益子に行ったら、いつも小道具と古本の内町工場に寄ってしまいます。
本が増えていて、嬉しい反面、全部チェックするのに手間がかかります。本は分野別に分けて置いているのもかかわらず、ざっとしか見られませんでした。
開けることができるでしょうか?
蓋を温めれば開くかと逆さにして熱湯を張ってみると、あれ、油がにじみ出て、きついにおいがしてきました。良い兆候です。
お皿のお湯はすぐ冷めてしまうので、ビンを空き缶に入れ、ちょっと茹でました。
まだ温かいうちに取り出して、スクリュードライバーで2、3か所、軽く蓋をこじ開けて回したら、くっついていた蓋が取れました。
中に少し残っていたのは、靴クリーム、あるいはポマードでしょうか?軟膏の匂いじゃない気がします。
多少変色はしていましたが、元は透明だったらしい油は、ビンより蓋の方にこびりついていました。
ところで、日本で初めて缶ビールが発売されたのは1958年(昭和33年)のことです。それ以前はすべてビンビールでした。
昭和33年と言えば戦後から13年も経っていますが、当時でもまだ空き缶を商品の蓋として再利用するほど、金属は不足していたのでしょうか?
と、ここまで書いて、日本で初めて発売されたアサヒビールの缶の広告を見つけました。缶は、ビンの蓋の裏のプリントとは全く違うデザインだし、日本のビールだったらBEERと大きくは書かないでしょう。
これで納得、蓋は輸入の缶ビールの空き缶を利用してつくったものに違いありません。戦前の可能性もありますが、戦後駐留したアメリカ兵の飲んだ空き缶利用かもしれません。
ちなみに、世界で初めての缶入りビールは1935年(昭和10年)に、アメリカのアメリカン・キャン社が商品化しています。
靴クリームだったら、靴磨きの人たちが使っていた可能性もあります。昭和30年代までは、山手線のどの駅近くにも靴磨きの人たちが座っていて、十代の私だって磨いてもらったことがあるくらい、当たり前の光景でした。
300円のビンの蓋から歴史が見える、楽しんでしまいました。
akemiさん
返信削除春姐さんより嬉しい連絡がありました。
意外な接点が浮上しましたね今日中にお答えします。
ご期待ください。
春姐さん有難う!!
春姐さん・あけみさん
返信削除独占するといけないので取りあえず
春さんのメルアドに送ります。
そこから転送がいいかなーっと。
昭ちゃん
返信削除「木材会社見学」のコメント欄でいいですよ。でも頑張らないで!(笑)。
姐さんのメルアドへ送ってみました
返信削除試運転です。
昭ちゃん
返信削除写真は入らないものね。転送しておきました(^^♪
春姐さん有難う。
返信削除私のメルアド教えていいですよ、
何回もお手数申し訳有りません了解です。
返信削除昭ちゃん
返信削除いろいろ思い出しますね。いろいろありました。
Akemi Fujimaさんに昭ちゃんのブログを教えて置きました(^^♪
春さん、いろいろありがとうございます!
返信削除300円の瓶から、いろんなことがわかるんですね~。
でも、中に何がはいってるかわからないのに、チャレンジャーだなぁって思いました。
Akemi Fujimaさん
返信削除昭ちゃんは、まっすぐですから。Akemi Fujimaさんはお若いのだから、一緒に戦争の話はできませんよと、僭越ながら申し上げて置きました(笑)。
えぇぇ、チャレンジャーってどこがですか?
まさか毒は入っていないし、中身が欲しいわけでもないし、ただ、ビンの形とか蓋の形とかに惹かれただけです(^^♪
開くか開かないかはちょっとした賭けでしたが、コルクとガラスとかガラスとガラスじゃないから、開くだろうとは思いました。
まぁ、こんなことで小さなビンが増えるのですが、今回みたいに蓋の裏に歴史が隠れたりしているので、面白いです。
確かに、思わぬところに歴史ありですね。
返信削除チャレンジャーですよー。もともと毒じゃなくても、化学反応で劇毒化してることもあるかもです。温度もあげてるしー。
でも…なんか、私もこういうことやりたいタイプです。夫はゼーーーツたい許さないタイプですのでこっそりやります。笑
Akemi Fujimaさん
返信削除確かに煮るのはちょっとだったかもしれません(笑)。でも、お湯につけたとき漏れ出した臭いで靴クリーム化ポマードと判断しました。
もっとも、そのどちらも、今まで煮てみたことはありませんが(笑)。