益子の内町工場で『いのくまさん』という本を見つけたことから、『画家のおもちゃ箱』がもしかして復刊されているかしらと調べていて、『猪熊弦一郎のおもちゃ箱』(小学館)という本が、2018年に出版されていることを知りました。
それには、
「長年復刊が望まれていた『画家のおもちゃ箱』も特別収録!」
と書いてありました。それではと注文すると、全部で256ページの本の中に、『画家のおもちゃ箱』は71ページが収録されていました。もとの本は、138ページの本ですから約半分が収録されている計算です。
『画家のおもちゃ箱』のもとになった「現代玉手箱」は、雑誌『ミセス』に連載されていました。そのおもだったコピー20枚と、雑誌のページを直接切り取ったものを1枚、タムタムさんからいただいて持っています。
タムタムさんは元同僚、アフリカが好きすぎて、かつて谷中(千駄木?)でアフリカ雑貨店を開いていた方です。
『猪熊弦一郎のおもちゃ箱』と突き合わせてみると、私の好きそうなものは、ほぼタムタムさんにいただいたコピーの中にあることもわかりました。つまり、それだけで満足していてもよかったのではないかという結果でした。
猪熊さんは私同様、何でも捨てないで集める人だったようです。もっとも厳密には、私同様とは言えません。拾った石や木の実、使い捨ての包装紙やパッケージ、おもちゃなどの好みは似ていますが、高価なローマングラスや出土品、著名な作家ものなど、私にあまり関係ないものも集めていらっしゃいます。
以下は、『画家のおもちゃ箱』のなかで、初めて目にしたものの中で、特に興味をひかれたものたちです。
匙が欲しい時、昔のアメリカの人は流通していた銀貨を溶かしてつくったとか、それをつくる鍛冶屋さん(?)がいて、手づくりしてくれたそうです。
銀貨1枚で1本つくれるのかどうかは書いてありませんが、匙はわりと薄いもので、歯型がついているものもあるそうです。
大きな石はインドの石。500ドルも出して買ったらしい。
40年ほど前の500ドルはどんなものだったかわかりませんが、一期一会ですから、きっと大満足なさったことでしょう。
じつは私もインドの石を持っています。小さくて値段も安い石ですが、気に入っています。
この写真の中には、私が持っているものが3つもありました。
真ん中の丸い箱がグアテマラの曲げわっぱなら、これも持っていると言えますが、これに関しては解説がないのでわかりませんが、何かの空き箱に猪熊さんがご自身で絵を描かれたようにも見えます。
メキシコの土笛。
そして、針金のおもちゃです。
中でも一番気好きなのは、泥のビー玉です。
ビー玉の写真はタムタムさんが最初に送ってくださったもの、説明文はこれまで読んだことがなかったのですが、今回説明文を読んで、猪熊さんは何年もの年月をかけて骨董屋をめぐり、泥のビー玉を少しずつ集められたことを、知りました。
たくさんのビー玉と一度に出逢った私、素適な一期一会でした。
針金はオブジェじゃなくておもちゃなんですか!少し畳めたりするんですね。
返信削除フランスでは今でも子供たちはビー玉で遊ぶようです。ビー玉づくりの動画がありました。フランス語がさっぱりわかりませんが(笑)参考になれば。https://www.youtube.com/watch?v=GVWYWtWXRnM
今でも、と書きましたが、コメントから推察して動画は少なくとも8年以上前のもののようなので、2022年の子供はわかりません(笑)。
返信削除はじめまして。とても素敵なブログ拝読させて頂きました。クリスマスの記事に出てくるさわださんという骨董屋さんは今でもありますか?私もクリスマス飾りを見てみたいと思いました。
返信削除hiyocoさん
返信削除すごいのを見つけましたね。今でもガラスではなく泥団子のビー玉をつくっているのですね。しかも小型のコンクリートミキサーを使っているのが面白かったです。
動画を見て、福岡正信さんを思い出しました。自然農法で日本より海外での評価の方が高い人でしたが、彼の眼玉農法(?)の一つが「泥団子」でした。動画と同じ小型のコンクリートミキサーに種と泥を入れて種を泥でコーティングして、ところかまわず蒔くのです。すると、種は泥に守られ、雨が降るといっせいに芽吹くので、緑化に最適な方法だと福岡さんは信じていました。
ソマリアやインドで、福岡さんは種を蒔きましたが、思い通りに森にはなりませんでした。ヤギや羊はせっかく出た芽を食べてしまうし、土地には所有者がいるしで。
福岡さんは亡くなるまで、地球上のどこかで、飛行機で泥団子を蒔いて、広域の緑化を実現させたいとこだわっていらっしゃいましたが、とうとう果たせませんでした。
その福岡さんが、インドのダスグプタという方と会ったとき、ダスグプタさんは、「空から蒔いてもダメだ。人はそれが自分のものだと認識することによって大切にする。人を巻き込まないでの緑化はできない」と言って、福岡さんはカンカンに怒りました(笑)。私もダスグプタさんの言うとおりだと思います。
ところで、元フランス植民地のカンボジアでは、お正月には必ずモダまでビー玉遊びに興じていました。ビー玉は古代エジプトではじまった遊びですが、フランスでは特に好まれているのかもしれないですね。
匿名さん
返信削除コメントありがとうございます。
いつのクリスマスの飾りでしょうか?さわださんは今でもおもちゃ中心の骨董屋さんをしていらっしゃいます。郡山にお店を持っていらっしゃるのかな?訊いたことがないのでわかりませんが、毎月第2日曜日に真岡の大前神社の骨董市、第3日曜日に岩間の栗の家の骨董市、第4日曜日にひたちなか一乗院の骨董市に出店されています。
お近くだったら覗いてみてください。
コメントのご返信ありがとうございます!2013年のクリスマスのブログでした。かなり前ですね。こういった古いクリスマス飾りを欲しいと思っていました。骨董市に出店されているのですね。北海道なのでちょっと見に行けないですが、いつか見に行ってみたいです!!郡山のお店にもとても行ってみたいです!教えていただきましてありがとうございます。
削除匿名さん
返信削除モールのサンタさんですね?
だったら、「あんてぃかーゆ」のブログ(http://antiquaille.jp/blog/)のキーワードのXマス飾りというところを見てください。いろいろあります。もし売り切れていてもきっとまたクリスマスには売り出します。
それと、北海道はどちらに住んでいらっしゃるかわかりませんが、雨竜に「豆電球」(http://koharu2009.blogspot.com/2019/09/blog-post_8.html)という素敵な骨董屋さんがあります。そちらも、近くにいらっしゃるときに寄ってみると、楽しいと思います(^^♪
わぁ、北海道のレトロな物を扱っているお店をご存知なんですね。豆電球さんは知らなかったので是非行ってみたいと思います!アンティカーユさんはクリスマス飾りが色々紹介されているのでブログをみたりしています。たくさんお店ご存知なんですね!教えて頂きましてありがとうございます。とても嬉しいです。
返信削除匿名さん
返信削除たまたま知っていただけです(笑)。私の守備範囲は、とっても狭いです(爆)。
どうぞ、楽しんでください(^^♪