2018年6月30日土曜日

とても、失礼しました

昨夜、しばらく前から皆さまから頂いたコメントにまったく目を通していなかったことに気づきました。とても失礼しました。

これまで、ブログにコメントがあれば」、Gmailの受信箱にすべて知らせてきていたので、それに頼っていましたが、それが機能しなくなっていたようでした。今思い起こせばソフトを、「更新しますか?」とコンピュータに訊かれて、更新した時からそうなってしまったのかもしれません。

ちょうど大工生活が忙しさを極めていたこともあって、
「最近はまったくコメントがなくなったなぁ」
くらいにしか考えていませんでした。


平身低頭、お詫びをしている招き猫はないかと探しましたが、残念ながら持っていませんでした。
というわけで、以前、topcatさんが手づくりした張り子の招き猫がちょっと頭を下げていたので、お詫びのしるしとして引っ張り出しました。

今後はこのようなことがないよう気をつけますので、今後もよろしくお願いします。









2018年6月29日金曜日

捨てます


日帰り温泉に行くときのタオルを入れている夫のバッグが破れました。


脇のギャザーが寄っているところが、


縫ったミシンがほつれて、解けてきています。
この程度のほつれ、母だったら100%繕うだろうなと思いつつ、私は捨てる気です。


私のバッグは、今のところ全然問題ありません。
でもこのバッグ、出し入れが、結構しにくいのです。だから繕っても、夫のようにがっと力ずくで突っ込めば、あっという間にボロボロになってしまいます。


前に一度修理したし、ほかにもほつれがあるし、切れてないまでも糸が弱っているところもあるし、十年以上使ったので、よしとします。
  

幸い、二つバッグがつくれそうな厚手の布があります。これに持ち手をつけて、頑丈なバッグをつくります。
いつできるかわからない?
いいえ、破れたバッグを捨てて、退路を断って、つくります。






2018年6月28日木曜日

チャムの絣


カンボジアのチャム人の絣です。
カンボジアに住んでいた時、部屋についていた本棚に絣でカバーをつくり、衣類を入れていました。というのも、部屋は三階にありましたが、カバーしておかないと、すぐに外から舞ってきた埃がつもってしまうのでした。

チャム人たちは、おもにカンボジアやヴェトナムの中南部に住んでいます。ウィキペディアを見ると、カンボジアに住む人口が最大の30余万人、ヴェトナム、マレーシアなどにも住み、合計で50万人ほどです。
民族グループとしてはマレー系で、2世紀から17世紀の間は、独立した海洋国家、チャンパー王国をつくっていました。



プノンペンの市場の布屋さんで時たま見かけるチャムの布は、化学染料で染めた薄手の絣で、どれも青、えんじ、黄色、緑などの組み合わせでした。
チャムの絣は、男性のサロン用に織られたもので、予め2ヤードに切って売られていますが、めったに同じ模様の布がありませんでした。
これは、布端が赤いサロンが2枚あったので、それをつなげて広くしたもの、とても気に入っていたので、どうして今持っていないのか、不思議です。化学染料の質が悪くて、洗えば激しく色落ちし、退色も早いので、だいぶくたびれていたのかもしれません。

クメールの人たちが織る絣は絹、しかも表が光沢が出るように綾織りで織りますが、チャムの絣は木綿で平織りです。そして、縞や格子も組み合わせた、あっさりした模様です。
二十一世紀に入ってから、カンボジアは大きく変貌したと聞きますが、チャムの人たちは今でも絣を織っているでしょうか?







2018年6月27日水曜日

HAUSA


今朝は何の写真の準備もなかったので、西アフリカのハウサ人のことでも書きましょう。
ハウサは、ナイジェリア北部からニジェール南部に居住している、西アフリカの最大の民族集団のひとつで、3,500万人ほどが暮らしています。
農耕民ですが、商売(通商)に長けていて、西アフリカのいろいろなところで、行商をしていたり、市場でサバンナの特産品を売っていたりします。

1960年代に、ガーナのクマシに住んでいたころ、行商人が工芸品を頭に担いで、年に数回家を訪れてくることがありました。
中でもハウサの長老の率いるグループは珍しいものを持っているし、何より絵のような姿をした彼に会うのがとても楽しみでした。



ハウサの男性は、こんな藍染の衣装をまとっています。
真ん中の浅黄色に見えているところに首穴が開いていて、ここから首を出して着ます。袖は手よりずっと長いのですが、肩にたくし上げて着ます。
袖が長いことで、いざという場合、暑さ除け、寒さ除けになります。



