2022年12月11日日曜日

エチオピアの野生のコーヒー


しばらく前に、まきえさんから、エチオピアの原種野生豆のコーヒーを送っていただききました。
エチオピアがコーヒーの原産地であることは知っていましたし、エチオピアではどんな貧しい農家でも、訪問するとコーヒーを目の前で炒ったり潰したりして淹れてくれ、歓待してくれるほどコーヒーが浸透しているのは知っていましたが、まさかまだ自生のコーヒーが残っていたとは、知りませんでした。
エチオピアは、住みやすい気候なので人口が増え、森林を侵食してしまったものの、高地であるために森林の再生には時間がかかり、今では国土の3%しか森林がありません。


そんな残り少ない森で、野生のコーヒーの採れるところは、この地図で言えばアディスアベバから西南西のジマのあたり、ベレテ・ゲラというところだそうです。

さて、焙煎から2週間以内に飲んで欲しいと、袋には書いてあります。しかし、3週間後にはコーヒー好きの息子が九州からやってくるので、まきえさんにそれまで取って置けるかどうかと連絡すると、コーヒー豆店の方に訊いてくださり、缶に入れて冷蔵庫に入れておくといいということになりました。


福岡県の糸島に住んでいる息子は、冬と夏の年2回、我が家にやってきます。
前々回だったか、来る前に湯沸かしポット、コーヒーポット、コーヒーミル、そしてケニヤ産のコーヒー豆を送りつけてきました。
そしてうちにいる間中、毎日こだわった挽き方、こだわった淹れ方でコーヒーを淹れています(どこで美味しいコーヒーに出会ったのか?)。いろいろ試してみたけれど、ケニアの豆が口にあったのだそうでした。
ケニヤとエチオピア、地理的に近いので、息子が気に入りそうだと思い、今回コーヒー豆は送らないでいいからと言っておきました。

さて、息子がやってきて、淹れたコーヒーを飲ませてもらいました。
いつも飲んでいる、夫の淹れる生協のコーヒーも嫌いではないのですが、別ものです。舌先に微かな酸味が感じられて、フルーティーでした。
豆は、
「こんなに荒く挽くの?」
と言うほど荒く挽いていて、量も一度にほんの少量しかつくりません。

我が家では、夫がコーヒー係りですが、豆で買うより、均等に挽いてある粉で買う方が好き、いちいちつくるより、面倒なのでたくさんつくっておきたいという性格です。
しかも、一旦淹れたコーヒーを沸騰させて、舌が焼けそうに熱いのを飲むのが好き、外で飲むときも、温度が低いと二度とその店にはいかないというほど、温度にはこだわっています。
私が自分で淹れて飲む手もありましたが、息子を待っていて正解でした。


まきえさんありがとう。
楽しんでいます。




 

2 件のコメント:

  1. エチオピアが住みやすい気候だとは意外です。高地で涼しいのでしょうか?
    写真のコーヒーポットはフレンチプレスでしょうか?フレンチプレスを初めて使った時、めっちゃ美味しい!って感動したんだけど(油分が濾されないから?)、その後その味のコーヒーを入れることはできませんでした。結局ポットを洗うのが面倒になり(粉がなかなか取れない)、手軽なドリップ式に戻りました。私はこだわりありません(笑)。

    返信削除
  2. hiyocoさん
    標高が高いと、蚊などの虫がいないので、病気が回避できたのではないでしょうか。ただ、アメリカの西部行きのように、森を食い尽くしては高地へと広がったので、丸裸です。パイロットを含めて6人乗りの飛行機で上から見たことがありますが、恐ろしいほどの土壌流出が起こっていました。
    生きる知恵として、日本の神木のような信仰もあったのですが、それすら近くで焚火したりして少しずつ焦がして枯れさせ、煮炊きの薪にしたようです。背に腹は代えられませんからね。
    今年もエチオピアは干ばつで飢えが広がっています。干ばつと、雨が降った時の土石流の繰り返しですが、
    その流出した表土がナイル下流の地を潤してきました。

    コーヒーポットはボダムです。私はあれの大きいのを持っていますが、もっぱらティーポットとして使ってきました。最近は茶葉が躍るという、やはりボダムですが丸型のティーポットを使っているので、ただの食器棚の肥やしになっています(笑)。
    私もコーヒーにこだわりはありませんが、美味しいのを飲むと美味しいとは感じます。ただ、どうして☆バックスのコーヒーを喜んで飲む人が多いのか、それは解せません(笑)。

    返信削除