フランスの、柳でつくった小さな籠です。
どう置いても傾いてしまいます。
裏返してみると、底の中心の芯材が出っ張っているので、傾くのは当然とわかります。
ラトビアの籠は、柳の枝を丸ままではなく、薄く裂いて材をつくり、それを編んでいます。
それに比べ、フランスの籠は細い柳の枝をそのまま使っています。
柳を裂いて使っているのと、丸のまま使っているという違いがあるとはいえ、ラトビアの籠師さんの技術の高さが、比べてみるとよくわかります。
で、どちらが味があるかと言う話になると、また別問題なのが面白いところです。
フランスの柳で編んだ籠は、もっとラフなものも持っています。
もっとも、簡単にラフなつくりと言いましたが、私が精魂込めてつくったとしても、これほどの精度では絶対につくれないことは確かです。
大きい方の籠の底は、安定するように、底の中心から3番目の芯材を長くしてあります。
それにしても、かわいい籠たちです。
0 件のコメント:
コメントを投稿