2024年6月27日木曜日

屋根に土を乗せている!

先週末、築地塀横丁にある家の、隠居(別棟)の屋根瓦が外されて、野地板の上に乗っている土が見えました。
今では、屋根は野地板を張ったらその上にルーフィングという雨を通さないシートを敷きますが、土を乗せるということはありません。
「へぇぇ、瓦屋根の下に土を置いているほど古い家だったんだ!」
と思いながら見たものの、週末はそこを通らず、週が明けてから通ると、母屋の屋根の瓦も外されていて、雨が降ったので乗っていた土が流されて、湿っていました。


その手前にあったはずの隠居は影も形もありません。
「えっ?」


塀の穴から覗いてみると、あららっ、隠居は無残に引きずり倒されていました。
あんなに丁寧の瓦を外していたのだから、古い屋根を葺き替えるだけかと思っていたのに壊され、そして母屋も壊されているようです。


高齢の女性の独り住まいでしたが、建て替えるのでしょうか?
手前の、取り壊された隠居の南にある納屋の二階に洗濯物が見えるので、ここに誰かが住んでいることは確かです。


古き良き家を誇り合うこの一角に、ハウスメーカーの家が建つとは考えにくいけれど、もしかしたら代替わりしていて、築地塀横丁の先頭を切って現代的な家が建つのでしょうか?


この家の長屋門は今のところそのままです。





2 件のコメント:

rei さんのコメント...

八郷の築地塀横丁と言うことで、土塀が並んでいる姿を想像しましたが、そんなわけ無いですよね。それにしても八郷には立派な民家が多いと改めて認識しました。
今回紹介して頂いた取り壊し中のお宅もそうですが、維持し続けるのは大変そうで、築地塀横丁との呼称が返上される日が来無い事を願います。

さんのコメント...

reiさん
土塀はないです。大谷石の塀も3.11でずいぶんやられて、築地塀ではなくて、築地塀もどきと黒塀(板塀)でしたね。
ずいぶん前に書いたブログで、自分の中では名称が当時の「築地塀横丁」から「長者横丁」に変わっていましたが、長者さんでもないようです(笑)。
田舎家は母屋のほかに納屋、蔵、それに隠居などありますから、一人暮らしになると維持は大変です。「家を立派にするのが悲願の世代」がいなくなりつつあって、最近は建て替えるとき母屋をハウスメーカーの家にする人が増えている気がします。