もともと人込みは嫌いだし、満員電車に乗るわけでもないので、いわゆるソシアルディスタンスを気にかける生活をしてないのですが、先日、大きなホールでの集会に行く機会があって、一つおき、二つおきにしか座れない、座っていない椅子を見ました。
無頓着な夫は、見ればわかるのに詰めて座ろうとして、その隣に座っていた方から注意されました。そして、夫が座った席は通路から2つ目だったので、一緒に行った私は、他の空いた席に座らず、夫の隣の×を書いた紙の上に座りました。もう集会が始まっていたので、何も言われなかったけれど、二人で隣同士に座っている人はいないようだった、もしかしたら、周りから顰蹙を買っていたかもしれません。
さて、元のような、マスクなしで接近していた他人との距離は、いつか回復されるのでしょうか?
何ごとも忘れやすい日本人ですから、わりと早くに元通りになる可能性もありますが、未来永劫回復されず、失われたままとなる可能性もあります。
そんな、先が見えない今、人が集まっている、懐かしい光景が描かれた絵本でも見てみましょうか。
こどものとも『やこうれっしゃ』(西村繁男さく、福音館書店、1980年)は、上野から金沢への夜行列車に乗って一晩を過ごす人たちのお話です。文字はありませんが、いろいろな人の一晩の過ごし方が描かれていて、見れば見るほどいろいろな発見がありました。
大道あやさんの縁日の本を探していたら、そちらは見つからず、これが見つかりました。
最後は、こどものとも『はるまつり』(菊池日出夫さく、福音館書店、1985年)です。
マスクなしでこんなに楽しく集える日が、ふたたび来るでしょうか?
それとも、絵本にもマスクをした人々しか描かれなくなるのでしょうか?
こんばんは。
返信削除現代日本人が挨拶の時にお辞儀をするだけで、握手やキスやハグをしないのは、もしかしたらかつて伝染病が流行った頃の名残なのかも知れませんね。
もしかしたらですけど。
かねぽんさん
返信削除面白いご意見です。長い歴史、いろいろあったかもしれません。
1980年ごろですがタイに初めて行ったとき、満員のバスの中でも人と人が身体をくっつけないように最大限努力するのに衝撃を受けました。男女間だけでなく、同性間でもです。仏教の影響と思っていましたが、これも疫病とも関係あったのかもしれませんね。タイのバスに慣れると、日本の電車とか、ケニヤのバスとか、平気で身体をくっつけてくる人ばかりいる乗り物に乗るのが、うざくなりました(笑)。
タイに住みながら韓国に行ったとき、路線バスに乗るとき、若い女性の車掌さんが降りて、客を全部、わきの下に手を入れるようにして抱き上げるようにして乗せてくれて(笑)、がっちり抱かれたとき、これまたびっくりしました。すごい密着感でした。