ラベル 食器 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 食器 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2025年12月27日土曜日

輪島塗のお箸

文化の日の前後に、「文化放送」が各人気番組と日本各地の名産品をつなげた「もの」をつくって受注販売する企画があり、「大竹まことゴールデンラジオ」のコラボ品の、輪島支援のお箸を注文しました。


 それが、予定通り暮れに届きました。


2024年1月1日の地震で全壊した、輪島の藤八屋の塗りのお箸で、黒と赤の2組が届きました。


いつもは、笠間のお箸屋さんで買った上半分だけ漆のお箸や、いろいろなところで手に入れた拭き漆のお箸など、産地知らずのお箸ばかり使っていました。
ただ、産地のはっきりしたお箸としては、以前若狭でのShigeさんのビーチコーミング教室に参加したとき、若狭在住ののぶさんから若狭塗のお箸をいただいたことがありました。NHKの朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」に出てくる、貝殻や卵の殻などを貼って研ぎ出した、螺鈿(らでん)のお箸です。
輪島塗のお箸は、たぶん初めてです。


金蒔絵を施したロゴは、遠目にはただの丸い顔ですが、よく見ると大竹まことさんのお顔になっています。

地震から2年経ちますが、まだたくさんの方たちが仮設住宅で暮らしていらっしゃいます。何もできませんが、一日も早い復興を願っています。






2025年9月4日木曜日

金継ぎしてもらってよかった


長いつきあいほん陶さんに金継ぎをお願いしていたマグカップなどが、送り返されてきました。


妹がつくったマグカップは元々6客ありました。それが4客になってしまっていたところ、縁を欠いてしまいました。どうしようか、捨ててしまおうか。マグカップに不自由しているわけではないし。と数日考えたのですが、いや待てよ、捨てるのは簡単だけど捨てたらおしまい。妹はもう焼きものをつくってないしと、なおしてもらうことにして、久しぶりにほん陶さんに連絡を取ってみました。

写真を送るときに、かねてから気になっていたキューピーのニッキ水のビンの写真も送りました。
キューピーのビンは、どうして欠けたのだったか、見るたびに心を痛めていました。以前、ほん陶さんに別のビンの接着をしてもらえないかと訊いたら、ガラスの接着はやれないとのこと、しかたなくそのビンは自分でつないだことがありました。
キューピーのビンは欠けも小さいし、ほん陶さん的には美しくないとしても、欠けっ放しよりはましだからと頼んでみたら、なんと幸運にも引き受けていただけました。


マグカップの欠けは美しくなおりました。


これでまた、活躍してくれることでしょう。


数か月前に送ったので、すっかり忘れていましたが、にゅうが入っただけのカップもなおしていただいていました。


コーヒーが染み込んだ線は汚いものですが、金継ぎの線は使うたびに楽しめます。


最高に嬉しいのはキューピーのニッキ水です。
接合したところはほとんど目立たず、欠けもあったのか、小さく金が撒かれていました。


よみがえるとは思わなかったキューピー、かわいさ百倍です。


いつもつけてくださる保証書、そして美しい字の手書きのお手紙、ほん陶さんのお人柄がしのばれます。


マグカップは空けておいた棚にぶらさげました。


金継ぎは、嬉しさを増し増しにしてくれます。


 

2025年9月3日水曜日

片口の籠

9月3日 、箕の日が来ましたが、箕の話題がありません!
というわけで、箕より口がぎゅっと小さくなった、似ているといえば似ている、似ていないといえば似ていない「片口」と「いなり口」の籠でお茶を濁します。


片口の籠たちです。
上は岡山県一帯で広く使われていた勝山の万能籠。穀物を入れたり、炊いたご飯を入れたり、川で野菜を洗うのに使ったりと、いろいろなことに使われていました。
下はステンレスの網を竹の縁で押さえた籠、米あげ籠として使っています。2合までは中くらいの籠を使い、3合以上は大きい籠を使います。


上の写真の籠たちは、口がついていますが、縁は切れないでつながっています。
上の2つは大分県のいなり口、真ん中は穀物入れに使われた籠と思われますが、産地はどこか不明です。ただ、材料がスズタケなので、関東以北と思われます。
そして、下はやはりスズタケの蕎麦笊として使っている籠です。


大きい籠は口が開いていることでとても重宝したに違いありませんが、蕎麦笊の口はただの意匠、ここから何かをこぼすのは難しそうです。


ついでに、口の開いていない熊本の三角じょけ(左下)も、お仲間に入れてみました。
「箕の日」と言うより、「三の日」でした。






2025年8月23日土曜日

景色が描かれた曲げ木の箱、スヴェープアスク


スウェーデンの曲げ木の箱、スヴェープアスクです。
北欧らしい、水辺の家が描かれています。幅14.5センチ、高さ7.2センチの小さな箱で、実用というよりおもちゃだったのかもしれません。


