2019年6月19日水曜日

ベニヤのビン


この数日、ガラスビンの興奮が冷めやらないところで、も一つおまけのビンの話です。

骨董市で、おもちゃ骨董のさわださんが、
「バリカン油のビンだよ」
と言って持っていたものです。
ところで、バリカン油のビンには、たいてい誤使用を避けるためか、「バリカン油」というエンボスが入っているようですが、これにはありません。


肉眼では、光の当たり具合をうまく調節しないと、エンボスがあることさえ気づかないのですが、ビンの片側の底に近い方に「ベニヤ」とあります。


そして、もう片側には「スカ川」とあります。
「ベニヤ」と「スカ川」で調べてみたら、見つかりました。

あんてぃかーゆブログより

バリカン油のビンではなくて、食料紅のビンでした。
「紅屋食品色素株式会社」と読めました。
エンボスが底に近い方にあるのは、ラベルを貼っても読めるようにと配慮だったのです。

Glam Driveさんのブログより

さらに、「牡丹印」で検索してみると、もっと見つかりました。

同上

反対側のラベルです。
デッドストックのどの画像でも、丸に青とあります。食料紅と書いてありながら、もしかして紅屋食品色素株式会社は、「食料青」しかつくっていなかったのでしょうか?


デッドストックの緑っぽいビンと、このビンは明らかに違っていて、もっと稚拙です。
福島県須賀川の紅屋食品色素株式会社にも、長い歴史があったのでしょうか?








4 件のコメント:

  1. あかずきん2019年6月19日 17:29

    ビックリ仰天!!(笑)
    この緑色の壜家にあります!封がしてある、ラベル付きありますよ~
    差し上げますよ♬
    多分御先祖さんの忘れ物みたいです(笑)

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  2. ボトルソウドウ2019年6月19日 17:50

    我が家にも透明色とグリーン色の未開封のものが2本あります。ガラスびんを集め始めた頃、まだブログをする前でした。ボトルシアターへ行き庄司先生へびんが売っているお店を聞いてみたところ紹介され行きました。食紅には口の仕上げが切りっぱなしのものが多いようですが瓶の単価が安かったからか手間のかからない仕上げになったのだと思います。デッドストックが大量に出回ったのか昔によく見かけました。

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  3. あかずきんさん
    ひぇぇぇ!奇遇ですね。
    福島でつくられていたものが九州で売られていたんだ!昔は運輸事情が悪かったのにね。
    喜んでいただきます(^^♪

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  4. ボトルソウドウさん
    そうでしたか。食紅のビンはほかにも持っていて、確かUPしたことがあったはずですが見つかりませんでした。
    そんなにデッドストックが出たようでは、紅屋は倒産したのかもしれないですね(笑)。
    あまりいろいろなものがない時代にも食紅が、何故か台所にいつもありました。入れていた引き出しも覚えている(笑)。
    季節ごとに、桃色の菱餅とか、ゆで卵を赤く染めて一部を切り落として、黒ゴマで目をつけてだるまをつくるとか、ゆで卵を裏ごしして食紅で染めて紅梅をつくって蒸すとか、いろいろ作ってもらっていました。

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