2025年3月9日日曜日
ちらっと雪が降りました
昨夜はまた、ちらっと雪が降ったようです。
今は午前9時、標高628メートルの足尾山や709メートルの加波山の樹上の雪は溶けてしまい、877メートルの筑波山だけ樹上の雪が残っているようで、白く見えています。
よそのヒノキが伸びて、残念ながら我が家のテラスからは筑波山の山頂が見えなくなってしまいました。広葉樹なら勝手に伐れるけれど、まさか植林したヒノキを勝手に伐るわけにはいきません。
北に寄ると筑波山が見えるのですが、手前の木々の間からです。
これでは、山に雪が積もっているか、霞んでいるかの判別がつきません。
ところで、先の雪の次の日だったか、我が家の南西にある筑波山の雪の残り方は面白いものでした。
下の方が白くて上の方が青い。
西にある足尾山も加波山も、頂上に近い方には樹上に雪がありません。
ところが振り返ると、我が家の東にある吾国山・難台山・大福山・団子山などの西側斜面には頂上まで雪が残っていました。おそらく風の仕業でしょう。
これらの山々は今日は温かい陽射しの下、軟らかい色に包まれています。
2025年3月8日土曜日
木工事が美しい!
昨秋から、夫が設計したf邸の建設が進んでいます。
建設を、我が家の棟上げを手伝ってくれた大工のおおぬまさんが体調を崩して引き受けることができなくなったとき、夫は青くなりました。
かつて、材木屋のM林業からおおぬまさんを紹介してもらったとき、
「うちに出入りしている大工さんは100人以上いるけれど、仕事が丁寧で、速くて、しかも適正な値段の大工さんはそういないからね」
と、お墨付きの大工さんだったからです。
それがもう20年も前のこと、高齢化や注文住宅の減少で家をつくれる大工さんが激減していることを知りながら、再度M林業に大工さんを紹介してくれるよう訊いてみましたが、自信をもって紹介できる大工さんは、もういないということでした。
それから、大工さんを探すのが最大の課題になり、心配しましたが、つくばの建築家のMさんたちからおきたさんを紹介され、おおぬま棟梁を抜きにして仕事を引き受けることを渋っていたおおぬま組の最若手のすどうさんも参加してくれて、盤石の態勢を組むことができました。
2人とも腕は確か、夫は全幅の信頼をよせ、2人と働くのが楽しくて仕方がないみたいです。
さて、昨日は2月に横浜まで取りに行ったf邸の長椅子を、室内に取り入れました。これまで、木箱の上の部分は取り外していたのですが、それでも重すぎて、夫と息子の2人ではびくとも動かすことができず、室内(作業棟のホール)に運び込めていなかったのです。
昨日は、息子の家のテラスをつくるので、またレンタカーして鉄骨を買いに行ったのですが、その2トントラックロングに長椅子をユンボで積み、裏庭から作業棟まで運び、車上で最後まで残していた木箱の底部分パレットを取り外し、息子、その友人のくろぽん、そしてわざわざ来ていただいたf邸の大工さん2人と4人がかりで運び込んでもらいました。
開けたくはなかったのだけれど、包んでいたダンボール紙の一部が先日の雨で少し濡れていたので、それを取り除くために開いてみました。
やっぱりね、昔のラタンの長椅子の写真をたくさんあげたのだけれど、昔のやり方を知っている職人さんはいないようで、まったく違うつくり方をしていました。
それでも太いラタンで丁寧につくってあり、だから目方も重かったのです。
新居に置くのが楽しみです。
長椅子を包んでいた木箱は、できることなら再利用したかったのですが、太くて長いくぎを打ち込んであり、飛び出した釘を丁寧に折って抜けにくくしているところも多く、何本か抜いては見ましたが時間のかかること、かかること、しかも、どうしても抜けないのもあったので再利用を諦めて、底以外はすでに燃やしてしまっています。
でも、底は折り曲げた釘がなさそうです。確かめるためにひっくり返そうにも男性4人がやっと運んできたもので、簡単にひっくり返すこともできません。
バールとかけやを使ってみようと思いますが、長い釘だし錆びているので、抜けるかどうか。
ちなみに、木箱の底の部分は、長椅子よりずっと重かったそうです。
2025年3月7日金曜日
宅配便
八郷に越してきてからも、以前はホームセンターによく買い物に行っていました。
でも、いつごろからだったか、インターネットにつなぐたびに特別料金を取られることがなくなってから、じょじょにネットでの買い物が増えました。
昨日届いた荷物、ズシリと重いこれは、猫のカリカリに違いありません。
と、開けたら本と漫画が同封されていました。本は岩波ブックレットの『イスラエルとパレスチナ(原書はISRAËL ET LA PALESTINE, by Yacob Rabkin』、漫画は『たまのこしいれ』、なんだかミスマッチな取り合わせに、一人で笑ってしてしまいました。
2025年3月6日木曜日
焚火場、復元進む
焚火場がだいぶきれいになりました。
