2022年6月9日木曜日

ヨーロッパの、小さな籠たち


小さな、ラトビアのヤナギの籠です。
ままごと道具なのか、あるいはクリスマスツリーのオーナメントにするのか、小さくてきれいな仕上がりです。


前から持っていたよりさらに小さいものです。
この小ささは、ヨーロッパの籠の限界でしょうか?
ヨーロッパにはドールハウスがあります。ドールハウスに飾るものは、たぶん生活感のあまりないものばかりだと思われますが、もしかしたらドールハウス用に極小の籠もつくられたことがあったかもしれません。

小さい籠が作れるかどうかは、素材によります。
ヨーロッパには竹がありません。やなぎや木では、薄くて細いひごをつくるには限界があります。


これは私が持っている日本の籠の中で、一番小さい籠たちです。
ひごの太さは髪の毛ほどしかありません。

スウェーデンの籠

ヨーロッパにも、細い材料としては草がありますが、弾力性、可塑性などから草は巻き編みにすることぐらいしかできません。


フランスの柳の籠に、日本の竹の籠を入れてみたところです。
比べるとフランスの籠の方が雑に見えますが、水で湿らせて柔らかくして作業するとはいえ、硬い柳でこれだけの籠をつくるのは、技術あってのことでしょう。


針金の籠も、つくるのには技術を要します。


私のつたない仕事(?)と比べるのもどうかと思いますが、先日、熊手の針金が切れてしまったので修理したときは四苦八苦、針金に手こずって、めちゃくちゃきたない仕上がりになってしまいました。


竹のないヨーロッパの、ままごと道具なのか、ミニチュアなのか、小さな籠たちです。

清少納言は、
「小さきものは、みなうつくし」
と言っていますが、小さいものにはついつい惹かれてしまいます。
ちなみに、清少納言は小さきものの中に「雛の調度(ひいなのちょうど、人形遊びの道具)」を上げていますが、平安時代のままごと道具には、どんなものがあったのでしょう?




 

3 件のコメント:

  1. ひいなのちょうど、ワクワクしますね~、古物の箱に小さな可愛い物があるとなかなか離れられません、小さなカゴしっかりした作りですね~

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  2. あかずきんです
    なぜか、名無しさんの投稿ですみません

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  3. あかずきんさん
    清少納言の時代には、どんな雛の調度があったのか、気になるでしょう?きっと素朴で素敵なものだったに違いありませんね。
    ままごと道具はどんなものでもかわいい、ブリキもかわいいいし、プラスティックのものでさえかわいいです。
    ままごと道具ではありませんが、雛飾りの一種なのか、樽、お櫃、笊、すり鉢、竈、しゃもじなどを箱に詰めていて、広げると台所が現れて、しかも接着してなくて取り外しができるもの、ずっとあこがれています。
    手に乗せている籠は、我が家の籠たちの中で一番細かくできている籠です。

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