パラグアイの北西部、乾燥地帯(チャコ地方)に住む先住民の女性が編んだバッグです。
カラグアタ(Bromeliaceae、パイナップル科の植物)の繊維を採り出し、撚りをかけて糸にして、木の実など植物染料で染めたもので、もともとは、男性が狩りに行くときに使用しました。
糸を強くしようときつく撚りをかけているせいもあって、よれよれ、くるくるして、とても使いものにならないので、長く放置していました。
でも、きれいに整形できるはずと、60度くらいのお湯に浸けて繊維を伸ばし、アイロンを当ててみることにしました。
お湯だと色落ちしやすいので、長く浸けられません。頃合いを見計らって引き揚げ、脱水してアイロンを当てました。
織ってある紐部分は、うまい具合にすぐ平らになりましたが、ただでさえ丸まりやすいかぎ針編みの部分は、なかなか平らになりません。
そこで、ちょうどいい大きさの板を入れて、ぶら下げて置いて乾かしました。
大成功!
板を抜いてもこの通り、編み目は真直ぐになっています。これで、雨に当たらなければ、形を保つはずです。
色糸をいちいち切らないで、編みこみながら上へとつないでいるのも、ちょっとした模様になっています。
というわけで、今日はこのバッグで出かけてみます。
財布、鍵、眼鏡、スマホ、ティッシュ、ハンカチ、エコバッグ、マスクくらいが必需品か。筆記用具、ウエットティッシュはどうする?
たくさん入れ過ぎてパンパンにならないよう、気をつけなくっちゃ。
追記:
hiyocoさんにいろいろ教えていただきました。
編み方で、とてもわかりやすい写真があったので、お借りして載せました。
これはウィチ族のチャグアールとはまた違うのでしょうか?
返信削除hiyocoさん
返信削除私はウィチ族のチャグアールというものを知りませんでした。
どうやって国境が引かれたのか、パラグアイ西部だけでなく、アルゼンチン北部の山岳地帯もチャコと呼ばれウィチという人達がいたとか、まったく同じに見えます。
編み目からかぎ針編みだと思っていましたが、違いました。で、制作している写真を何枚か見ましたが、どうやって編むのか、はっきりとはわかりません。針を使っているので、かがるようにするのだとは思いますが。
動画ありますよ♪かぎ針で編んでいるのもありますが、2本の棒の間に糸を張って、鉄の編み棒で編むのが元々のような気がします。
返信削除https://www.youtube.com/watch?v=2ANMd3bnZNc
カラグアタというのはパラグアイでの名前で、アルゼンチンでの名前がチャグアールなんですかね~。chaguarで検索したら、いっぱい出てきますよ。
動画に出てくる人たちが、新しいスニーカーとか履いていて、ちょっとびっくりです。
返信削除hiyocoさん
返信削除動画を見ました。面白かった!
細い紐を張って、それと並行に棒をあてがい、その間に糸を絡めて編んで、同じことを繰り返しながら編み進めていくのですね。編み方のわかりやすい写真を追記として載せさせてもらいました。そして紐を織るときは、木枠に経糸を張って織っています。
葉っぱから繊維を取り出す作業、ドラム式の伸ばし器を使っていましたね。新しースニーカーと共に、面白かったです(笑)。
ありがとう。