11月3日は箕の日。箕の日に勝手に協賛です。
「箕」をWikipediaで見ると、意外と力を入れて書かれていることに気づきます。そして、写真も豊富です。
ただ、最初に「箕」の代表として選んだ写真が、なぜ藤箕ではなくて竹箕なのか、日本を代表する箕は籐箕ではないか。どうなんでしょう?
この竹箕は目が荒く、持ち手の穴も空いているし、どう見ても塵取りや土運びに使うもので、箕の最大の用途である米の風選用に適しているとは見えない竹箕です。
日本の箕の写真は1葉だけで、あとは、東南アジア、南アジア、そしてアフリカの箕が紹介されています。
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| 1952年以前に撮影された写真 |
まずは、アムステルダムの熱帯博物館に所蔵されている古い写真から。
インドネシアの西チモールの、収穫時に米を風選している写真です。円箕と片口箕の両方を取り入れたような形の箕を使っています。
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| 撮影年は不明 |
これもアムステルダムの熱帯博物館所蔵の写真で、インドネシアの北スマトラ州、シリマクタ郷の籾摺り(もみすり)の様子です。
インドネシアでは、伝統的には毎朝、その日食べる量の籾を臼に入れ、杵で搗き、打ち上げ箕でゴミを取り除いていました。籾を搗く音は高く響くように工夫し、臼の下に共鳴板を入れたりして、その音を神に届けました。
上の写真2葉は、インドの竹ひごで編んだタミルの伝統的な箕2種です。
インドのタミルナドゥ州は竹と竹細工の産地として知られていましたが、竹細工や燃料のため取り尽くされ、広い州ですが、竹が消滅しました。
1990年に私がチェンナイ(マドラス)からポンディチェリーまでバスで行ったとき、辺りを目を凝らして見ましたが、竹を目にすることはできませんでした。
ただ、ポンディチェリー郊外にある国際的共同体のオーロヴィルでは竹の植林が試みられていました。
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| 2011年撮影 |
米を選別している、南インドのタミル人女性。
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| 2011年撮影 |
片口箕(塵取り形の箕)を使って米を選り分けているのは、北インドのウッタラーカンド州の女性です。
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| 2005年撮影 |
円箕を使って、でも打ち上げないで米を風選しているネパールの女性。
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| 2010年撮影 |
ピーナッツを選り分ける、マダガスカルの女性が使っている箕は、ほぼ平らな籠に見えます。
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| 2011年撮影 |
北スーダンの女性が使っている籠は、箕でしょうか? 風選しているのですが、何にでも使える万能籠を使っているように見えます。
以下は、箕以外の風選道具として紹介されていた写真です。
古代エジプトの農民は、風選フォークを使って穀物を選別しました。
フランスの画家ジェイムズ・ティソ(1836ー1902年)が描いた「小麦の風選」の絵です。古代地中海世界の作業を描いているのですが、柄の長いスコップのようなものですくい上げて落としています。
リトアニアでは、伝統的に風選に木のスコップを使いました。
以上が日本のWikipediaの「箕」に掲載された写真、情報量豊かでした。
それに比べると、英語のWikipediaや韓国語のWikipediaはあっさりしたものでした。
以下、英語のWikipedia、「winnowing basket 」に掲載されていた3葉の写真です。
まず日本語のWikipediaと同じ写真が使われていました。
インドネシアのスマトラ島のアチェの変形円箕。
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| 2008年撮影 |
最後は箕を被った子どもの写真です。おねしょをした子どもが箕をかぶって近所を回り塩を乞うという説明もありました。韓国語のWikipediaから転載したものかもしれません。
韓国語のWikipedia、「키 」に掲載されていたのは、日本の竹箕と子どもが箕を被っている写真の2葉だけでした。



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