2021年5月5日水曜日

子どもと漫画

日曜日に小学3年生の女の子Wちゃんが、両親と遊びに来ました。
大人ばかりの中で、ちょっと退屈しているようにも見えたのだけれど、帰ろうというころになって、Wちゃんが漫画好きと知りました。
「どんな漫画を読んでいるの」
と訊くと、
「『鬼滅の刃』とか、『進撃の巨人』とかは全部読んだ」
私はどちらも読んだことはありませんが、かなりの長編漫画です。
これから図書館へ行って漫画を探すと言うので、私も何か貸してあげたいと思いましたが、小学3年生にふさわしい漫画というものが、すっかりわからなくなっています。
「『ねことじいちゃん』という漫画があるんだけど、借りてみる?」
「借りる!」
というわけで、私が二階の本棚に『ねことじいちゃん』を取りに行くと、ついてきたWちゃんは、
「わぁ、手塚治虫がいっぱいある!」
と、歓声をあげています。手塚治虫を知っている小学3年生は、息子たちが小さいころならいざ知らず、今では珍しいに違いありません。
さて、Wちゃんはそのまま本棚の前に座り込んでいましたが、帰るとき、二階から降りてきたWちゃんは、『ねことじいちゃん』だけでなく、『乙嫁語り』も数冊抱えていました。どうやら、二階では乙嫁語りの第1巻をを読みふけっていたようでした。
「それも、全部持って行っていいよ」


『乙嫁語り』は、いろいろな夫婦の物語、しかもWちゃんには馴染みのない中央アジアの物語、なんとなく小学3年生とは結びつかないのですが、それは漫画離れと言われている今だからかもしれません。
息子たちのことを思い出してみると、小学校低・中学年のころ、『ドカベン』からはじまって、『がんばれ元気』、『あしたのジョー』などスポコンものだけでなく『はだしのゲン』や『火の鳥』も読みふけっていました。

Wちゃん、今頃楽しんでいるかなぁ。
「私、漫画は一度しか読まない」
と言っていたけど、あれはどういうことだろう?一度で隅々までわかってしまうということだろうか?
何度も読むうちに伏線とかにやっと気づく私は、今度会ったら、『乙嫁語り』も一度しか読まなかったかどうか訊いてみたいものです。






0 件のコメント:

コメントを投稿