2026年2月7日土曜日

土人形のお雛さま

10余年前に我が家にいらして以来お会いする機会がなかった土浦のなゆきさんから、しばらく前にメールをいただきました。
なゆきさんのお友だちのかねこさんが、土人形のお雛さまを、できればブログで知っている私に貰ってもらいたいというお話でした。かねこさんはかつて、土人形のお雛さまをお内裏さまだけだと勘違いして買入されました。ところが届いてみたら15人揃い、しかも大きい雛人形だったので飾ることができず、お雛さまに対して心苦しく思っていらっしゃるのだそうです。

我が家のお雛さまたちも、満員状態です。それに、お会いしたことはありませんが私の方がかねこさんより年も取っているに違いないのでしばし迷いましたが、まぁ何とかなるだろうと、お引き受けすることにしました。


というわけで一昨日、かねこさんとなゆきさんとお二人で、お雛さまの入った大きな箱を運んでいらっしゃいました。


開いてみると、中箱が3つ入っていて、お内裏さまは一番上の箱に入っていました。


確かに大きい!
お内裏さまは22センチの高さです。


かねこさんのお話では、伏見人形としてネットで手に入れたのだけれど、どうも伏見人形とは雰囲気が違う。調べてみると山形県の鶴岡致道博物館に収蔵されている土人形に似ているので、鶴岡土人形ではないか、とのことでした。


土人形にもかかわらず、布でつくられた雛人形を強く意識して、それを土の置き換えたという感じで、衣装も持ちものも、なかなか複雑な形をしています。
鶴岡の人形なのでしょうか?


もともと、土人形のお雛さまは、御所人形に手が届かない庶民が、その昔から贈り、贈られて飾ったもので、お顔の表情はその土地で昔からつくられた土人形の表情を踏襲しているものです。ところがこの土人形たちは、思い思いの顔をしていて、五人囃子の中には、漫画のようなお顔をした子(右端)もいました。
金粉の砂子蒔きが目立つ人形たち、いったいどこでつくられたものでしょう?

塩原温泉 彩つむぎ 女将の独り言よりお借りしました

山形県の土人形を中心に検索していて、とうとう五人囃子の髪型が一部違うけれど、同じ姿と色遣いの人形を見つけました。
塩原温泉の「彩つむぎ」の女将が書かれているブログの2017年1月27日の記事によると、これは鶴岡ではなく岐阜県高山市の高山土人形とのことでした。

飛騨高山文化伝承館の写真をお借りしまし

飛騨高山文化伝承館に飾られているお雛さまの写真も見つかりました。高山土人形は、大正期に初代の岩信成さんによってはじめられ、娘の光子さんが二代目として踏襲しましたが、現在は途絶えてしまっているそうです。
かねこさんからいただいた雛人形には三仕丁も含まれていましたが、塩原温泉の女将の雛人形にも伝承館の雛人形にも三仕丁は見当たりません。
ということは、三仕丁はのちになってつけ加えはじめたということで三仕丁がない方が古いのかと思ったりしましたが、

高山市立博物館の写真をお借りしました

高山市立博物館に収蔵されている「高山土人形雛揃」を見ると、三仕丁が揃っていたので、あるなしで年代が違うかどうかは、わからなくなりました。
いずれも二代目の光子さんの作と思われますが、いただいたお内裏さまの着物は金に模様、塩原温泉の女将のお内裏さまの着物は金無地、文化伝承館と市立博物館のお内裏さまの着物は男性が黒に模様で女性が赤に模様という違いがあります。そして、三人官女のうちの立っている官女が打掛を羽織っているかいないかの違いもあります。

さて、新しいひな壇をつくらないと飾ることができません。そして、ひな壇をつくる前に、どこにひな壇を置くかも考えなくてはなりません。楽しみが増えました。






2026年2月6日金曜日

睡眠時無呼吸症候群、その後

睡眠時無呼吸症候群が著しく疑われる夫ですが、一晩入院しての精密検査の結果を聞きに行くと、詳しいデータが取られていて、上を向いて寝た場合は1時間に20回呼吸が止まり、横を向いて寝たときには26回も呼吸が止まっていたことが判明しました。
夫の場合、睡眠時無呼吸症候群が起こるのは生まれつきの骨格によるものではなく、首に着いた脂肪が気道を狭くしているとのことでした。見た目にはそう脂肪がついているようには見えませんが、レントゲン写真で見ると結構ついています。


というわけで、CPAPを使うことになり、CPAPを取り扱っている業者の方が家に届けに来て、説明をしてくれました。
CPAPは新品ですが、買うのではなく借りるという形になります。


CPAPを寝るときに顔に装着してスイッチを押すと鼻に風が送られます。そして呼吸が止まったときには、通常時より風が強く送られて呼吸を助けます。風量の多少は、検査の結果に合わせて設定されているそうです。
夜中にお手洗いに行きたいときなどには、送風管を簡単に外すことができます。そして、利用していない時間に、データは自動的に検査を受けたクリニック(夫の場合、当面は入院検査を受けた水戸のクリニックKで、いずれは近くのOクリニック)に送られます。


