2019年3月15日金曜日

『ふしぎの国のバード』


「これ、知ってる?」
と遊びに来た息子が、発刊間もない『ふしぎの国のバード①』(佐々大河著、KADOKAWA、2015年)を置いていったのは、4年も前でした。
「漫画は知らないけど、『日本紀行』は読んだよ」
「そう」
上野駅には今でも本屋さんが健在なので、息子は車内で読むためにその本屋さんで買ったのかもしれません。
その時は、たいして関心もありませんでしたが、置いて行ったので読みました。


こんな本があったことも忘れていた昨年、また息子が来て第3巻を置いていきました。
1巻は漫画らしくどたばたしていて、さして続きが読みたいとも思ってもいなかったのですが、3巻はイザベラ・バードの通訳だった伊藤鶴吉に焦点を当てていて、ちょっと新鮮でした。
また、当時の風俗も視覚的に楽しめる、ということで、欠けている巻を自分で買い足してしまいました。


最新刊の第5巻で、イザベラ・バードと伊藤鶴吉は、山形のあたりまで行っています。
ところが、伊藤鶴吉に以前通訳をしていたチャールズ・マリーズから、自分の通訳をしろと脅しがかかっていて、イザベラ・バードの通訳を降りなくてはならない危機に見舞われているところで第5巻が終わっています。


左がイザベラ・バード(1831-1903)で、右が伊藤鶴吉(1858-1913)です。


そして、イザベラ・バードから伊藤鶴吉を取り戻そうとしているチャールズ・マリーズ(1851-1902)は、ヴィーチ商会のプラントハンターとして、1877年と1879年に日本、中国、台湾で植物収集を行って、500種の新種の植物をイギリスにもたらしています。







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