2021年3月27日土曜日

古代の籠


快挙、パレスチナのヨルダン川西岸地区にある砂漠の洞くつで、1万年以上前の籠(1万5千年前という記事もある)が、原形をとどめたまま見つかりました。
材料は何かなぁ?まだ特定されていないようです。


見つかったのは、断崖絶壁の洞窟の中でした。


籠、織物などは湿気などで朽ちやすいので、古いものがそのままの形で残ることは稀です。世界では、これより古い籠も見つかっていますが、小さな断片であったり、籠の編み目が土の上についているだけのものだったりで、これほど原形をとどめているものは、ほかにはありません。
この籠は、作物の栽培がはじまったころのもので、収穫物や塩を入れて置いたのではないかと考えられています。
入れていたのは何か、これからの研究が楽しみです。


日本における、原形をとどめている最古の籠といえば、佐賀県佐賀市の縄文時代早期(約8千年前)の東名(ひがしみょう)遺跡から出土された籠です。


これは、大小ある出土品と同じ材料のツヅラフジやムクロジで復元された大きい籠で、ドングリを入れて水にさらしたとか、地面に穴を掘ってドングリを貯蔵したのではないかとされています。
小さい籠は持ち運ぶのに使われたと考えられています。

世界最古の原形をとどめた籠の記事で、気になるのはイスラエルという表記です。
詳しい地図が手元にないので、間違えている可能性もありますが、ワディー・ムラバート(ムラバート渓谷)はパレスチナだと思われます。
ひどい乱暴な記事だと、ベツレヘムをイスラエルとしているものもあります。




2 件のコメント:

  1. 春さま

    今回のこのパレスチナのカゴ、こんなに完璧な姿で残されていて凄いですね。東名遺跡の復元カゴは、知り合いのバスケタリー作家の方が担当していて、一度民具と並べて展示したことがございます。さきのタイの網杓子のときの関連で述べた、ネパールの皮製の篩の写真が出てきました。写真をできましたらそちらへ送りたいのですがどのようにしたらよいのか~わかりません。

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  2. フナコレタロさん
    フナコレタロさんは、陶芸の高橋協子さんの同窓ですよね。いつだったか高橋さんの個展を見られたという記事があって、その後高橋さんにお会いしたとき、フナコレタロさんのお話になって、名字の方は聞き覚えたのですが、fbの「昔の道具ー民具たち」に投稿されていたので、フルネームで存じあげることになりました。
    私はfbはおざなりにやっているだけですが、友達申請しますので、メッセンジャーででもお送りください。
    デジタルでない時代の写真をしっかりとっていられるのですね。私はネガもあるけれど、写真は出たときしか出てこないし、紙に焼いたものはどれも変色しています。

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