『俺、つしま』(おぶうのきょうだい著、小学館、2018年)を読み終わったとき、第2巻が出ているのを知っていましたが、長く買うのをためらっていました。
というのは、第2巻の表紙があまり好きじゃなかったからです。
私にとって、中身同様、表紙も手元に置くかどうかの判断基準になります。で、ずっと、ずっと買わなかったのですが、面白くないわけがないと思って、とうとう買ってしまいました。
つしまは野良猫でしたが、ゴミ袋をあさっていたとき、おじいちゃん(実際は年寄りではない女性)に拾われます。そして今では、おじいちゃんのところに元からいた猫たちと、猫好きのおじいちゃんと幸せに暮らしています。
ある日、偶然、昔なじみのしず子に再会します。
しず子は今では、子猫たちも一緒によい家庭に拾われて、幸せに暮らしていることがわかるのですが、もう1匹、つしまとしず子と行動を共にしていた猫がいたことは、第1巻では描かれていません。
それが、第2巻で描かれている、顔の怖いテルオです。
みんなで持ち寄ったものを三等分して、仲良く食べていました。
ところが妊娠したしず子は、静かな場所で出産したいと、野良生活から足を洗います。それからしばらくして、テルオは野良猫保護の罠にかかり、人間に連れて行かれてしまうのです。
つしまは、テルオがその後どうなったか知りません。
さて、つしまはおじいちゃんに助けてもらいながらツイッターをはじめます。それが出版社の目に留まって、紙の本になります。
その本を、いつも留守番をしている子どもに買ってあげたのは、母子家庭の母親でした。
その本は、女の子がまだ読み終わっていないのに、飼い猫のボブが、抱いたまま離しません。困った女性は、女の子にはもう1冊買ってあげることにします。
ボブの顔が描かれていないのですが、ボブはテルオに違いありません。テルオは本でですが、つしまと再会することができたのです。
絵にそっくりです。
春さんの猫ネットワークに引っ掛からない訳は無い本ですね。ストーリーと数ページを見ただけでジーンとしてしまいました。読むのがちょっと怖いなと思いつつも、図書館で予約しました。
返信削除本を手放さない場面にウルウルしてしまいました。
返信削除猫がツイッターを始めるとか、それが本になってテルオが手にするとか、話の仕掛けが面白いです。
顔が怖いテルオを引き取った親子はとても優しいですね!
reiさん
返信削除猫漫画、いろいろありますが、『俺、つしま』は好きです(^^♪
猫漫画は1巻がよくても後は惰性という感じのもありますが、2巻も、とてもよかったです。
hiyocoさん
返信削除そうそう、テルオは今は幸せに暮らしているけれど、昔を忘れてはないのですね。
それでも猫たちはみんなよい人に拾われて、よかった。おじいちゃんのお隣のたなか姉妹など、猫好きの人もたくさん出てきます。