CPAPを装着して口で呼吸すると意味がないので、口にシールを張るという手もあるようですが、見ると夫は息を吸うときは口をつぐんでいました。
また、CPAPを届けてくださった方が、慣れないうちは1、2時間使っただけで外してもよい、じょじょに慣れればと言っていたのですが、夫は最初の夜から大丈夫でした。


CPAPが健康保険が適応されて身近になったのは、約20年前だそうです。


CPAPを着けて寝はじめてから数日経ちましたが、変化は起きているでしょうか?
夫はこれまで、朝起きると朝寝して、昼食の後は昼寝して、夕方には夕寝する、私が運転するときは車の中ではずっと眠っているといった具合で、猫並みに寝ていましたが、着用後は、昼寝だけになったような気がします。






 

2026年2月5日木曜日

腰籠


先日の骨董市、水屋さんのお連れ合いの店でブルガリアの民族衣装の人形を買った日に、水屋さんの店にはいくつかの籠が並べてあり、その中に腰籠がありました。スズタケできれいに編んである腰籠です。
腰籠はいろいろ持っているので一旦見送りましたが、ちょっと心残りがしていて、一巡したあともう一度見に行ってみると、まだ売れ残っていました。
値段を訊いてみようか?


籠の中には、包装用の小さい籠と、サンゴと巻貝が入っていました。
「いくらですか?」
「1500円。きれいに編めているし、傷みもないでしょう?」
と水屋さん。
置き場所に困るのに、見捨てがたい。中身つきでいただくことにしたら、100円引いてくれました。


貝たちは、上左タルダカラ、上右クロダカラ、中左ヒロクチイモでしょうか?
中右は貝にしてはやけに殻が薄いので、もしかしてマイマイではないかと調べてみると、やっぱり! アフリカマイマイの殻でした。どうして貝と一緒になっているのか不思議でしたが、アフリカマイマイの殻だけから、くるくる回すと砂がいつまでも出てきたので、浜に打ち上げられたもののようでした。
右下は凸凹しているからカズラガイじゃないし、左下はてっぺんが尖っているからトリノコガイじゃないし.....。
タルダカラとアフリカマイマイ以外は、よくわかりませんでした。


さて、手に入れた腰籠を、夫の父が遺したスズタケの腰籠(右)と比べてみました。
両方ともござ目編みですが、経ひご(たてひご)が2本と4本の違いがあります。また、縁は巻き編みと矢筈巻き(じゃばら巻き)という違いがあります。


底は左の腰籠は2本と2本のござ目編み、父の腰籠は3本と4本のござ目編みになっています。


父の腰籠は、底は3本なのに、うち1本だけ折り返して、胴として立ち上がるのは4本という、なかなか複雑な技術でつくられています。


腰籠は、幅が薄ければ身体に沿いやすいのですが、薄すぎると立たせにくくなり、左の籠は、空の状態では雑に置いたら立ちません。もっとも、もともと入っていた珊瑚を入れると重さが出て立ちやすいので、収穫籠として使うときは問題ないかもしれません。
小さい腰籠なので、Yさん作の腰籠のように、じつは底が丸くても問題なく使えます。

さて、腰籠として使うならどうやって紐をつけようか? 巻いてあった紐に新たに紐を結びつければいいのか?
やっぱり一度は、腰籠として使ってみたいと思います。




 

2026年2月4日水曜日

柚餅子ができた!


又次の柚餅子」をつくってからそろそろ1か月、毎日寒風と陽ざしにさらされてどうなったか、1か月を待ちきれなくて解いてみました。


手に取るとすっかり軽くなっていました。最初重さを計っていなかったけれど、おそらく半分以下、25グラムほどの重さです。


そして見たところ、すっかり姿が変わっていますが、つまんでみると弾力があって、カチカチにはなっていません。


なかなか美味でしたが、もう少し松の実とクルミをたくさん入れて、ちょっぴりお砂糖を多くした方がよかったかな。
元のレシピは、柚子5個に対して、赤味噌150グラム、三温糖50グラム、酒大さじ2分の1、みりん大さじ2分の1、クルミ40グラム、松の実20グラムでした。





 

2026年2月3日火曜日

ビルマの箕

2月3日、箕の日ですが、残念ながら何も思い浮かびません。

NGO名を忘れましたが、写真をお借りしました

というわけで苦肉の策、どこかのNGOの記事で見かけた、ビルマの箕をご紹介します。

ビルマでは、軍事クーデターが起こってから早5年経ちました。
そのNGOは、難民となった人たちを対象に収入向上プロジェクトとして、みんなでコーヒーを植えてきたのが、とうとう収穫できるようになったのだそうです。

