他にも出入り口がたくさんあるので、さして不便もなかったのです。
そのハンドルが手に入ったので、やっとつけることにしました。
つくり方を忘れたころに作業するので、スイスイとはいきませんが、それでも説明書を斜めに読んで、3種類の太さのドリルで穴を開け、着々と進めました。
ドリルで開ける穴が重なっているところは、杉は柔らかいので、ともすればドリルの刃が最初に開けた穴の方に滑って、真直ぐに開けることができません。
それに気をつけながら、3か所に穴を開け、深い穴に錠前ボックスを埋め込んだら、難関はもう、突破したも同然です。
次にハンドルをつけます。
これは外との仕切りドアですが、室内間仕切り用でのドアハンドルを使っています。というのも、無印良品では外と仕切るドアハンドルは売っていないし、ほかの会社の製品は、欲しいのがないし、それにどれも驚くほど値段が張ります。
ところが何てこと、ドアを取りつけようとしてわかったのですが、カギ部分(サムターン)の内側と外側が反対でした。これでは外側から施錠して、内側からは開けられないという、使いものにならない事態になりました。
「裏表反対につけ替えればいいじゃないか」
と夫は言いますが、カギ部分の錠前ボックスが、内側と外側では違う形をしているので、外に見える部分を単純にとり替えることはできません。
そして、錠前ボックスを外して、それを上下反対にするというわけにもいかないのです。
というのは、ハンドルの穴は中心にはないし、ハンドル用の穴とサムターン用の穴の形が違うので、今ある穴とは全く合わなくなるのです。
しばし途方にくれましたが、いいことを思いつきました。ドアを上下ひっくり返せばいいのです。それなら、ドアノブはそのままで、丁番だけをつけ替えればいいのです。しかも、柱につけた丁番はそのままで、ドアにつけた丁番の位置を替えるだけですむのです。
「あぁぁ、ドアをつくり替えないで助かった!」
と思って一安心したのですが、しばらくしてこのハンドルは下にしか動かなかったことに気づきました。
上下反対にして、上にあげて開けることは可能ですが、このドアを使うのがそれを知っている私たちだけではないとしたら、ここだけ上にあげて開けるのは現実的ではありません。
まだ頭はぼんやりしているのですが、もしかしたらこのドアハンドルセットは、外から見てハンドルがドアの右側に来るようにしかつくられてなかったのかもしれません。
「どうする?どうする?」
もう一つだけ手があります。
ドアを上下に反対にしないで、左右に反対にすれば、ドアの開く向きが違ってしまいますが、鍵を閉める部分が内側になります。
すでにつけている丁番3つを反対側につければ、なんとかなります。
「やってみるかなぁ」
今日は寒いし曇っていて、やり直す元気はどこからも出てきません。
今度かっと晴れた日に、気持ちも新たにやり直したいと思います。
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