どんなきっかけだったか、すっかり忘れてしまいましたが、評判になっている『成瀬は天下を取りにいく』(宮島美奈著、新潮文庫、2025年)を読みました。
評判になっている本にはあんまり食指を動かされないのですが、「成瀬の三部作」のうち、第一巻は文庫本化されていてハードルが低い。文庫本なら値段が手ごろなうえに場所も取らない、寝っころがって読むのも楽、つまらなくても損はないと買って読んでみました。
評判になっている本にはあんまり食指を動かされないのですが、「成瀬の三部作」のうち、第一巻は文庫本化されていてハードルが低い。文庫本なら値段が手ごろなうえに場所も取らない、寝っころがって読むのも楽、つまらなくても損はないと買って読んでみました。
1巻が6話仕立て(2巻は5話)になっていて、それぞれ違う人たちの視点で、滋賀県大津市膳所に住む、ちょっと変わった成瀬あかり(中学生から高校生まで)にまつわる物語が書かれています。
生まれ育った膳所(ぜぜ)愛にあふれている成瀬を取り巻く人たちや、琵琶湖の情景が映像になって目の前に現れてくるような本で、楽しく読みました。
さて、続きも読みたいのですが、単行本は邪魔になるだろうから買いたくない、デジタルではちょっと読みたくない、しかし文庫化されるには2年くらいかかる、などと逡巡していると、無料のデジタルで、一部分だけですが読めることに気づきました。
2巻も3巻も、その中の1章をデジタルで読んでみたらやっぱり続きが「紙」で読みたくなり、単行本を買いました。
先に届いたのは3巻の方でした。
2巻を読んでないとわけがわからないかとも思いましたが、そうでもなかった、大学生になった成瀬が、相変わらず我が道を行っていて、取り巻く人たちも増えていて、成瀬ワールドが広がっていました。しかし、待てど暮らせど、2巻が届きません。
まあ、中古本を買っているのだから発送先も違うだろうしと待っていても来ない。間の悪いことに、注文履歴も手違いで見ることができなくなっていたので、2週間ほど経ってから、2巻を注文しなおしました。
というわけで、めでたく読み切ることができました。
作家の宮島美奈さんは京都大学の卒業生で、成瀬あかりも京大に進み、文庫版の解説を書いているのは、京大小説をいっぱい書いた森見登美彦さん、3巻にはその森見登美彦さんの話題も載っているなど、京大、京大した本でもありますが、琵琶湖をはじめとして、膳所当たりの描写が魅力的で、遊覧船のミシガンやびわこ疎水船に乗ってみたくなりました。




































