先日神戸に行ったときに見た、Sさんのスウェーデンの曲木の箱です。
これは、現代につくられたものです。
素材は白樺でしょうか?
なかなかの雰囲気、お弁当箱にぴったりです。
伝統的につくられてきたものを現代つくるとなると、作家さんはとかく自分の意匠を乗せて自己主張しがち、職人さんは装飾的になりがちで、素朴な良さが失われてしまうものですが、素敵にまとまっています。
左の箱は、蓋も底も、被せた板に丸みをつけてあるので、ゆらゆら動きます。
これは、中国の苗人(ミャオ、Hmong)の道具、荷物を背負うとき、これで籠の紐や風呂敷の端などいろいろ引っ掛けて、背負いやすくする道具だそうです。
Sさんが村を訪問した時、苗の人々は、手前の多面体も含めて、大がかりな鍛冶場ではなく、囲炉裏みたいなところで易々とつくっていたので、度肝を抜かれたそうです。
渦巻き模様は、苗の人たちの魔除けです。
なにげないラフィアのバオバブの木も素敵でした。
バナナの繊維でつくったバオバブの木はよく見ますが、ラフィアの木は見たことがありません。
曲木の箱の左側は、底も丸みを帯びてユラユラするなんて不思議!遊び心ですか?
返信削除ミャオ族の鉄のグルグル、素敵ですねーーー!
hiyocoさん
返信削除遊び心でしょうね。でも、ゆらゆらさせる必要は全くありません(笑)。お弁当箱として使うなら、むしろ邪魔です。
ミャオの道具は平べったいのですがずっしり重くて、やわな感じはしませんでした。それにしても、金属を囲炉裏のようなところで加工しているとはびっくりです。
温度を上げるためふいごを使っているはずですが、見てみたいものです。