあっさりしたものですが、桃山から江戸初期かけては、手の込んだ絞りが一世を風靡しました。
個人所蔵の振袖 |
辻が花です。
色染めの部分はすべて絞り染め、絞った後、墨だけを手で描きました。
上部の縞の部分も絞り染めだというのだから驚いてしまいます。
120センチ幅6メートル以上のサリーの布全体が、6~7センチ角ほどの模様で埋め尽くされています。
これもサリー、絞り終えたとき、布がいったいどんな状態になっていたのか、想像すらできません。
辻が花もインドの絞り染めも複雑な絵を描いていてただただ驚くばかりですね。
返信削除hiyocoさん
返信削除もともと、絞り染めはただただ模様をつくる手段だったのですが、今の絞りは、「絞り=手でやっていますよ。プリントじゃありませんよ」ということを見せたいがためにつくっているというか、「こんな模様がつくりたかったんだ」という執念は全然感じません。それより、いかに手を抜いて「効率的」に「絞り染め」をつくるかということばかり考えている気がします。
現代にも、辻が花を復元した久保田一竹さんという方がいらしたのですよ。ただ、着物一枚で、500万円とかしたと思います(笑)。もっとかな。
hiyocoさん
返信削除久保田一竹の着物、ちらっと見たら、700万円だった!