手に入れたときからどんぐりのはかまが失われていた
いづめこ人形です。
手に入れたときも、合うはかまがないかと探していたようですが、なかったみたい。
「今ならどうかしら?」
と引き出しを開けてみたら、大きさ的によさそうなのが目につきました。北海道ののらさんにいただいた、北米のアカナラのはかまです。
おお、ぴったりです。
糸がもろくなって破れてしまったお布団も取り替えてやろうかどうしようか。古布もあるけれど、できるだけ手を加えたくないので、しばらく様子を見ることにしました。
ミズナラのはかまより深いので、一回り小さいのにしようかと出してみましたが、こちらには無理そうです。それに、小さくても深いことに変わりないし、縁を切って浅くするのもためらわれます。
ドングリのはかま人形を勢ぞろいさせてみました。
猫の一家、
子守り、
猿回し、
二宮金次郎、
サンタクロース、
お雛さま、ひよこ、などなどです。
木の実や貝人形のご紹介ありがとうございました。
返信削除見たことのないものが多く、松ぼっくりの金魚には圧倒されました。
コメントの皆様も、ご見識豊かで素晴らしいです。
この小さないづめこ人形も、以前、愛玩家による紹介記事を見ましたが、
サンタクロースや子守犬などは、ここで初めて拝見させて頂きました。
春さんは長い時間をかけて、さまざまな物や人を細やかに慈しみ、
本当の豊かさを、日々体現されておられるのですね。
茶々丸さん
返信削除松ぼっくりの金魚は、私も圧倒されました。松ぼっくりを見てあれをつくろうと発想し、つくるだけの技術を持っていた人がいた。いつものことですが、人形を見るとつくった人にお会いしたくなります。
どんぐりのはかま人形、かわいいですよね。小さいころ出逢ったことがなく、骨董市に行くようになって出逢いましたが、どれも見事に小さい世界をつくっていて、ほほえましいものばかりです。
茶々丸さんなら、渡辺一絵さんの「ひなまつり(https://koharu2009.blogspot.com/2013/12/blog-post_8.html)」をご存じかもしれませんが、とってもかわいいです。
渡辺一絵さんのご紹介有難うございます。
返信削除椎名誠氏の奥様のご功績は初めて知りました。
慎ましく清らかな満州の初節句飾り、感動的です。
茶筅雛は下部のカール部分をカットしたのでしょうか。
丁度良く大小で揃って、いい味を出してますね。
菜の花雛は古来から各地にあるもので、
小倉姉様の作者、金藤キヨノさんも作られていましたが、
渡辺さんの方が様式的ではなく、描写が柔らかいです。
圧巻の豆雛は、現在どうなっているのでしょうか。
甘木のパタパタや、伊豆のどんどろ人形も同じく、
大豆を使った作品は必ず虫にやられますね。
話は違いますが、
僕は長年、郷土玩具の団体に籍があります。
ある時、会員の方が僕の蒐集の一部を見て、
「そもそも、これは郷土玩具ですか?」と言われました。
僕は蒐集の上で、それが郷土玩具であるかどうかなど、
一度も考えたことが無かったので、お返事が出来ませんでした。
着物の世界に着物警察がいるように、玩具にも玩具警察はおられます。
今、その出来事を思い出し、
僕の蒐集は、
物にも国籍にも壁のない春さんの感覚寄りだと思い至りました。
茶々丸さん
返信削除渡辺一枝(ごめんなさい。「え」という字を間違えていました!)さんは、大豆の虫はどうされているのでしょうね。何年もかけて作っていらっしゃるから、対策されているのでしょうけれど、実物を拝見した時は(30年以上前ですが)、問題なさそうでした。3月以外は冷蔵庫に入れていらっしゃるとか(笑)。
郷土玩具は、全国の寺社で決まった日にしか授与しなかったものが多かったし、今ほど旅も簡単でないし物流も盛んではなかったので、昔の収集家たちは同じものをたくさん手に入れてほかのものと交換されたそうですね。私自身は郷土玩具の団体に属したことはないのですが、学生時代に熊本とかいろいろな場所で団体に属されている収集家の方のお宅を訪ねる機会があって、そんなお話を聞きました。窯元に行くと、「誰々さんが集めているよ。行ってみたら」と教えてくれることがあって、訪ねて行ったのでした。
私はいくらなんでもそんなことはできなくて、敷居が高くとうとう団体とは無縁でした。
私も自分の好きなものだけ集めていますが、その昔親しい友人に、「自分ではお宝だと思っているようだけど、あんたの持っているものは正直ガラクタだよ」と言われたこともあったし、今日は今日で古い友人が来たのですが、「で、どうするつもりなの?」と言われました。
どうするつもりなのと訊かれても、へらへらしている以外ありませんが(笑)。