2020年3月17日火曜日

ゑびす染


ゑびす染のブリキの蓋バージョンです。
ラベルは右から読みますが、


蓋は、左から読みます。


1つは空きビンにしようと、2つ手に入れたのですが、開けてみるといじらしいことに、染料が縁までいっぱいに入っていました。
せっかくここまで生き延びてきたのにと、ちょっと躊躇しましたが、


思い切って捨てました。


ラベルをはがすと、こんな感じになっていました。
最初はひび割れているのかと思い、次に汚れが落ちていないのかと思いました。
でも、指で触ってみてもつるつるで、模様はガラスに練り込まれたものとわかりました。金属が混じって溶かされて、それが伸ばされたのでしょう。


なかなか、味のあるビンです。


蓋もおもしろい、外国製(多分アメリカ製)の空き缶の再利用でした。
それに薄い薄い、紙のようなコルクが貼ってあります。ブリキは再利用品ですが、コルクの張り方を見ると、とても丁寧な仕事です。もっとも、ものが足りないからコルクは薄くして、はさんだだけのものが固まったのかもしれませんが。
外国の缶の再利用ということは、戦後わりあいすぐ、1950年代のものかもしれません。


ラベルは、戦前にコルクの蓋のビンに貼っていたのと同じものを使っています。
ということは、ブリキの蓋のゑびす染が売られた時代は、まだ右から読むことに違和感のない時代だったのでしょう。











8 件のコメント:

  1. 変体仮名ですね、
    叩かれながら覚えた「軍人勅諭」がそうで
    今なら笑って話せます。

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  2. 昭ちゃん
    ゑびす染もそうですが、みやこ染も「こ」は「古」の変体仮名です。白髪染めの「君が代」の「が」もそうですね。女性は、変体仮名が好きだったのかしら?(笑)
    そう言えば、「おしるこ」とかいろいろありましたが、今ではすっかり消えてしまいましたね。

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  3. ゑのぐもいつの間にか、
    友人が日本語の名詞呼称がそれぞれ異なるので難解と
    こぼしていました。笑い

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  4. 昭ちゃん
    昔は字だけでなく、発音も違っていたのでしょうね。
    いつも言うことですが、心臓のしんはshin、心配のしんはshim、進学のしんはshingで、それを日本語では「ん」だけで片づけています。
    また、私の旧姓は岡本ですが、祖父が道具に書いている名前は、オカモトではなくて、ヲカモトです。いったいどう違うのか、発音も違っていたのか、私にはわかりませんが。

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  5. エンボスがあったんですね!
    うわ~ これは洗って、一旦ラベルを剥がして違う位置に付け替える事を考えなければ(笑)
    しかし何度見ても「ゑびす染」っていう名前がいいですよね。

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  6. 海の神様だから「お」を付けて呼んでいます。
    地口でも大根を食べる絵で「恵比寿 大黒」「恵比寿 大根食う」

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  7. maicaさん
    安心して洗って!まだ残っているかもしれないので、お店に連絡してもう1本手に入れます。
    喜んでいただけて幸いです(^^♪

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  8. 昭ちゃん
    えっ?ゑべっさんではなくて、おゑべっさんですか?
    恵比寿大根の人形、持っていますよ(^^♪

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