衣装の首の周りには、手で細かく刺繍がほどこされています。
1960年代には、もうミシン刺繍されたものもありましたが、伝統的には手刺繍で、模様にどのような意味があるのか、どれも左半身に密度のある刺繍をして、右はあっさりとしています。



西アフリカでは、男性が布を織りますが、刺繍は男女どちらの仕事でしょうか?
ミシン刺繍なら男性の仕事ですが、手刺繍はどうでしょう。どちらもありうる気がしますが、わかりません。


あまり、実際に見た覚えがないのですが、白い衣装もあります。


はっきりは見えないけれど、白い衣装にも白糸で刺繍しているようです。


こちらは、藍染をしているハウサの男性です。
藍染は、日本でも虫除け効果があるので野良着などとして使われましたが、東南アジアでもアフリカでも、虫除けの染料として、好んで使われたようです。


ハウサの女性はどんな格好をしているのかと調べたら、こんな写真が出てきました。
背後にパレードのようなものが見えるので、マーケットマミーが市場に急いでいる図ではなくて、何かのお祭りのようです。







2018年6月26日火曜日

紐刃

映画上映会の前日の土曜日、りぃさんが、草刈りの手伝いに来てくれました。
りぃさんは、中島正さんの『自然卵養鶏法』(農文協)を読んで、養鶏をしようと八郷にやって来た方ですが読書家で、本を読む時間が欲しいからと、養鶏ではなくて週に三日ほどの草刈りで生計を立て、あとは読書三昧の暮らしをしている、草刈りのプロです。
りぃさんは、二つ刈り払い機を持っていて、一つにはチップソー、もう一つにはナイロン紐刃をつけています。その両方を使い分けながら草を刈るのです。


紐で草を刈ることができるのは知っていましたが、めんどくさそうだし、自分には無縁のものと思っていました。


ところが、すごい!
刈った後が、信じられないほど美しいのです。
金属のチップソーでは、石の際までは刈れないので、残った草は後で、鎌を使ってしこしこと切るか、抜くかしなくてはなりませんが、りぃさんが紐で刈ったあとは、石の際まできれいに刈れています。


とにかく、刈り跡が美しい。刈った草がそのまま残るのではなくて、粉々に砕けています。

りぃさんは、金属刃のときは軽装ですが、紐刃で刈るときは厚手のエプロンをかけ、顔の前には防護ネットを垂らす重装備に身を固めます。


刈り払い機の刃の近くに設置する飛散防止板も、普通のものより大きいのをつけています。というのも、小石や土が、どんどん飛んでくるからです。
りぃさんから紐刃で刈っていた時、5メートルくらい離れたところで刈っていた私のところまで、なにかが飛んできて、びっくりしたこともありました。
小石や砕石交じりのところでは使えません。


これが、チップソーで刈った跡です。
刈った草をチップソーの刃が片寄せるので、草が線状に残ります。ここの草は丈が低かったので、そのうち蹴散らかされてしまうので問題はありませんが、丈の高い草を刈った場合、いつまでも縞状に残り、次の草の生え方もむらになってしまいます。
紐刃を使うのは、チップソーを使うよりもっと注意深くしなくてはならないのはわかりましたが、出来上がりの美しさには魅せられてしまいます。
「刈ったなぁ」
という充足感で、草刈りが二倍も楽しくなりそうです。

というわけで、私も近々、紐刃に挑戦してみたいと思います。
ネットでどんなのを買ったらいいか調べてみましたが、いろいろあってどれがいいかわからないでいたところに、りぃさんがこれまでの経験に基づいた最適と思える部品を、メールで詳しく教えてくれました。紐はどこのホームセンターのいくらぐらいのもの、足元の汚れ防止カバーはどこで買う、などなどです。
今週デビューできるかなぁ、ちょっと楽しみです。








2018年6月25日月曜日

かっわいい!

