去年だったか、一昨年だったか?
忘れましたが、益子の古書・古道具のお店の「内町工場」で、枠のない引き出しを買いました。杉材の引き出しで、見える前面だけ漆を塗って素敵な金具をつけた引き出しでした。
外はボロボロに傷んでしまったけれど、引き出しはしっかりしていたのか、一時、内町工場にはそんな、枠のない引き出しがたくさん並んでいました。
「引き出しだけ買った人はどうするんでしょうね?」
「この中にいろいろ置いて、箱庭みたいなのをつくっている作家さんがいるんですよ」
「へぇぇ」
さて、私は枠をつくって引き出しとして使うつもりで買いましたが、息子の家の建設などでなかなか手がつけられず、最近になってやっと杉材を貼り合わせ、厚みを15ミリに削って、枠づくりに取り掛かりました。
これまで、引き出しをつくったときは、枠をつくってからそれに合う引き出しをつくりました。ところが、引き出しがあってそれに枠をつくるので、いつもと工程が逆です。
どうやったらきつすぎずゆるすぎない枠がつくれるか、材を長さに切りながら段取りをつけます。
それぞれの板は余裕を見て切り、まず底板と脇板をつなげて、高さは引き出しを使いながら調節しました。引き出しの下に厚みのあるボール紙を敷いて、ボール紙の厚みの分を余裕としたのです。
枠板は45度に切って額縁仕立てにしてボンドで貼り合わせようか、ビスを使って留め、釘隠ししようか、あるいは銅釘で留めようかなど、いろいろ考えたのですが、自分用なので、細いけれど細すぎないネジ釘で留めることにしました。
このネジ釘は金属が柔らかいのか、注意深くドライバーを使わないとすぐ頭がすり減ってしまい、差し込むことも抜くこともできなくなるので、しっかり体重をかけて押し込むようにしなくてはなりません。
ボール紙は結局2枚にして引き出しの下に敷きました。そして、天板を留めてから、途中の棚板を固定しました。
すべてを留めてから引き出しを抜くと、余裕をつくるために置いたボール紙がばらばらと落ちてきました。
そこで引き出しをはめてみると余裕はちょうどいい具合、うまくいきました。
奥に薄い板を貼りつけて完成です。
開け閉めすると、杉のいい香りがします。
引き出しに合わせて箱を作る!面白いですねー。箱だけ売っていて、それを買う人がいるなんて(笑)。
返信削除色の違いが徐々に馴染んでいくのも楽しみですね!
hiyocoさん
返信削除それがたくさん売っていたのです。もう全部売れてますけどね(笑)。
杉は少しは色が濃くなる(乗せている棚くらいの色)と思うけれど、柿渋とか染み込ませないと引き出しの全面のような濃い色にはなりませんね。
とりあえず、そこいらに転がっていたレシートなど入れてみました。これからゆっくり入れるものを考えます。