これは、干したりするための容器として、そして箕として使われている籠と思われます。
どんな編み方でつくられているのか、コーヒー豆がいっぱいで見ることができませんが、幅広の竹を使った縁が素敵なことは見て取れました。 





2026年2月2日月曜日

民族衣装の人形


骨董市で、水屋さんのお連れ合いが小さな人形たちを並べている中に、東欧諸国のものと思われるろくろ細工の人形がいました。男性も女性も民族衣装を身に着けています。
焼きごてで模様を描いてから彩色したもので、最初は男女しか目に入らなかったのですが、近くには同じつくり方の塔みたいなものが置いてあり、それには「BULGARIA」の刻印がありました。ブルガリアの人形を見るのは、たぶん初めてです。
同じ手法でつくられていることから、この塔も仲間だろうと思いながら値段を訊いてみると、1つ300円でばらで売っているとのこと、3つともいただいてきました。


ブルガリアの民族衣装には、いろんな種類がありますが、エプロンをつけて、レースの下スカートが見えるように上スカートを重ねて、スカーフは後ろで結ぶとすると、こんな衣装かと思われます。
腕を腰に当てているところ、人形とそっくりです。


男性の民族衣装の写真も探してみましたが、パンツの上にアイルランドのキルトのような短いスカートをつけているものが多く、上半身はそっくりだけど足元にゲートルみたいなものを巻いていなかったりして、なかなか見つからない。パンツの色が違うけれど、この絵が一番よく似ていました。


さて、家に帰ってから、よく見ると女性は上半身と下半身が別もののようです。
上下に引っ張ってみると、案の定蓋と身に分かれ、中がくり抜かれて、何か入っていました。男性も引っ張ってみると二つになりましたが、男性には何も入っていませんでした。


女性の中に入っていた小さなガラスビンには、斜めに紙が貼ってありました。
いまどきのことだからスマホで文字を読み取れるかと、老眼鏡の上に拡大鏡までかけて見たのですが、しみ出した液体のせいか、貼ってある紙の文字を読むことができませんでした。

ソラシカ散歩からお借りしました

では別の方法でと、ネットで「ブルガリア 人形」と検索してみると、ろくろでつくられたと思われる木製の人形が見つかりました。


中に収められているのは、ローズオイルと呼ばれるものでした。

セレクトショップdomacaよりお借りしました

香水に疎い私は、ローズオイルが何か知りませんでしたが、朝日が昇る前に摘み取ったバラの花を蒸留してつくる香水だそうです。

中身がローズオイルとわかる前に、塔みたいなものも容器になっているのではないかと、引っ張ってみましたが、抜けませんでした。そこで回してみたら、こちらはネジ式になっていました。


どちらかと言えば、これが典型的なローズオイルの容器のようでした。


似た形のものが、いろいろあるようです。


ガラス瓶の中には、コルクの蓋に刺したガラス棒が入っています。


今ではビンの蓋は、棒と一体型になったプラスティックのようですが、かつては一つ一つ手作業で、コルクの蓋にガラス棒を取りつけていたものとみえます。


ブルガリアは1946年に王制を廃止、ソヴィエト連邦主導の東欧諸国の傘下に入って社会主義国になりましたが、1989年の革命後に複数政党制になりました。
1989年が人口のピークで900万人いましたが、2024年には680万人に減少、人口危機が深刻な問題のようです。
この人形がつくられたのはいつごろか、1989年以前につくられたのは間違いないと思いますが、おそらくもっと前でしょう。
詳しいことはわかりませんが。





 

2026年2月1日日曜日

回転木馬


招き猫の棚のところに、木製のメリーゴーランドのおもちゃが転がっていました。
「なんで??」
思い出しました。今年は午年なので世界の馬のおもちゃをUPしたとき、ヨーロッパの馬の中にはこれもいたと後から気がつき、写真を撮ろうと出したまま、別のことをしたかなにかで忘れてしまっていたのでした。


これは、スイスのアルビスブラン社のメリーゴーランドで、長男がまだ赤ん坊の時、アメリカのケンブリッジという小さな町の、おしゃれな食器や雑貨を売っていたお店、デザインショップで買ったものです。


馬に子どもを差し込んで、その馬を台に差し込むようにできています。


すっかり色あせてしまっていますが、とてもきれいな色に塗られていました。


といっても、ネットショップで見つけた新しいメリーゴーランドの写真とはちょっと塗料が違っていたような、お顔は全然違います。
それに我が家のメリーゴーランドの子どもたちは女の子2人、男の子2人ですが、これを見ると男の子ばかりです。


スイスのアルビスブラン社は風光明媚な田園地帯にあり、かつては更生施設だったのですが、現在は木工の訓練所となっているよう、そしてこのメリーゴーランドは今もつくられているのかどうか、ネットショップでは積み木は売っているものの、メリーゴーランドは軒並み品切れになっています。


赤ん坊はすぐばらばらにしたがって、回して遊んだりしなかったのを思い出します。