2023年3月7日火曜日

『将棋の渡辺くん』


『将棋の渡辺くん』(伊奈めぐみ著、講談社、2015年)は、お連れ合いである伊奈めぐみさんが、棋王の渡辺明さんの日常を描いた漫画です。
3巻まで持っていましたが、短編なので夜寝る前にちょっとずつ読むのにぴったり、やっぱり全部読もうと、最近全6巻揃えました(いずれ7巻も出るらしいけれど)。
将棋は駒を握ったこともない、五目並べでさえしたことがない私ですが、そんな私でも『将棋の渡辺くん』は面白く読めます。


将棋の人は、将棋に明け暮れているらしい。渡辺くんも例外ではありませんが、野球やサッカーが大好き、スポーツ観戦もすれば、球場にも出かけていきます。そして、渡辺くんは無類のぬいぐるみ好きです。


ぬいぐるみにはすべて名前がついていて、ぬいぐるみも家族と言うか、ぬいぐるみ抜きでは語れない日常生活が、面白おかしくではなく、愛情をこめて描かれています。


一昨日の3月5日には、渡辺棋王の棋王防衛をかけて、藤井聡太5冠との第3戦がありました。五番勝負のうち、渡辺棋王はすでに2敗していてあとがありませんでしたが、大激戦の末、1勝をあげました。

中学生でさっそうとデビューした藤井5冠に、私も含めた世間の大半が肩入れする気持ちがあり、「6冠なるか」と期待を込めて見ていたと思われますが、渡辺棋王にも防衛して欲しいという気持ちもあります。


もっとも、もし防衛できなくても、落ち込むような渡辺棋王ではないことは、『将棋の渡辺くん』でよくわかりますが。

渡辺棋王は、ぬいぐるみだけが出てきて活躍する漫画を描いて欲しいとめぐみさんに頼んだそうですが、
「そんなの誰が読む!」
と却下されたそうです。









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