夫は、いつも一つのことに集中するタイプです。
これまで数年、f邸の設計と建設管理にかかりきってきました。
1日に何回も進捗状況を見に行って、大工さんから「ネジ釘がない」と言われればホームセンターに走りました。
「丁稚か?」
テラスをつくるために鉄骨が必要となると、注文しに行くだけでなく、自分で運んできて、錆止めや塗料を買ってきて塗って、職人さんを頼むとお金がかかるからと、鉄骨を切ったり曲げたりする加工もやってと、八面六臂に活躍でしたが、家のことなどには一切目を向けないできました。
草を刈るなど、我が家のメンテナンスは昔から私のワンオペでしたが、出すことは厭わないけれどしまわない夫のせいで、全然片づきません。その上、建設現場のゴミまで引き受けてきて、作業棟の周りはひどいことになっていきました。
さて、f邸が終わってしばらくして夫は、やっと片づけモードになりました。長く放置していた作業棟の片づけに着手、北側はまだ片づいていませんが、
南側の雑物は片づいてすっきりしました。
ところで、ここにあったいろいろなものを運ぶために、車を入れたことがないところに軽トラックを持ってきました。
落ち葉はたまっているし、土はふかふか、それでも軽トラックはそんなことには耐えるものだと思っている夫は軽トラックを駆使して、使える家具、古い自転車、ゴミになってしまったものなどを運び出しました。
そして咋日、ゴミをクリーンセンターに引き取ってもらおうと、夫は出かけていきました。私も一緒に行こうかどうか迷ったけれど、夕食の支度もあるからと残って家にいると、電話がかかってきました。なんと、軽トラックのクラッチ板がすり減って動かなくなったので、途中のコンビニに停めてあるから迎えにきてくれというものでした。一緒に行かなくてよかった、一緒に行ったら帰れなくなっていたところでした。
迎えに行った私は夫をピックアップし、わりと近くにある軽トラックを買った中古車屋さんに修理してもらえるかどうか訊きに行くと、立て込んでいるので、2週間を見てもらえればとのことでした。
夫は、車が冷えれば少しなら動くのではないかと思っていて、次の日の早朝(今朝のこと)持ってくると言いましたが、中古車屋さんは、途中で動かなくなると危ないので、保険会社に連絡してレッカー車に運んでもらうようにと忠告してくれました。
その帰りに、我が家の近所の自動車修理屋さんにも寄りました。修理代を比べるためです。クラッチ板の交換代をたずねると、中古車屋さんより安い修理費だったので、夫は即座に修理屋さんで修理してもらうことに決めましたが、そのためには約20キロ運転しなくてはなりません。
今朝、夫はいつもより早起きして、何やら外でゴソゴソやっています。途中で軽トラックが動かなくなったらワイヤーで引っ張るよう、ワイヤーやら金具やらを準備していたのです。
これまで何度、そんなことをやったことか。首都高で軽トラックがおかしくなり、仕方なく調布の出口で降りて、安全なところに停めたらまったく動かなくなったので、軽トラックをそこに置いたまま、当時は日野に住んでいた息子のところに行って泊めてもらい、次の日息子の車を借りて調布まで行き、動かなくなった軽トラックと息子の車を縄で結んで、夫が先に、私が動かない軽トラックに乗ってノロノロと交通量の激しい甲州街道を走って、日野の自動車屋さんまで運んだこともありました。
その時はエンジンが焼け切れていて、結局その軽トラックは廃車になってしまったのですが。
さて、7時前には軽トラックを停めさせてもらっているコンビニに向けて出発しました。
「自動車屋さんにキャリー車があるんだから、運んでもらった方がよかったんじゃないの?」
と訊いてみたら、
「やってみたいんだよ」
という返事。お金を節約しなくてはならないから仕方なく自力でやるのかと思っていたら、そういうことか、やりたいのかとお腹の中でニヤリとした私、ここで腹を決めました。
コンビニに到着して、軽トラックを動かしてみたのですが、明らかに音が変で、自力で走らせることは無理そうでした。そして、夫が自動車を軽トラックの前につけるようにと言ったのですが、私は断固拒否しました。途中で動かなくなったのでワイヤーで曳くならともかく、最初から曳いて走るなんてやりません。20年前には何度かやったことも、もうできません。時代も違ってしまっているような気もします。
9時を過ぎたので近所の修理屋さんを訪ねたら、親子でキャリー車で軽トラックを運んできてくれることになり、一件落着しました。
片づけモードの夫は、修理屋さんが貸してくれるであろう古くてボロくて運転しにくい代車の軽トラックでどうやって単管パイプを運ぶかということで頭がいっぱいなようです。
1週間休んでもいいのに。
















