もう一回り小さい、同じ形のスヴェープアスクは、完全にままごと道具だったものでしょう。
スヴェープアスクには、蓋を本体同様に曲げ木でつくってかぶせるものと、この形で、両脇でパチンと留めるものとがあり、まれに、ただ平らな蓋をかぶせるだけのものがあります。


両端は、角(つの)のように飛び出していなくても機能は果たすのですが、角を伸ばした形は、ある時代の流行だったのか、ある地域特有の形だったのか、よく見られるものです。


小さな2つは(おもちゃですから)、とても薄い板でできています。
留め具となる柱は、内側に打ちつけたものもあれば、


本体の曲げた板を挟むようにして取りつけたものもあります。


こんな取りつけ方は、とくに素敵です。


古いものから新しいものまで、どれも同じ原理の蓋を使っているスヴェープアスクたちです。
かぶせるだけの蓋と違って、この形は取っ手を持って運ぶことができたので、よくお弁当箱としてつくられました。
中段左のスヴェープアスクは、容量がちょうどいいので、ときどきお弁当箱として使っています。





 

2025年7月10日木曜日

益子散策

M+M家の一人娘のSちゃんは、舞台俳優さん。ロンドンに住んでいますが、今年はアジア公演があり、中国各地やマカオを回り、あとは台湾公演を残すのみというところで2週間の休暇があって、日本に里帰りしています。
Sちゃんから、公演のスタッフなどへのお土産を買いたいのだけれど、この辺りではどこで買ったらいいだろうと訊かれて、
「益子かなぁ」
と答えました。益子には焼きものだけでなく、工芸品の充実したお店もいろいろあります。Sちゃんは、木の匙や劇にちなんだ虎に関するものが買いたいとのことでした。

最近、M+M家の老犬トビーの具合がよくなくて、Mちゃんはトビーを病院へ連れて行ったり看病したりと忙しいので、私が案内役を引き受けて、SちゃんとMくんと一緒に益子をまわりました。
まずはおしゃれな小物の店G+OOへ、Sちゃんは虎のぬいぐるみや猫(虎の代理?)の眼鏡ケースなどいろいろ買い、次は陶庫に行きました。


陶庫に、三輪織物の柳格子の小風呂敷がありました。
三和織物は福島県伊達市にある、機械織りで刺し子したような布をつくる工房です。


この柳格子の「柳」は、三輪織物四代目が、民藝運動の創始者の柳宗悦の甥である柳悦考さんに師事して刺し子織りの開発に取り組んだ経緯があるので、柳さんから名前をもらった「柳格子」だと思われます。
柳格子を手に取って見ていると、Mくんが来ました。
「やっぱり、布が気になるんだ」
「うん。これねぇ、普通機械では織れないような経緯模様(たてよこもよう)を織った布なの。ネットショップで見てもどこも売り切れで、ここで売っているとは思わなかった!」
「じゃぁ、買うしかないじゃん。いくらなの?」
「大風呂敷が7,700円、小風呂敷が2,750円」
「小さいのは、そんなに悩まなくても買えるでしょう?」
というわけで、このサイズの小風呂敷はたくさん持っているのに買ってしまいました。
次は内町工場です。


アルマイトの弁当箱やおかず入れ、ステンレスのおかず入れなどが並んでいましたが、一番古そうで一番安い(これは300円、ステンレスのおかず入れは500円)おかず入れを買ってきました。


ほかのおかず入れは、押さえ金が金属ですが、これは木でできています。


蓋に貼ってあるパッキングは劣化していて、おかず入れとしてはもはや使えませんが、ボタンを入れようと思っています。

最後に、人里離れたもえぎ本店にも行って、いざ帰ろうとしたらSちゃんが、
「今見つけたんだけど、近くに家庭料理屋さんがあるみたいなのでお昼を食べませんか?」
と言います。見るだけ見てもいいかと言ってみました。


こんなところにお客さんが来るのかしらと思われる山奥にあったお店ですが、結構混んでいました。


待つことしばし、家庭料理と名乗っているのに家庭では決してつくらないような手の込んだ料理の数々、おいしくいただきました。


庭には何故か等身大のラクダがいます。遠目には焼きものにしか見えず、どうやってあんなに大きなものが焼ける? といぶかしく思っていたのですが。これは焼きものではなくプラスティック製だとのことでした。


アブダビでMちゃんと一緒に本物のラクダに乗ったことのあるSちゃんが、ラクダに乗ってみました。


益子散策の小さな旅でした。





 

2025年5月30日金曜日

猫の食器


我が家の猫の食器は無印良品の小鉢です。
昔のブログにも書いたことがありましたが、読み返したらコメントが面白い、笑ってしまいました。
ところで、無印の小鉢はストックがあったのに、控えめに遠くで食事を待つ猫がいたりして、床に置いて使っているため、うっかり蹴飛ばすことも多く、とうとう3つになってしまいました。
猫の食器を洗ってすぐ使いたいとき、人間用食器を拭く布巾で拭くにはちょっと抵抗があり、かといって毎回ペーパータオルを使うのは資源の無駄、と不便していたのでしばらく前に買い足しました。


