「ねぇ、あまり高くなかったら壁は左官屋さんにお願いしていい?」
「あぁ、仕方ないだろう」
あまりに私が左官仕事を嫌がっていたので夫も賛成、すぐにでも左官屋さんにお願いに行こうと思いながら、早1年くらい経ってしまいました。
母屋をやっていただいた左官屋さんは上手で良心的です。しかし、壁がたくさんあるし、仕上げの漆喰はこれから買わなくてはならないし、安く済んだとして30万円、もっとするかもしれないと思うと、左官屋さんに行くのをついつい後回しにしていました。
かといって、左官仕事は二度としたくないという気持ちも強く、結局、壁は塗らないままで、3年以上経ってしまいました。
ところが今朝がた、どうした風の吹き回しだろう、布団の中で、
「そうだ、今日は壁を塗ろう」
と思ってしまいました。
もう2年近く左官仕事をやっていないので、まず、一番小さな壁を塗ってみようと、ほんの少量、下塗り用のセメントを水で溶きました。
小さい壁が2面、わりとスムーズに塗れて、次は少し大きめの壁を塗ります。
まず、養生テープを貼って、木を保護します。
作業前。
作業後。
「なんとか、できるじゃん!」
さらに大きい壁にも着手です。
夫が通りかかって、写真を撮ってくれました。
というわけで、午前中に4面塗り終わり、午後は二度塗りのため、同じところももう一度塗ります。
中には、下塗りした壁の上にコンセントをつけたところもあります。
おいおい夫よ、壁は完成したらもっと厚くなるぜよ。
久しぶりに左官仕事をしてみて、何かをするかしない、何かができるかできないは、精神的な面がずいぶん大きいなと、我ながら実感しています。
決心してやってみたら、そう嫌ではなかったです。
左官仕事は好きですので、写真を拝見していてムズムズしてしまいました。古民家再生のお手伝いなどで少しの経験をしただけですが、安物ながらもマイ鏝を持っています。
返信削除浮いた30万円で欲しい人形とか古道具とか買うのはどうですか(笑)。更にやる気アップ!
返信削除reiさん
返信削除お好きですか!そんな人が、結構いますね(笑)。
混ぜる器具がないので、小さいスコップで混ぜるのは良しとして、材料が足りなかったり、ちょっと余ったり、休む時間がうまく取れなかったりするのが嫌いです。
午後の2回目塗りは、始めたのが1時過ぎと遅かったこともあって、5時までかかってしまいました。でも今のところは、足場の良いところだけ塗っているのでらくちん。屋根に上らなくてはならないところも残っています。
hiyocoさん
返信削除そう甘くはないっすよ(笑)。
まだ、梯子を使わなくてはならない足場が悪いところ、瓦に金属をひっかけて板を渡して足場にしないといけないところなど、いろいろ残ってますからね。しかも、漆喰を買ってですからね。
うはうはいい気になって古道具を買ったりしていて、結局左官屋さんのお出ましになったら泣きを見ますよ(笑)。
今日は何とかまあまあの気分で乗り切りましたが、続くでしょうかねぇ。
春さんが、長年嫌がる左官って、なんでですか?って聞いていいのでしょうか。
返信削除試験での左官工事の出題は、塗りの順序と層ごとの材料の強度とか厚みとか、層の塗りの間の時間のあけかたとか。全て、実感がないので、無理やり覚えている感じなんですけど、春さんの投稿から少しイメージが湧きました。引き続き、よろしくお願いします。
akemifujimaさん
返信削除正直言って、私が左官の楽しさを感じる境地にまで到達していなかったの一言ではないかと思います。
左官2日目の今日は、昨日セメントミックスのダマができて困ったので細かい篩でふるい(当たり前のことらしいけれど)、水を加えたら仕方なく混ぜていたのを、気持ちを入れて混ぜたら、敵も寄り添ってきました(笑)。
また、塗る前にバケツから適量とってこて板に乗せたら、こてで全部を掬い取ってこて板に何度か落として、空気を抜くと同時に形を整えるのですが、水の混ぜ方に、それ以下でも以上でもない最適な割合があるのが、おぼろげながらわかってきました。
これから面白くなるかな?
「左官、最高!」とはならないとは思いますが(笑)、休憩の取り方もちょっとわかってきて、以前よりは楽しくやっています。