ストーンサークルになっているのだけれど、こんな大きな石までもイノシシがひっくり返してしまっていました。石を遠くへ運ぶわけじゃないのでユンボ出動を要請しないで、バールを使って、てこの原理で何とか並びなおしましたが、その前に石の間にびっしりと生えている篠竹を掘り出して、切ったり抜いたりしました。
ところで一ヵ所、石の間にエノキが生えているところ(右の方、もじゃもじゃとひこばえが見えている)がありました。芽が出てきたときは、
「エノキだ!」
と喜んで放っておいたのですが、こんなところに生えても困ると切り始めた時すでに遅く、切っても切ってもひこばえが出てきて、ひこばえを切り続けること数年、株もずいぶん大きくなっていました。
石を動かしてユンボで掘る以外ないとあきらめていたのですが、イノシシがめちゃめちゃにしてくれたおかげで、土も石もずいぶん動いていたので、手でやってみるかと思うことができ、スコップや移植ごてで土を取り除いて、手鋸で1センチから4センチ太さの根を10本くらい切って、とうとう抜くことができました。
一番手前はまだ篠竹を抜いていないところ、あっち向いたりこっち向いたりしていた石を並べなおしたところは、久しぶりにすっきりしました。
ストンサークルの真ん中で焚火すると、火によってはケヤキの葉が傷んだりするので、焚火場は南の端っこの方に移っています。
と、ここまでは雪や雨の降る前の写真です。
今朝の写真です。
農業をやっている人たちは久しぶりのお湿りに息をついています。今日は土が湿っていて泥んこになってしまうので、庭仕事はお休みです。
2025年3月5日水曜日
2025年3月4日火曜日
2025年3月3日月曜日
菱の実のお雛さま
ヒシの実のお雛さまです。
ヒシを使うという発想がおもしろい、お顔は小豆でしょうか? 小豆の細工はあまり聞かないので、小粒の大豆かもしれません。
台には切れ込みを入れている、芸の細かさです。
ヒシは種子の形状に変異が多い植物とされいますが、手持ちのヒシと比べてみると、お雛さまはオニビシ、その両脇は棘(疑角)が変形してしまったイボビシ、前の小さい2つはヒメビシ(の変異形)見えます。
女雛。
男雛。ヒシの色をベースにしながらも、金彩がふんだんに使われています。
ヒシの形から、二人ともエリザベスカラーをつけているように見えます。男雛が女雛の方を向いて微笑んでいるのがご愛敬、首を動かすことはできません。
ヒシの実が大きいので、おそらく西の方、九州あたりでつくられたものかと思われます。
かつて、ヤフーオークションでヒシの実の人形が出品されていたとき、入札はしなかったものの、写真だけ保存させてもらっていました。
それがこれら2枚の写真です。水車を踏んで田に水を入れる(この向きでは、田に水は入りませんが)人形と、
大八車を引いている人形でした。
どちらも、私の持っているヒシにはない形のヒシで、これはヒメビシと思われます。
箱には佐賀みやげと書いてあります。
ただ、お雛さまとは、ヒシの種類、作品の題材、絵つけの方法などが違っているので、お雛さまが佐賀県でつくられたかどうかは不明です。ネズミの好物だから食べられないようにと書いてありますが、もしお雛さまの頭が豆なら、大用心しなくてはならなかったことでしょう。
お雛さまたちはルンルン気分のようです。
2025年3月2日日曜日
酒袋
しばらく前から酒袋を探していました。
酒袋とは、もろみを入れてお酒を絞るときに使われてきた袋のこと、袋の耐久度を増すために手織木綿(帆布)を使い、柿渋に浸けて、防腐・防虫効果を出していたものです。
というのは、リネンでできた古いフランスの作業着を持っていて、日常的に着たいのですが、下に重ね着をしていると腕のつけ根あたりがきついので、袖をもっとたっぷりさせたいと思ったとき、この厚手の手織り布に対応できるのは酒袋くらいしかないかと思ったのです。
酒袋1枚では足りないので2枚欲しいのですが、何分にも使い古して破れているものが多く、なかなか見つかりませんでした。
と、骨董市で水屋さんのお連れ合いが2枚持っていらっしゃいました。
1枚は無傷ですが、1枚は大きく破れていました。以前も同じような2枚を見たことがあって、それなら1枚でも買っておけばよかったと後悔しましたが、ぼろぼろの方も繕い方が素敵だったので何とかなるかもしれないと、2枚ともいただいてきました。
あちこちぼろぼろです。
繕った後も使われたのかどうか、繕い方はお見事です。
破れた方は取って置いて、ずっと前に買った別の酒袋を使ってはどうかしらと出してみました。
久しぶりに見たこちらは、さして使わないうちに酒絞りが機械化されて使わなくなったものか、柿渋の色がしっかり残っていて、白いシャツに柿渋色の袖下でさえどうかと思っているのに、普段着とはいえ左右の色が違うのどうでしょう? やっぱり破れているのを使うべきでしょうか?
酒袋の方はただ裁つとして、作業着の方は解かなくてはなりません。ミシンと手縫いを合わせて、固くがっちりと縫ってあります。
解いている途中で放り出して縫うところまでたどり着けないくらいなら解かない方がいい。ここも思案のしどころです。
と、迷いながらも解きはじめています。