菊水染のビンのことで、新しいことがわかりました。
hiro.torihashiさんのインスタグラムに、紹介されていたのですが、hiroさんが廃業された老舗の薬屋さんから手に入れた未使用の菊水染の箱を開けて、ビンのラベルや説明書を調べ、さらに会社禄や信用禄というものを調べられて報告されていました。
それによると、菊水染の製造元は、「合名會社眞鍋染料部」(マナバでも、ナナベでもなかった!)で、大正5年の信用禄には、「食料絵具商、菊水本舗、眞鍋五平、大阪西区」とあったそうです。
hiroさんの手に入れられた菊水染の説明書と、大正5年の信用禄の住所は違っているものの、昭和15年の信用禄に書かれた住所と、説明書の住所は一致していました。
また、菊水本舗は戦後は吹田市に移転、昭和45年ごろまで食品関係の染料製造販売をしていたそうです。
ここからは、勝手な推察ですが、菊水本舗は、食品染料をつくることからはじめて、家庭染料がブームだった時代には家庭染料も手掛け、家庭染料の需要が減ってからは食品染料だけに戻したのかもしれません。
インスタグラムから写真を転用するのは違法、hiroさんにお断りしてお借りすればいいのですが、それほどビンに詳しくもないので恥ずかしく、写真なしで失礼します。
写真は、すっかり膨らんだ、コブシの蕾です。
それにしても、菊水染の底の菊水のエンボスは秀逸です。
うんうん 菊水のエンボスは秀逸ですよね~。
返信削除うちのは判別不能なエンボスですが(笑)
しかしhiroさんの調査能力にはいつも感心しきりです!
ゆきわ染の時もそうでしたが、ラベルに「東京」と書かれていても実は栃木の足利だった。なんて一体どうしたら調べられるのか!
私は眺めて満足な人間なので記事を読んでは驚いています(≧艸≦*)
maicaさん
返信削除hiroさんすごいですね。
会社禄?えっ?信用禄?えっという感じ、わか君のちょと詳しい白髪染めの歴史にも驚きましたが、ビンの好きな人って探偵能力高いみたいです(笑)。
菊水とかちどりのビンは、本当にかわいいですね(^^♪
実家(といってもマンション住まい)は大阪市西区の立売堀と南堀江の間なので、そこに関心がいってしまいました(笑)。同級生はみんな商売人の子供たちで、今でも小さな会社がいっぱいあります。
返信削除まさか誤植を何十年も経ってチェックされるなんて、ラベルを作った人は思っていなかったでしょうね。
hiyocoさん
返信削除hiyocoさんは大阪市西区産でしたか(笑)。
家庭染料は戦前戦後は乱立状態。最大手のみやこ染に倣って、東京日本橋とか、maicaさんのコメントのように栃木でつくっても東京のラベルを貼るなど行われていた中、大阪のおっちゃんたちが、大阪ラベルで頑張ったのが伝わってきます。
当時は流通事情も地域限定型だっただろうから、地域地域で別のものが売られて、みんなで共存していたのでしょうね。
私には家庭染料は小間物屋とか洋裁材料店で売っているイメージしかなかったのですが、薬屋さんでも売られていたのですね。おもしろい!話が逸れますが、私が中学生のころは、クリーニング屋さんだけでなく、酒屋さん、お米屋さん、薬屋さんも「御用聞き」に来て、しかも母と世間話をしていました。
ラベルの間違いは、ことのほか面白かったです(笑)。