しばらく前の骨董市でのこと、おもちゃ骨董の店をのぞくと、
「セルロイドのガラガラがあるよ」
と、さわださん。
見るとずいぶん大きなセルロイドのガラガラと、中っくらいのガラガラ、そして小さいガラガラがいくつか並んでいました。
「小さいのかわいいっしょ。大きいのも同じ値段」
「ふうん」
勧められると、買ってしまうのが私です。
小さいのを、しかも色違いで二つも!!!
鈴が入ってガラガラと鳴る方の反対側についている丸い小さい玉、これを見ると、赤ちゃんがよだれを流しながら丸い玉をなめているシーンが、記憶の底からうっすらと浮かびあがり、セルロイドの味まで思い出します。
セルロイドの味は、もちろん赤ん坊の時の記憶ではありませんが、大きくなってから、縁日で売っているセルロイドの容れものに入った薄荷をなめたことがあります。
しばらく前から、『鬼遊び』(かこさとし、永田栄一著、青木書店、1986年)を読んでいますが、この本のしょっぱなに、赤ちゃんとガラガラのことが書いてありました。
生後間もない赤ちゃんにガラガラを持たせるとすぐ放り投げます。そのとき親は、「この子にはまだ早すぎたか」と持たせるのをやめますが、何度も根気よく持たせてあげた方がいい、などと書いてありました。
赤ちゃんとしては、振って鳴るのを楽しんでいるのではなく、投げるのを楽しんでいるのだからとのことです。
赤ちゃんや子どもは、遊び中で「ひと」になっていくそうです。
懐かしいですが我が家にはなく
返信削除吊るしメリーを天井から提げていますた。
3月に生まれ七夕飾りを見て手足をバタバタ動かして、、、
最初の子は親も育児の勉強でした。
昭ちゃん
返信削除赤ん坊の私がセルロイドのガラガラをもって座っている写真があります(笑)。ちょっと探したけど見つかりませんでした。
吊るしメリーは誕生祝の定番でしたよ。どこかに赤ちゃんが生まれると、隣近所でお金を出し合って雛人形屋で吊るしメリーを買い、届けていました。
セルロイドで輪っかになった起き上がりこぼしもありましたね。