2026年2月18日水曜日

プラスティックの招き猫


まことさんの店にこまごまと並んだおもちゃの中にあった、プラスティックの招き猫です。汚れ返っていたのをちょっと拭いてみました。


がちゃがちゃにしてはちょっと大きすぎ。


飾りものにしてはチープすぎる。子どものおもちゃ? 需要があるのかなぁ? 
どんな目的でつくられたのかわからない代物です。
といっても、ちゃんとした招き猫たちの隣にいたこれに、手が伸びてしまった私がいたのだけれど。


手彩色に見えたので中国製かと思ったのですが、MADE IN CHINAの表記はどこにもありません。
中国製品には、まめにMADE IN CHINAと記してあるのですが。


赤坂人形の相合傘を買ったら、おまけとしていただいてしまいました。








2026年2月17日火曜日

赤坂人形の相合傘


骨董市で、まことさんのお店に、いろいろな郷土玩具に交じって、福岡県赤坂人形の「相合傘」がありました。笛はいい音で鳴ります。
赤坂人形は福岡県の片田舎、「赤坂飴本舗」の看板が上がっている野口さんの家で、1年に2度ほど焼かれている、素朴な土人形で、種類は案外たくさんあるのです。


赤坂人形は、飴屋さんでつくられてきただけに、かつては素焼きした生地に白陶土と小麦粉を混ぜたものを塗り、その上に食紅など食用染料で彩色されていたので、白色ははげ落ちやすく、食用染料も褪せやすいものでしたが、今では胡粉を塗った上に絵の具で彩色されています。



 



2026年2月16日月曜日

つくば市民ギャラリー



キルト展の会場のつくば市民ギャラリーに、事前確認に行ってきました。
市民ギャラリーは公園内に建っているのですが、重くて大きい枠やキルトを一般駐車場から何度も何度も運ぶのは大変なので、自動車を横づけできるのか、無料駐車場はあるのかなど確かめて、内部の空間も、再度確認してきました。


池には鴨が泳いでいました。
池の近くに、「人間が泳ぐための池ではないので、泳ぎたい人は自分で責任を持つように」との貼り紙があって、笑ってしまいました。


もう準備がほとんど整っているし、ギャラリーを2月24日から3月1日まで借りているのに、開催日は2月27日、28日、3月1日の3日間だけなので、余裕たっぷり(?)です。





 

2026年2月15日日曜日

西陽万歳!

 季節によって、西陽の入り方が動きます。


今の季節、まだ南寄りのところから入ってきます。


部屋の奥の方まで届く暖かい光。


太陽の軌跡の角度は冬至から夏至に向かって、日々天空へと起き上がってきていています。
南北に軸線を置いている我が家の室内に、春分のあたりで西陽はまっすぐ入り、やがて夏が近づけば、家の北西の木々に邪魔されて部屋の中には入ってこなくなります。





2026年2月14日土曜日

ふやき御汁


金沢土産の加賀麩のふやき御汁をいただきました。


粉末のスープの上に乗せた麩に親指で穴を開け、


そこに熱湯を注ぎます。


ちょっと混ぜて、おしゃれで美味しいハートのスープの出来上がりでした。
ごちそうさまでした。




 

2026年2月13日金曜日

釣り銭盆


中国の南部で使われていた釣り銭盆です。
中国ではキャッシュレスが進んで現金はほとんど使われなくなってしまっているので、釣り銭盆は無用になり、商売の現場からは消え去ろうとしています。
厚み2センチほどの板を、硬貨に合わせて半円筒形に彫ってあります。


裏返してみると、どこに置いてもさっと持ち上げられるように、短辺には指を引っかけるためのくぼみが彫られています。

私は、1981年に、仕事で行く夫について一度だけ中国に行ったことがあります。
まだ、上海や北京でもみんな人民服を着ていた時代で、外国人は付き添い(監視)なしに街に出ることは禁じられ、友諠商店で、外国人用のお金でしか買い物ができなかったので、中国の硬貨については、まったく知識がありません(と言いながら、マンダリンをしゃべるマレーシア人のリー夫人と、こっそりバスを乗り継いで街に出て、現地のお金で食堂でご飯を食べたりしたんだけれど)。


ネットで調べると、中国の硬貨は1分、2分、5分、1角、5角、1元とあるものの、現在流通しているのは、ほとんど1角、5角、1元の3種類だけだのようです。
1元=10角=100分で、1元=22.4円です。


我が家の貯金箱に入っていた硬貨を並べてみました。
硬貨をたくさん並べられることに驚きます。たくさんの釣り銭を並べて、口泡飛ばして、活気のある商いをしていたのでしょう。


