2024年10月21日月曜日

キューピー柄のポーチ

骨董市では小さなキューピー人形をよく見かけます。
たいていはソフトビニール製で、裸のこともあれば、手編みの服を着ていることもあります。買う気はなくても、なんとなくチェックしてしまいますが、だいたい新しいものになるほどバランスが悪い感じがします。頭が大きすぎる、目が大きすぎる、かわいくない、身体が細すぎる、などなどです。
さて、おもちゃ骨董さわださんの店先に、何故か、スマホがぴったり入るほどの大きさの、手づくりらしいポーチが大量に入っている浅い箱が置いてあって、その中にキューピー柄のものが1つありました。 


100円と箱に書いてあったので、それを買おうとすると、
「ほかのは全部猫柄だよ」
と、さわださん。猫好きの私が猫柄を見もしなかったのが心外のようでした。
「わかってる。でも今日はキューピー柄の気分かな」
「キューピー柄ももっとあったんだよ、だけど売れちゃった。人にあげるからと10枚もまとめて買った人もいたよ」
「へぇぇ、残っててよかった」
なかなかかわいいキューピーです。
言われて猫柄を見ると、よく集めたこと、6、7種類もありました。しかし、同じ大きさのポーチを100枚も縫う人って、なんと辛抱強い人かしら? 私なら、もしつくらなくてはならなくなっても、おそらく2枚が限界でしょう。表に合わせた色の裏もついているし。


私の猫好きを知っているさわださんが残念そうにしていたので、猫柄も1つだけ買いました。


前から持っていたキューピーのハンカチは水着を着ていると思い込んでいたけれど、もしかしたらロンパースだったかもしれません。ポーチのキューピーが来ているのはロンパースっぽい、あまり水着には見えません。キューピーは赤ちゃんだし。


これは木綿の端布、アメリカ製の布です。
日本のキューピーはすっかり日本土着化していますが、アメリカのキューピーは、キューピーの生みの親ローズオニールのキューピーを踏襲しています。


紙おむつ(パンツ?)を履いたキューピーと、


エプロンをつけたキューピーの2種類います。

『Woman’s Home Companion』1913年5月号の表紙

でも、ローズオニールのキューピーはもっと自由自在です。


そしてこの夏に買って、着ると士気が上がったキューピー柄のシャツは、まぎれもなく日本化したキューピーでした。





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