エチオピアから、1984年のエチオピア飢餓のとき一緒に働いていたファテレさんとその友人が初来日するというので、かつてエチオピアで働いていたもと同僚の人たちが我が家に集まりました。
お隣に住むM+MのMくんと私たち夫婦だけがエチオピアに長期滞在したことがありませんが、ほかの人たちは2年、4年など長期滞在していて、アムハラ語が堪能な人もいます。私は夫と1度、会議で1度、タイ人たちを連れて研修旅行で1度、合計3度エチオピアに行ったことがありました。
ファテレさんは、現在はWFP(世界食糧計画)のローマ事務所で働いています。
この日のためにケータリングしたのは、インジェラ(テフでつくった発酵クレープのようなもの)に、カイワット、ドロワットというエチオピアを代表する料理で、おいしいひと時を過ごしました。
参加予定だった看護婦さんのNさんは、当日になって体調を崩して来ることができなかったのですが、Hさんにコーヒーセレモニーに使う臼と杵、ポット、コーヒーカップを託してくれました。私より若いのにと思いながらも、ありがたくいただきました。
素焼きのポットは薄手で、とても美しくできているもの、木の臼と杵も素敵です。
写真はエチオピアのコーヒーセレモニー、注ぎ口が別についれいるポットもありますが、この形の方が伝統的なもののようです。
コーヒーカップは、だいたいどの家庭でも中国製の磁器のカップを使っていて、中国のカップ以前はどんなカップを使っていたのか知りません。おそらく素焼きのカップだったと思われますが、見たことはありません。
日本でこんなのが売られていますが、ほかのデザインでも、エチオピアの国旗の色である、緑、黄、赤を使ったものがもっとも多く出回っていました。
いまでもエチオピアに深くかかわっている人もいて、エチオピアがコーヒー発祥の地であることもあってか、みんながいろんなコーヒーを持って来てくれました。
そんな中、Sさんが生豆を持って来ていて、コーヒーセレモニーとはいきませんが、私の持っている鍋と刷毛で、そのコーヒーをローストしていただきました。
エチオピアのコーヒーセレモニーは、会場にレモングラスなどいい香りのする草を敷き詰め、火を熾すところからはじまり、ローストしたらみんなに香りを嗅がせ、杵と臼でコーヒー豆をつぶし、コーヒーを入れて一巡したら二巡目、三巡目と一人3杯は飲むので、2時間ぐらいかかります。それはやっていられないということで、電動のコーヒーミルで挽いて、1杯だけいただきました。
エチオピアの農家では、コーヒーに塩を加えて飲む家もありました。
今はエチオピアは内戦中、北も南も治安が悪く、行けるのはアディスアベバ周辺だけだそうです。
エチオピアではコーヒーは庶民も飲む一般的なものなんですか(日本のお茶みたいな)?コーヒーセレモニーなんてものもあるんですね。
返信削除春さん、コーヒー長者ですね(笑)。ポットや臼と杵も素敵!
インジェラは世界一まずいってあちこちで書かれていました(苦笑)。発酵のすっぱさが想像できません。
hiyocoさん
返信削除どんな貧しい家でも歓迎のコーヒーを出します。それが小さいカップとはいえ3杯も飲むので3軒も訪ねたらお腹の中はぶかぶかです。
日本人が生まれて初めて食べるインジェラが口に合うなら、インジェラの味の方が本場物ではないと言われています(笑)。そして、最初は「何これ?」と思ってもそのうち病みつきになる人と、いつまでも慣れない人に分かれます。また、エチオピアでは歓迎の意味で無理やり人の口にインジェラを押し込む風習があり、なおさら食べられなくなる人もいます。タイ人たちをエチオピアに連れて行ったとき、タイではタイ料理(カエルとか、豚の顔の皮とか、バッタとか、蚕とか)が食べられない日本人をせせら笑っているくせに、タイ人たちはインジェラが食べられず、口に押し込まれたものだからへそも曲げて、インジェラしかない食事では何も口にせず、私とも険悪になり、苦労しました(笑)。
インジェラは30年ぶりくらいに食べたのですがとても食べやすいインジェラだったので、多少酸っぱさを控えていた(発酵させないで置いた)のかもしれません。ちなみに夫は積極的に食べたくない方です(笑)。