釣り銭盆の彫込みは浅いので、立てて、飾り棚として使うことはできません。


人形を並べてみるといい感じですが、平らにおいて使うと埃がたまりやすい難点があります。


ビー玉はぴったしだけれど、このまま置くと場所を取ってしまうし、ビー玉にはガラスビンの方が似合います。
さて、どう使おうか?
決まるまで、釣り銭盆はしばらく立てておくことにします。




 

2026年2月12日木曜日

『漢文力』

中国人の友人に薦められて読んだ『貝と羊の中国人』(加藤徹著、新潮社、2006年)のあとがきに、
「この本は、『 漢文力』を読んだ新潮社の編集者から強く勧められて書くことになった」
との趣旨が書かれていました。
漢文と言えば高校の授業で習ったものの、その後の生活では忘れ果ててしまったものです。ところが、『貝と羊の中国人』の本文に、「江戸時代に将軍から庶民まで漢文の素養を身につけたことで、日本人というものが生まれた」と書かれていたことから、「へぇぇ、そうだったのか」と思っていたところにこのあとがきがあったので、『漢文力』(加藤徹著、中央公論社、2004年、2007年文庫化)を読んでみました。
『漢文力』という表題を見たり、表紙(南伸坊さんデザインなんだけど)を見ただけでは、おそらく読むことがなかったであろう一冊でした。


ところが読むと、『貝と羊の中国人』以上の面白さに、引き込まれてしまいました。
現在の、理不尽な戦争や虐殺が止まらない、核兵器や無人攻撃機などの殺戮兵器は日々開発され、それによって儲けている人や国がいて止まらない、汚染と天然資源の過収奪で環境破壊は止まらない、民族グループ間の交流が進んだのに人種差別が止まらない、子どもたちの抱える不安を払拭できないなどなど、心の中にわだかまってすっきりしない数々の事象を、数千年前の言葉が解明してくれるのです。
あまりにも面白かったので、目次だけ紹介させていただきます。

はじめに

第一部 内面と外面
 第一章 自分という奇跡をかみしめよう 
 第二章 自己はどこまで他者を理解できるか
 第三章 現実と幻覚はどこまで区別できるか
 第四章 この世のすべては言葉で表せるのか
 第五章 魅力と恐怖の秘密
第二部 あの世とこの世
 第一章 死後の世界はあるのか
 第二章 死者は二度殺してはならない
 第三章 生まれてくる不思議、死んでゆく意
 第四章 老いるということ
 第五章 姥捨て山と二十四孝
第三部 自然と宇宙
 第一章 大自然の掟(おきて)
 第二章 宇宙人の目
 第三章 推移の感覚
第四部 自分を生かす
 第一章 学問の落とし穴
 第二章 教養教育と専門教育
 第三章 リーダーの条件
 第四章 世に出る
第五部 文明のからくり
 第一章 政治という怪物
 第二章 文明の明と暗
 第三章 中国古典の戦争論あとがき

という構成でした。
ところどころで、漢文と金子みすゞの詩を併記しているのも面白いところです。
第三部第二章の中の宇宙への問いかけというところを一部紹介すると、

 我生也有涯、而知也無涯。以有涯隋無涯、殆巳。(荘子) 
 われらの命は有限だが、知は無限である。有限の命で無限の知を追求する。危ないことだ。
とか、
 絶学無憂。(老子)
 学ぶのをやめれば、心配事は何もなくなる。
と並んで、
 星のかず 金子みすゞ

 十しきやない
 指で、
 お星の
 かずを、
 かずへて
 ゐるよ。
 きのうも
 けふも。

 十しかない
 指で、
 お星の
 かずを、
 かずへて
 ゆかう。
 いついつ
 までも。

と、書かれていました。
あとがきによると、『漢文力』は、著者が当時教師をしていた広島大学での講義、「中国文学の世界」の内容をベースに書き下ろしたものだそう、学生たちは楽しかっただろうなと、うらやましく思いました。
そして、『漢文力』のあとがきに、この本では触れることのできなかった近現代の中国人のものの考え方や社会については、『京劇ー「政治の国」の俳優群像』を読んで欲しいと書いてあったので、『京劇ー「政治の国」の俳優群像』の文庫版を、また注文してしまいました。

なお、『漢文力』は、2005年には韓国語訳が、同年10月には中国語訳が、それぞれ韓国と中国で刊行されたそうです。韓国は漢字を捨ててしまっていますが、専門書などには相変わらず使われています。3つの国で『漢文力』が読まれることは、とても素敵なことに思えます。