2020年8月5日水曜日

『ねことじいちゃん』


これまで、小さな写真で入力(入力サイズが選べた)していましたが、新しい入力スタイルでは、大きな写真でしか入力できなくなり、もちろん、入力してから小さくはできるし、サイズも豊富になったのですが、ついつい大きな写真ばかりになってしまいます。


さて、写真は『ねことじいちゃん』(ねこまき著、KADOKAWA、2015~)の巻頭カラーページからです。


島で暮らしている、大吉さんとタマの物語です。
大吉さんには一人息子とその家族がいますが、息子一家は東京あたりに住んでいるようです。
大吉さんの住む島には、たくさんのじいちゃんやばあちゃん、そしてたくさんの猫が暮らしています。
私は最初、瀬戸内海の島を舞台にしているのだと思っていました。
言葉も、どのあたりの方言か、いろいろ入り混じっているようで、わかりませんでした。


ところが、著者のねこまきさんは愛知県の人、
「えっ、愛知県に島なんかあったっけ?」
と調べてみたらありました。知識のなさ、お恥ずかしいことです。
親指と人差し指で輪をつくり、ちょっとだけ離したような形の、知多半島の先端と渥美半島の先端を結んだあたりに、篠島、佐久島、日間賀島という小さな小さな島々がありました。この島々がモデルのようです。


そういえば、瀬戸内海だったら、島また島で、水平線はこんな風には見えなかったことでしょう。


とても素敵な絵で、物語だけでなく風景が楽しめます。何か、懐かしい気分になってしまいます。
漁船の後をカモメやウミネコが追いかけているのは、どこかで実際に見たことがありますが、宇高連絡船に乗ったとき(瀬戸大橋ができて、最後の運航の日だった)、宇野から高松までずっとカモメがついてきたのが、印象に残っています。
船尾に立つと、手を伸ばせば触れるようなところで、カモメ(ウミネコ?区別がついていませんでした)たちがこちらを向いて上になり、下になり、一生懸命飛んでいる姿の面白さ、20羽くらいいたでしょうか。


ねこまきさんは芸が細かい。
雨も、真ん中のコマの、上から降る雨だけ放射状になっています。


室内の絵や料理の絵も、見どころ満載です。
大吉さんの生活が丁寧に描かれています。


この島にも、現代的な悩みがあります。
島に1軒しかなかった何でも屋さん夫婦が、高齢のため、本島に暮らす子どもと一緒に住むことになり島を去ります。そのため、日常品が簡単に手に入らなくなり、大吉さんはタマの餌を買うのにも困り、船に乗って本島まで行かなくてはならなくなります。そして、大吉さんが本島に行くと知ると、じいちゃん、ばあちゃんたちみんなが、大吉さんに買いものを頼むのです。
大吉さんは、とんでもない大荷物になりますが、もとは島の小学校の先生だったので、あちこちに卒業生がいます。スーパーに働いている卒業生が、船着き場まで車で荷物を運んでくれたり、本島の高校に通っている下校途中の高校生が、それを船に乗せたり降ろしたりするのを手伝ってくれたりします。


それは、フェリーを利用しての移動ミニスーパーにとつながり、スーパーに勤務する卒業生は定期的に島にやってくることになります。

4巻から、島の喫茶店「海猫」に美智子さんというかわいい女の子が移り住んできますが、5巻で、美智子さんは映画にするために考えられたキャラクターだということがばらされています。
岩合光昭さん監督で、猫主演の映画。面白そうではあるけれど、そのために若い女性を登場させたということ、ちょっと引っかかってしまいます。ねこまきさんとしては、映画関係者などとみんなで考えたキャラクターについて、何も触れないのはと思ったのでしょうけれど。







10 件のコメント:

  1. こんにちは。
    新しいブロガー、文字を真ん中にそろえるのがうまくできません。
    やっと覚えた頃に仕様が変更されるのは困ったものです。

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  2. かねぽんさん
    私も、まだとまどっています。
    以前は画像はとりあえず必要な分を取り込んで置いて、前後は自由に入れ替えできましたが、今度は入れ替えると中央に設定している写真がちょっとずれてしまい、揃いません。いろいろやってもうまくいかないので、しかたなく写真を消して、別の場所に新たに取り込みなおしたりしています。
    でも、突然打ち切ったりされなくて良しとしなくてはなりません。広告がないので気に入っていますが。

