糸繰り機を回して、ボビン(糸巻き)にできた糸は、かせにします。
「かせ取り機は持っていますか?」
「はい」
「一周で150センチにできるのだといいのだけれど」
「長さは自由に調節できます」
「あら、そうなの」
Kさんは横にくるくる回るかせ取り機を持っていますが、通常はもっとシンプルな道具を使うようです。
H形の道具で、使うときは一辺を90度曲げて、4か所に順番に引っかけてかせにします。
かせの長さが、160センチに取れるもの、140や100センチに取れるものなど、いろいろあるようです。
私のはかせ取り機はノルウェーのものですが、西洋には広く普及していた形です。これは六角形ですが、フランスのは四角形で机の端などに取りつけないでただ置いておく形です。
フランスのかせ取り機。モン・アンティークから画像をお借りしました |
そう力はいれないとしても、ただ置いておくのは、ちょっと不安になります。
糸繰り機のボビンにたくさんの糸をつくりすぎると、条件が変わって糸がうまくつくれなくなるので、マメにかせにした方がいいらしいのですが、微妙なことはまったくわかりません。微妙なことどころか、基本のこともわかりません。
はずみ車をくるくる回さないで、止め止め作業しながら、羊毛をやっと糸にしている私ですが、いつかコツがつかめるでしょうか?
かせ取り機から外した、糸とは言えない代物、撚りがかかりすぎです。
長年放置していたことで、カーダーは使えませんでした。糸繰り機は、Kさんがいろいろ試してくださっていて、使えるかどうかの瀬戸際です。
でもかせ取り機はなんとか大丈夫でした。もっとも糸をかせにするのは、何のコツも要らないものですけれど。
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