戦前のぴょんぴょん駒です。
昔、縁日の夜店や駄菓子屋で売られていました。
練りもの製の人形の下に針金のばねをつけたもので、第一次世界大戦下の大正3年、練り物の下請け塗り業者が、ドイツ製のダンス人形からヒントを得てつくったのが始まりとされています。
ドイツのダンス人形が載っているかと、チェコスロバキアで出版された『Folk-toys Les jouets populaires』(Emanuel Hercik著、ARTIA、1951年)を開いてみると、ダンス人形は見つかりませんでしたが、チェコ東部にあるモラビアの博物館に所蔵されている、針金のバネがついた人形が紹介されていました。チェコはドイツのお隣です。
鶏もあって、鳥がおもなようでした。
ダンス人形は針金のバネで自立したのかどうか、ヨーロッパの鳥たちの針金のコイルの直径は細く、自立したものはありませんでした。
ぴょんぴょん駒を傾斜面に置き、人形の頭を押すと、ぴょんぴょんと跳ねながら下へと降りていきます。
針金のバネのついたぴょんぴょん駒には、軍人や騎手が乗った馬だけではなく、鳩、犬、ウサギ、狸、ひよこ、熊、猿、河童、タコなどもありました。
縁日や駄菓子屋でぴょんぴょん駒は子どもたちに大人気でした。
練りものの色つけが素敵、ばねのつくりも丁寧です。
坂を跳ねながら下りるのですね。写真からそのような動きは全く想像していませんでした。面白いですね!
返信削除hiyocoさん
返信削除小さいとき遊びませんでした?私は持ってはなかったけれど知ってはいました。
あと、練り物のタコの脚が細かいバネになっていて、ぶら下げると足がぶるぶる震えるおもちゃは知りません?それは持っていたこともあったような.....。