トルコでじゅうたんを織るときに緯糸(よこいと)を叩いて締める木製のキルキットです。木製ですが、堅木を使っていて重みがあります。
木製のキルキットはずいぶん前から鍛冶屋さんのつくった鉄製のキルキットに取って代わられていました。
鉄製は重みがあるし、あまりすり減ることもありません。
『ギョレメ村でじゅうたんを織る』(新藤悦子写真・文、西山晶絵、1993年)より |
鉄製のキルキットを実際に使っている様子です。
鉄製のキルキットは鍛冶屋さんがつくりましたが、木製のキルキットは、家庭でつくったのでしょうか?
キルキットは、おもには並行に目を揃えながら織る絨毯織りに使われましたが、キリム(綴れ織り)にも使われました。
写真はセルビアのキリム。横1列揃えながら織るのではなく、色ごとに織り進む |
かつて、家庭ごとにキリムが織られていたので、家庭ごとにキルキットを持っていましたが、多くの人が織るのをやめ、今では絨毯用の鉄製のキルキットが、工場でつくられているだけです。
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