野地板にルーフィングを敷いた上に、もう一度垂木を打ちつけ、垂木の間に断熱材である「ネオマフォーム」を敷いています。
垂木の高さは75ミリ、断熱材の高さは40ミリ、この上にまた野地板を張るので、野地板の上に35ミリの空気が通る隙間ができます。右端の一番高いところまで垂木を打ってないのは、そこを空気が通るようにしているからです。
ネオマフォームは注文制なので、北の屋根用には、垂木の芯々である45.5センチから、垂木の厚みを引いた幅に切ってもらっています。
それを、すいすいと置くだけなら楽ですが、南の屋根と北の屋根が出逢うところに低い壁が立ち上がっていて、その棟木を支えている束を避けて垂木を配置しているので、垂木と垂木の幅が3種類になっています。そのため、フォームを切らずに使える列はわずかしかありません。
フォームは定規を当ててカッターで切るのですが、厚みがあるのでなかなか真直ぐに切れません。
もっとも、アルミテープとセットになっているので、垂木との接点などにはテープを貼って断熱効果を高めるので、そう神経質にならなくてもよさそうです。
それでも、できるだけ隙間をつくらないようにフォームを置いては垂木と垂木をクランプで締めて、垂木を長いビスで留めています。
ただ、間伐材でつくった垂木は例外なくねじれたり曲がったりしているし、フォームはなかなかまっすぐ切れないしで、完成するころには、全体でひん曲がったりしてないかと、ちょっと心配です。
ちなみにネオマフォームは、室内になる部分にのみ置いています。置かずに残しているところは、軒になります。
そういうことなんですね。
返信削除手間がかかっていますね。
母屋の屋根とは断熱方法を変えたんですね。
通気をどうとるか、気密ラインをどうするかとか、実務者のみなさんが凌ぎを削っていますが、落日荘離れ(命名はどうなりますか?)も工夫の連続ですね。設計者と棟梁が最強のパートナーあってのこと。よく設計者と大工で、あーだこーだと言う話も聞きます。
季節の変わり目、春さんにもお疲れが出ませんよう…
akemifさん
返信削除母屋の屋根は自然素材の羊毛だったので悩みましたが、ネオマフォームを安く買えるよう紹介してくれる方がいて、格安で買えるということ、ウールの場合、雨が降ったらダメになるのですぐ野地板やルーフィングをすぐに張らなくてはならないことから決断しました。化学製品の耐久性とか、使用の是非とかいろいろ考えなくてはならないことがありますが、壁は母屋同様羊毛を使う予定です。
九州の自然素材で家を建てる「エコワークス」は断熱材にアクリアウールを使っています。「木組の家」は杉木っ端を圧縮した断熱材を使っていたようですが、断熱効果が低く、使うのを断念したようですね。
それにしても、大工さんの仕事も年々複雑になってきます。
エコワークスの社長さんとは良く連絡し合うんですが、確かに…あそこの自然素材というのは、主に仕上げ材の話ですね。自分も断熱はアクリアウールはいいなと思ってます。原材料の80%がリサイクルガラスだというのを信じてます。デコスファイバーも良さそうに思えるんですが高いらしいです。
返信削除施工手順を考えて材料を選ぶと言う感覚がまるでなかったです。また、一つ勉強になりました、ありがとうございます。
大工さんの仕事って、プレカットで楽になった点もあるけど、別の手順が増えて、結局は難しくなっていて大変そうです。
それと、ウッドショックだそうですね。国産材が見直されるのかもしれませんが、ウッドショックが広がる前に、しかもセールで材を確保されて、ご夫妻の野生的な勘でしょうか。
akemifさん
返信削除断熱材は性能と値段が比例しているのが悩ましいところです。
母屋のときは大工さんが4人いたので、巻いたウールを素早く敷いて、迅速に事が運びました(笑)。
えっ、ウッドショックですか。大勢から見れば、よいことだと思われます。輸入に頼るのは、脆いことです。地産地消が一番でしょう。
私たちが森林伐採の問題にかかわっていた1990年代半ば、パルプの原料にするカナダの原生林の値段が立米30円という、熱帯林より安い、信じられない値段でした。それによって、アルバータ州の原生林は消滅し、パルプ工場のあった地域の川は汚染されました。