息子がテレビのケーブルを切るハサミが欲しいと言ってきました。
任せて! ちゃんと管理しています。
この引き出しをつくるまで、電気工事でもなんでも、夫の作業は、必要な工具をさがすことにからはじまっていました。いつも工具がどこかに行ってしまっていて、なかなか見つからないのです。
当時の作業場はビニールハウスで、工事が進むにつれて、工具や消耗品の置き場は、どんどん変わっていきました。今では置き場所がきちっとしているので、決まった置き場所に戻しさえすれば、工具や消耗品を探す必要はありません。ところが夫は、今でも使った工具を所定の場所に戻さず、その時の工事に必要な工具はいちいち取り出す手間を省くためと言って、段ボール箱やコンテナにまとめて入れておきます。そして、その工事が終わった時点で、いろいろなものがごったに詰まった箱やコンテナがそのまま積み上げられて、どんどん工具が消えて、そして切羽詰まると買い足すので増えていくのです。
目に余るので、私にわかる範囲で片づけるのですが、道具も消耗品も一緒くた、電気工事や水道工事の部品は種類も多く、分類しきれなかったりします。
さて、置き場所が決まっていなかった頃の名残りでしょうか、電気工事のはさみ(電線ストリッパー)はいくつもあります(左の3本)。探しても見つからないと買ってしまうので、こんなにあるのです。ところで、はさみ入れに、金切りばさみが入っていません。学生時代から使っていたはさみなのに、どこにいったのだろう?
先日、夫が珍しく、室内に積み上げた箱を整理していて。
「こんなところから電気工事のはさみが出てきた」
と言いました。
やだやだ、こんなにあるのに、まだ買っていたのです。
持ち手が赤い電気工事用のはさみたちは、MADE IN JAPANですが、夫がいつ買ったのか、新しいハサミは、
MADE IN CHINAと表記さえせず、しれっと中国製でした。
私たち夫婦は、家を自力建設したと思っていたけれど、ほとんどの電動工具は中国製。ハンド工具まで中国製。なんのことはない、中国人の働きのおかげで家を建てることができたというわけでした。
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