2018年12月31日月曜日

壁塗り


八郷の農家を買って、つくばから引っ越してくるH家の、部分解体、及び改築工事を見に行ったのは、9月の終わりごろでした。
夫婦大工のS組が大工仕事を請け負っていましたが、やれる部分は自分でやると、H夫妻のS+Aさん、週末ごとに壁を抜くなどの作業をしに通っていました。


そのときは、天井や壁はすでに取り払われていて、S組が新しい柱を加えたり、窓枠を取りつけたりしていました。


暮れも押し詰まった昨日、約3か月ぶりに行ってみると、天井も床もすっかり出来上がっていました。
写真の右手が台所と食堂、左手が居間になります。陽あたりのいい居間は、天井、床、壁に断熱材を入れたので、とってもあったかでした。


でも、このたくさんある壁を、すべてH夫妻で塗るらしい!居間は天井も塗らなくてはなりません。そして、ここだけではなく、背後に二部屋もあります。手前にもあるし。
経費節約のため、自分たちで塗ると言ったものの時間がかかって大変、今考えれば提示された料金はえらく安かったので、返す返すも頼めばよかったとのことでした。
タイムリミットは3月末、新学期から娘のWちゃんは、こちらの小学校に通います。


手始めに塗ってみたという小部屋がこんな感じ。


わぁ、こんなトップライトのある場所も、全部塗り壁です!

左官仕事は私の最も不得意とするところ、他人さまの家ですが、見ただけでめげそうになりました。
他のことならお手伝いできるかもしれない、でも左官仕事は、とうていできません。


今年も一年ありがとうございました。







2018年12月30日日曜日

2018年はあと二日

このところ、日本海側では大雪も降っているというのに、太平洋側ではよく晴れた日が続いています。
しかし、空気は冷たくて、縮み上がります。今日も仕事をしようかどうか、窓からの強い陽ざしを見ながら考えているところです。


お正月飾りに加えた、豊永盛人さんの琉球張り子です。


姫達磨ですが、こけしが思い起こされます。色からは沖縄の紅型も思い起こされます。
そして、エイサーも聞こえてきます。


豊永さんの張り子を見ていると、好きにつくればそれが伝統になっていくという、手ごたえみたいなものを感じます。


それにしても、外に行くきっかけがつかめません。
作業しようかなぁ、どうしようかなぁ。


初めて来日したタイ人が、
「こんなにお陽さまが照っているのに、こんなに寒いなんて信じられない!」
といっていたのを思い出すくらい、見た目はとっても暖かそうなのですが。






2018年12月29日土曜日

今年のお正月飾り

クリスマスが終わってお正月飾りです。
クリスマス飾りを箱に収め、高いところにしまっていたとき、横目で見た神棚の恵比寿大黒を引っ張り出し、中心に飾ってみることにしました。


あれっ、お正月にしては、賑々しさが足りません。
そうだ、おもちゃづくしの布を敷こうと、布箪笥の中をごそごそ探しましたが、隠れてしまっています。


目についた、赤いブータンの織りものを広げてみました。
「まっ、これでいいか」
幅がちょっと狭いけれど、飾るものも少なめなので敷いてみました。


主役は、いつもはやはり高いところにいるイヌイットの、ソープストーンを彫った太鼓をたたく人にしました。
三番叟人形もあるけれど、人ではなくお猿、来年の干支ではないので、ここはイヌイットに任せます。


こちらは精巧な焼きものの恵比寿大黒、型でつくったもののようですが、俵の網目までつぶれず出ています。
後ろは左から、磁器の大黒を抱く少年姿の恵比寿さま、笹の一刀彫りの大黒さま、そして射的の大黒さまです。
大黒さまを射的の的にするなんて、運が飛んでいきそうです。


木彫りの恵比寿大黒、前は御所人形の恵比寿大黒です。

 

反対側は、獅子舞いたち。
と、神棚ではなくおもちゃ棚から来た恵比寿大黒。


そして、干支のイノシシ、金太郎を乗せた、疱瘡除けの赤ものです。


「めでたい、めでたい」








2018年12月28日金曜日

ジグソーパズル


地下倉庫に置いていたタンスの引き出しに入っていたジグソーパズルは、1000ピースぐらいのものでしょうか。
見つけてからずっと作業場あたりに転がしていましたが、風を当てた方がいいかと、ビニール袋から出してみると、


「わぁぁ」
猫の毛が混じっていました。
ここに来てから一度も開けてないし、このジグソーパズルをしていたのは、もう30年も前のこと、ということは、以前飼っていた猫「ミャオ」の毛です。
懐かしい!