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  3. 仕様変更ですが、おそらく、多様な閲覧環境に対応するためだと思われます。昔はPCといったら、画面のサイズも縦横比も決まっていました。でも、今はパソコンだけじゃなく、スマホ、タブレットだったりと、多様になっていて、どんな環境にも対応できるよう表示させるには、制限が加わってしまったりするんですよね。
    良しとしてあげてください(笑)

    ただ、万が一のために、バックアップはときどき作成されたほうがいいかもしれません。簡単に作れるソフトがありますので。

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  4. akemifさん
    そういうことなんですね。スマフォでは入力したことがありませんが。
    2年位前だったか、長男が「グーグルはブログのサービスはもうやめるらしいから、はてな(だったか?)に今のうちに変えた方がいいよ。危ないよ」と言うので、慌てて一旦移したのですが、次男が、「日本のプロバイダーの方が危ないよ。そのままグーグルでやったら?」と言うので、また返して、そのまま続けています。

    バックアップは一度もとったことがありません。消えてしまったらちょっと残念かな。もとはと言えば、息子たち向けに書いていますから。長男が読んでいる形跡はゼロですが(笑)。

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  5. 息子たち向けに書いている・・・素晴らしいです。
    もしかしたら、お孫ちゃんたちも読むかもしれませんよね。
    やっぱり、バックアップしないとですね。
    よろしければ、今度伺わせていただいたときにバックアップをデモしますか?

    プロバイダーが危ないとか危なくないとか・・・、常にありますよね。
    WEBサービスは、大手の有料であっても、1年ぐらいの猶予で終了するものもあって、結構つらいです。
    商用でビジネスユースしていた場合、費用やら契約やら、いろんなことがあって、1年ぐらいで移行するのはとても大変です。・・・という案件が最近もあって、すったもんだします。
    ただ、いいこともあって、そういうときに、システムやデータの大掃除が実行できます。(笑)


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  6. akemifさん
    バックアップなんて考えたこともなかったけれど、よろしくお願いします。
    外付けのハードディスクを用意しておけばいいということかしら?
    全然よくわかっていません。バックアップしておいたものも、たいていどこかに行ってしまっているし(笑)。

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  7. 春さん、外付けのハードディスクとかじゃなく、DVDに焼くのがお勧めです。
    なので、ご準備いただくものは特にないです。

    バックアップがどこに行ったかわからなくなる、アルアルですね(笑)

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  8. akemifさん
    わぁ、そうなんだ!
    たくさんとっておいたのに、全然使わなかったフロッピーディスクを思い出します(笑)。

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  9. ねことじいちゃん(巻一)、昔店頭で見て、絵が素敵で購入して、そのまま取ってあります。そんなに巻が進んでいたのですね。映画になると何かで知って、もしかしてあれかな?とは思っていたのですが、深く追及はしてませんでした(笑)。もう一度読み返してみたくなりました。
    「夜回り猫」とかいう漫画も巻一だけ読んでなかなか面白かったです。(最初雑だった絵がだんだん丁寧になってきます。)ただ、巻二までは手が出ないです。
     私ブログは、やはり当初は少し遠くに住んでいた長女に近況報告をかねて書いていましたが、どうもブログは絵日記のような気がしています。日記は人には見せないけど、絵日記は夏休みの宿題とかで人に見せる用です(^^;)。

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  10. karatさん
    『ねことじいちゃん』は、そう話に進展があるわけでなく、それでも少しずつ話が進んでいて、私は楽しみました。猫の絵は、『俺、つしま』に比べて、そう描けているとは思いませんでしたが、景色やじいちゃんはよく描けていました。
    『夜回り猫』をちらっと見てみましたが、ヘタウマの感じかな?私は第一巻を買うと、だらだら続けて買う傾向にあります(笑)。
    そうですね。私もブログは絵日記です(^^♪

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