先日の地震で、台所の高いところに引っかけて置いた網杓子が落ちていました。イギリスの網杓子です。
西洋の針金細工によくある方法ですが、はんだづけなどせず、5種類の太さの違う針金を組み合わせて、編み上げています。
まず、2番目に太い針金(②)を1本はまっすぐのまま半円の形に曲げ、2本はV字形に曲げたものを4分の1円の形にして、それを3本用意した1番細い針金(⑤、底で分かれて6本になる)全部で巻いて底の部分ができます。
くるくると杓子を形づくっている、4番目の太さの針金(④)の先端を②に引っかけて留めて、それを6本の⑤で、それぞれの②6本に巻きながら進みます。
均等に、きれいに形づくられています。
縁まで編みあがったら、一番太い針金(①)を、端を残して円にしたものに②、④、⑤をそれぞれ留めつけて、余分な針金を切り、端が引っからないよう始末します。
①の端を木の柄に差し込み、3番目の太さの針金(③)で抜けないように留めたら出来上がりです。③は木の柄に通しているので、これで抜けることがありません。
とここまで解説するのは簡単だけど、美しくつくってあるのは、お見事としか言いようがありません。
この網杓子は、大きめです。
フィッシュアンドチップスを取り出すとき使ったのかな?
針金は脆くなっていますがどこも折れてない、地震で落ちたけど壊れなくてよかったです。
針金の間隔が均等ですごい!
返信削除hiyocoさん
返信削除何ごとも熟練の技はすごい!黙々と、淡々と作っていた人がいたのですね。
曲げやすい細い針金、しっかりした太い針金を組み合わせるわけだから、たいした設備も要りません。身近にあるもので美しくて便利なものが作れるなんて、なかなか真似できることではありません。