ちょっとやってみようかと、軽い気持ちで居間のテーブルの上に並べはじめたのは、10日ほど前のことでした。
かつて、ジグソーパズルで遊ぶときは、そのままにしておける大きなスペースが取れず、大小の板やボール紙を何枚か用意して、大きい板に並べ、小さいボール紙や板には、色や形ごとに分けて置き、それを重ねて、持ち運んだり片づけたりしていました。
しかし、しばらくお客さんの予定はないので、居間のテーブルではじめたのでした。


仕事の合間に遊ぶだけなので、なかなか進みません。
夫は、
「何の足しにもならないことを」
と、あきれ顔です。


そんな夕方、突然Yさん一行がいらっしゃいました。


「いやぁ、すみません」
と言ってみるも、どうしようもなし、みなさん、テーブルの周りで立ち話をされて、お帰りになりました。


はじめてから一週間目、M+M夫妻と娘のSちゃんが建てる家の打ち合わせに来ることになったので、嵌めてないピースを寄せて、机を半分開けました。
詰めれば半分でも十分座れるのに、なぜかMくんとSちゃんは、パズルの方に陣取りました。Mくんは耳と口は会話に参加していますが、手と目は、パズルに行っています。Sちゃんは、もちろん耳だけ参加、黙々とピースを動かしています。
帰るまでに、二人で何ピースか嵌めたようでした。


その次の日はKさんが手伝いに来てくれて、一日中作業しました。
緑色が終わって、あとは茶色っぽい色ばかりです。


そして今朝、ここまでできましたが、明日は客人が大勢、幼児まで来ます。
今日中に仕上げなくてはなりません。
坂道に落ち葉がまだ残っていて滑りやすいし、家の掃除もした方がいいし、買い物に行かなくてはならないし、料理の下ごしらえがあるし、遊ぶ暇は見つかるでしょうか。

追記:


何とか、タイムリミットまでに完成しました。
久しぶりで、絵も覚えていなかったし、とくの茶色いところが、手こずったでしょうか。





2018年12月27日木曜日

リボン猫


千万両の小判をぶら下げた、小さな招き猫です。


リボン猫はそれだけでかわいいのに、目の上と頬にこちゃこちゃと、目立たなく描かれた髭がかわいさを増しています。


小判を持ちながら招く猫って、他にもいましたっけ?


「猫に小判」と言いますが、猫たちは小判を持ったり、小判の上に座ったり、小判によじ登ったり、いつも小判と遊んでいます。







2018年12月26日水曜日

カンボジアの空


現在カンボジアにいるO.Mちゃんが、数日前にFacebookに載せた写真です。
カンボジアの空って、本当に素敵です。
で、古い写真をひっくり返して見ました。2000年に、初めてデジタルカメラを使い始めてからの写真が、コンピュータに残っています。
空だけに焦点を絞って写真を見ても、どれもこれも捨てがたい。というわけで、選びきれなかったので、写真をたくさん載せます。


まず、プノンペンの私の借りていた部屋から歩いて5分ほど、メコン川の夜明けです。
ヴェトナムの方から朝日が昇ります。


陽が登る前から、毎日大勢が河原に沿った細長い広場に集まり、ジョギングしたり、太極拳したり。
我が家の大家さんも必ず出かけていました。


夜明けとともに舟も出ます。
プノンペンはメコン川(トンレ・メコン)とサップ川 (トンレ・サップ)の交わるところの位置していますが、目の前の川は、一年に二回川の流れが止まります。雨季にはメコン上流から流れてきた水がトンレ・サップ湖の方向(左)へと流れ、乾季にはトンレ・サップ湖に貯められた水が、メコン下流(右)へと吐き出されます。
メコン流域には、雨季の水をためる遊水地がたくさんありますが、トンレ・サップ湖はカンボジア最大の遊水地です。


雨季の、水位が最高位になったとき。雨季と乾季では水位は8メートルも違います。


毎年、ボートレースが行われます。
そんな行事があってもなくても、朝早くから夜遅くまで、川のほとりは歩くだけ、座っているだけで、楽しめるところでした。


プノンペンの町の中心から20キロほど離れた農村部の空です。
点々と見えるのは、砂糖を採るために植えてあるパルメラヤシ(扇椰子)です。


村に泊まり込んだ日の朝焼け。


日が登って、みんなの一日が始まります。 


雨季の空は、目まぐるしく変わります。
突然暗くなって、ちょっと風が吹いたらすぐ雨になります。


快晴があったかどうか、カンボジアの空にはどこかしらに雲があったような気もします。


雨季には、冠水してしまう道もあり、どこに行くのも船旅が便利です。
メコン本流は、雨季には対岸が見えなくなるほど川幅が広くなる場所もあります。 


海辺の町シハヌークビルの夕暮れ。



海辺も、海まで行く道も、やはり空がきれいでした。


最後に、私が借りていた部屋からの空です。
目の前に芸術大学があり、その向こうに王宮がありました。
  

左手に博物館がありますが、そこに蝙蝠が棲みついていて、夕方ともなると黒いリボンのようになって出かけていくのが見えました。
家に棲みついている蝙蝠としては世界最大の数で、100万羽以上と言われていて、蝙蝠のリボンは10分以上続きました。