2016年の、門の屋根の瓦を葺いている途中の写真です。
屋根の右の方、中ほどが黒く見えるところには穴が開いています。
ここに穴を開けるには、普通の屋根瓦でなく「役物」と呼ばれている特殊な瓦を穴の四周に使わなくてはならず、「役物」がなければできないし、熟練の職人さんがいなければできない、普通の人が見ても何とも思わないけれど、職人さんが見れば、
「おぉぉぉ!」
と驚嘆するような穴でした。
「なんで屋根に穴を開けたの?」
「木を植える予定だから、雨が降り込むように穴を開けた」
「えぇぇぇ!」
昨年、夫はここにベンチをつくりました。
「誰がここに座るの?」
「・・・・・」
私は一度だけ座ってみましたが、夫が座っているのを見たことがありません。公園ではあるまいし、夫婦でこのベンチに座ってまったりする必要など、まったくありません。
さて、このベンチの背後に、長い間木は植えていませんでしたが、ユンボがなおって、母屋の裏の方を整理していたとき、工事の邪魔になるからと仮に植えてあったヒメシャラが見つかり、夫はひょろっとしているヒメシャラをこの穴に植えることにしました。
屋根の上からヒメシャラの根を落とし込みました。4月29日のことでした。
あれから2週間近く、ヒメシャラは一応元気にしています。
ベンチの背後の、屋根を突き抜けた木。設計図通りのようです。
ヒメシャラが元気に根づくことを祈るばかりです。
ベンチのくだりは爆笑してしまいました!
返信削除ヒメシャラは人間の思惑に従ってくれるかどうか。行く末が楽しみ!
hiyocoさんと同じく私もニンマリしてしまいました。いつも動き回っているお二人の姿しか想像できないので在り得ないと。
返信削除我が家の玄関横にもヒメシャラ(夏椿?)が植えてあるのですが、毎年、葉の裏にチャドクガがびっしりと並ぶので、専用の殺虫剤を使ったところ、枯れてしまいました。枯れ木も山の賑わいでそのままにしてありますが。
写真では良く分からないのですが、役物の下には樋を回してあるのですか?
hiyocoさん
返信削除いいベンチでしょう?私たちは座らないけれど(笑)。
我が家には、安いから、小さいからと無計画に買って、無計画に植えて、邪魔になって無計画に動かされてという木がいろいろあって、ヒメシャラもその一つでした。
独立した木はまだしも、生け垣にする木が悲惨。当面は植えるあてがないので放置され、大きくなりすぎて植え替えにくいし、形も悪くなっているから、植え替えても剪定しにくいし、結局役立たずになったりします。
どうにかしてくれ!‼庭師の叫びです(笑)。
reiさん
返信削除あそこは、景色もよくないんですよ(笑)。隠れ家っぽい場所だけど、隠れるところがいっぱいある我が家に隠れ家は要りません。
えっ、落葉のシャラにもチャドクガがつきますか?常緑のお茶とか山茶花だけだと思っていました。
シャラもヒメシャラも花が上を向いてつくので、見下ろせる場所に植えれば楽しめると思うのですが、見上げる形になるので、花には気づかないかもしれません。
穴の周りに樋はまわしてないです。母屋の入り口の上だけは樋をつける予定でしたが、屋根に厚みがあって既製品がなかなかないこともあって、つけないで今に至っています。
強い雨の日にちょっと我慢すればいいだけなので、たぶん今後もつけない予感がします。