春からの約束で、埼玉県のOさんのところに、お芋掘りに行きました。
Oさんの家は、三富新田という1694年に土地を与えられたという開拓地に建っていますが、関越自動車道によって、旗竿型の農地は分断されてしまっています。
左に見える塀は、高速道路です。
Oさんちの内部。
居間には椅子のような幅の広い階段がつくられていて、上下に段になっています。
お風呂は、仕切りもなく、居間に据えつけられていました。
「居間にデーンとお風呂がある家があるのだけれど、家全体が湿気ないのかしら?」
と、つい最近誰かが話していたのだけれど、誰が話していたのか、思い出せません。Oさんちのお風呂はまさにそんなお風呂でした。
あちこちに窓や天窓があって、とても楽しい家でした。
Oさんは昔旅行会社に勤務していたこともあって、退職してからも世界中歩き回っていらっしゃり、二階の部屋には世界、アメリカ、ヨーロッパ、東南アジア、東アジア、日本などの大きな地図が貼ってあり、訪れたところにピンが打ってあるのですが、どの地図もピンだらけでした。
三富新田は、江戸の人口が100万人を超えたことから、江戸の台所として川越領主の柳沢吉保の肝いりで土地が開拓民に与えられたもの、開拓当時は麦や雑穀を栽培していましたが、1707年に富士山の大噴火があり、火山灰が降って、作物ができなくなりました。
そのときは、富士山の噴火で関東一円、江戸も含めて深刻な飢饉に見舞われましたが、1751年に千葉から三富にサツマイモの種イモがもたらされると、サツマイモは火山灰の地でもよく育ち、たちまち一大産地になりました。
Oさんは、たくさんのクヌギとコナラの葉を鋤き込む方法でサツマイモを栽培していらっしゃいます。
川越芋と呼ばれているサツマイモの9割は三富でつくられているとか、信楽で手に入れたという壺で焼いた壺焼き芋をつくっていただきました。
お土産にいただいたベニハルカ(サツマイモの品種名)は、12月末まで寝かせて、干し芋をつくる予定です。
居間にお風呂かぁ。メリットが一つも浮かびません(笑)。
返信削除屋根の形が面白いですね~。
お風呂、洗い場はなしってことですか?
返信削除hiyocoさん
返信削除この反対側の壁が真ん中を軸に回転式になっていて、以前は桜と雑木林を見ていたんだけど、桜は枯れて雑木林は売られて建物が建ち、メリットがなくなったようで、物が置いてあって壁は回転しなくなっていました。
一人暮らしとしても、昼はともかく夜はあまりメリットはなさそうですね(笑)。飛んできて株が大きくなったススキを見ているそうですが、冬は枯れますね(笑)。
屋根が面白いというかあちこちに天窓やら窓があって光が入っているのは気持ちよかったです。ただ、冬は暖気が抜けますかね。
afさん
返信削除そうなんですよ。洗わないのかなぁ(笑)。西洋式だと湯船の中で石鹸を泡立てますが、そうするのかな?
農作業などすると汚れるから、訊かなかったけれど、もしかしたら普通のお風呂がもう一つあるのかもしれません???