お店で見たときから形が違うことはわかっていましたが、まあ許容範囲でしょうか、モデルチェンジして、ちょっと大きく、深くなっていました。3つ残っていたので2つ買い足しましたが、洗ってすぐ拭くというストレスがなくなって、快適になりました。

ところで、犬猫用につくられた食器の中には高額のものもあるかもしれませんが、なんとなく人間用の食器を犬猫に使っていることに、ちょっと後ろめたさがありました。同じ食器を使っている方はたくさんいらっしゃると思われるので、気を悪くされるのではないかと思ったのです。


それが、夫人を亡くされて猫と暮している俳優の近藤正臣さんのテレビ番組で、猫の食器に伊万里のなます皿を使われているのを見て、なんだか気が楽になりました。
模様を見ると、水用は微塵唐草の印判、餌用は手描きだけれどあっさりした量産品、どちらも決して高いものではありませんが、それでも猫になます皿は贅沢です。
私は古い皿小鉢を買ってきたとき、洗剤では洗いますが漂白したりしたことがありません。どこの誰が使ったかわからないので古い食器は使わないという方もいらっしゃるようですが、一向に気にしません。
もしかして、かつて猫が使った皿を使っている? いえいえ、今、骨董界には染付の皿小鉢があふれていますが、どれも大切にされていたものや納戸の奥にしまい込まれていたものばかりで、欠けてもいない伊万里のなます皿を使った猫なんか、おそらくないでしょう。

これまで考えたこともありませんでしたが、猫好きだった歌川国芳、河村目呂二、大佛次郎などがどんな食器で猫に餌をやっていたか、俄然気になってしまいました。もっとも、昔の餌は乾いたドライフードではなく、みそ汁をぶっかけたりした猫飯でした。


ところで、ほとんど出番がありませんが、無印良品のサイズ違いの小皿などを人間用として持っています。


だから、夫が犬猫用と人間用を混同してしまうのも無理はありませんでした。さすがに今は間違えなくなったようですが。





 

2025年3月10日月曜日

お弁当箱


織物教室の日はお弁当を持って行きます。
毎回まったく変わり映えのしないお弁当ですが、一向に飽きません。なにせ、高校と大学の7年間、学食で食べる以外はずっと同じお弁当を持って行ったという実績があります。つくってくれた母には、「楽だ」と言われていました。
さて、中身はともかく、タイの小学生用のお弁当箱は便利なものですが、たまには別のお弁当箱と取り替えたくなります。ただ、サイズのちょうどいい、手持ちのお弁当箱は限られています。


どちらも、その昔お弁当箱として使っていた曲げわっぱですが、左の曲げわっぱはちょっと小さすぎるし、右のめんぱは今ではちょっと大きすぎます。


スウェーデンのお弁当箱も、左は小さすぎるし(これはお弁当箱ではなかったかもしれない)、右は大きすぎます。


となるとやっぱりこれ、ちょうどいい大きさです。


ステンレスのお弁当箱と、同じくらいの量が入ります。


というわけで、今日はこのお弁当箱で出かけます。


 

2024年12月4日水曜日

夫の趣味


夫は、2010年にタイに行ったとき、植木鉢を吊り下げるラタンのホルダーを買ってきました。
それ以来、居間の片隅にホルダーをぶら下げて、安くて花がいっぱいついたポット植えの花を買ってきては吊るしています。受け皿は以前猫の食器として使っていたものです。ところが夫は、水やりを忘れるのでいつも枯らしてしまう、そこで、じょうろに水を入れたまま傍らに置いておくようになりました。


私のじょうろはブリキ製と鉄製の2つ、どちらも水を入れたまま置いておくと内側が錆びだらけになり、茶色い水が出るようになるので、厳重注意するのですが、ほとぼりが冷めたころ、また水を入れたままにしてしまいます。
「やめてね」


今朝はびっくり、目につくところに花を置けば水やりを忘れないと思ったのか、ガラス戸の前にポットを堂々とぶら下げているのを見つけました。いつのまにか、ジュートのホルダーも買ったようです。


わぁ、やめてほしいと見ると、そこいらで買ったありふれた花は、プラスティックのポットのままで、カンボジアの骨董屋で見つけた清時代のお皿に乗せています。サイズがちょうどよくて深さもある手ごろなお皿を探し出して、ポットを置いたのです。道理で、水屋の引き戸が開きっぱなしになっていました。いつも、地震が来てもお皿が割れないよう、必ず戸を閉めてねと言っているのに...。花を飾りたいというほかには何も考えてないのです。


福建省、海南省、広東省などで食い詰めた人たちが、不安な思いでタイにわたるとき大切に持ってきたかもしれない100年も前のお皿。ヴェトナム戦争中にも、ポルポト時代にも失われないで生き残ったお皿に、プラスティックのポットはないでしょう!

ちなみに、気づけば夫の花にも水をやりますが、私はたまにしか水やりしなくてもいい植物しか室内に置いていないので、いつもというわけにはいかないのです。