映画上映会で、感心したのは、ずっとおとなしく映画を鑑賞していた幼児(4、5歳児)が数人いたことです。
外で元気に遊んでいる子どもたちもかわいいけれど、おとなしく映画を見ている子どももかわいいものです。


そんな二人、すぐるくんとあきらくん、上映会が終わった後、積み木で遊んでいました。
全部同じ形の積み木、しかも薄くて長い辺が短い辺の三倍とかになっていない積み木で、こんなに上手に遊べるんだと、感心してしまいました。


二人の共同作業は、積み木がなくなるまで続きました。


最初は小さな家だったのが、高い家になり、温泉もついていて、やがて町ができました。
形が単純だと想像の余地が残されると言いますが、それを具現しているような二人の遊び方でした。

そして、最後は箱にきれいに収納して終わりました。






2018年6月24日日曜日

映画上映会


梅雨どきなので心配しましたが、午前中は曇り、昼からは晴れ、映画『人生フルーツ』の上映会、午前の部が始まっています。


ホールの方は50席、


当たり前ですが、皆さん静かに鑑賞されています。


そして、二歳くらいまでの幼児連れは居間で同じ映画を見ていて、こちらではときどき、赤ちゃんの声がしたりしています。


三歳から小学生低学年までは、庭で楽しく遊んでもらっています。
雨が降ってきたときのためにテントを張っておきましたが、そこが中心、ようよう、竹馬、いろいろ楽しんでいるようです。

映画は一時間半、それが終わったら我が家の見学会、そしてお弁当を持ってきた人たちはお弁当を食べてから、午後の人たちと交代です。





2018年6月23日土曜日

木の人形たち


ろくろ細工の、オランダの人形です。
防寒着を着て、帽子をかぶったおじさんでしょうか、少年でしょうか?

パキスタン

二手に分かれて遊ぶ、サッカーゲームの人形に間違いないと思ったのですが、いろいろなゲームを見てみると、サッカーゲームの人形は、だいたい腰の上あたりに棒を通してあります。


ところが、この人形の穴は首にあります。


以前手に入れたイギリスの人形も、首に穴(右の人形に穴が見えている)が開いています。
イギリスの人形はボーリングのピンで、首に開いた穴はしまうときのためのものだという説もありますが、どうでしょう?
なにも、こんな小さな穴に、いちいち紐を通して束ねなくても、仕舞うことができます。

工場製品

このゲーム盤を見ると、横並びの人形たちは同じ角度になっているので、棒に対して動かないようにしっかり留めてあることがわかります。

工場製品
  
また、サッカーゲームの人形たちを見ると、必ずしも自力で立つことができるようにつくられていません。
オランダの人形がサッカーゲームの人形ではないとしたら、そしてイギリスの人形も、ボーリングのピンだとしたら、なぜ首に穴が開いているのかは謎のままです。



サッカーのルールも知らないので遊べそうにもありませんが、こんなに素敵な手づくりのゲームを見ると、家が一段落したらつくってみたい気もします。と言ってもつくらないと思いますが。


身体に不似合いな、変な腕を持ったおじさん人形は、どんな遊ばれ方をしてきたのか、何も語っていません。


さて、おじさん人形は、色の取り合わせや手触りから、手の取れたフランスの人形を思い出させます。
この人形に手をつけてやりたいのに、どんな手がいいのか思いあぐねたまま、はや幾年月経ってしまいましたが、ろくろ細工のおじさん人形のような簡単な手でもいいんだと思えば、気が楽です。

フランスの人形は、胸が出ているので、長い間女性だとばかり思っていましたが、ブーツといい、セーラー服といい、兵隊のおじさんに見えてきました。


というわけで、おじさん二人の邂逅、
「あんじょう、仲良くしたってや」
「おうよ」
ろくろ人形の方も兵隊さんでしょうか?





2018年6月22日金曜日

働く女性


農民美術人形のノルウェー版です。


一刀彫で、台座も含めて一塊の木から彫りだしていますが、背負子を背負った女性の背負子の紐と杖、バターをつくっている女性の棒は別の素材を加えています。


大胆でシンプルな彫り方、シンプルな絵つけですが、顔の表情だけは何故かリアルです。髪の色が顔の色より薄いのが、いかにもノルウェーらしさを出しています。
シンプルな絵つけと言っても、白に濃い灰色でエプロンやフードにさっさと描いた模様が、素敵なレースの布に見えるところは見事です。
  








2018年6月21日木曜日

オイルポット


先日の骨董市で、親方の店にオイルポットがありました。
ガソリンスタンドで、オイルを注入するときのポットだと思ったのですが、においをかいでみても、油の匂いはしません。帰ってからごしごしと洗ってみたのですが、やっぱり油の匂いは全くしませんでした。
ほかの目的に使われていたということが、あるでしょうか?
デッドストックとは思われないし.....。


わりと厚めのブリキで、接合部分など、とても丁寧につくってあります。


結びつけられていた紐がヤシの繊維でつくられていたので、ポットは東南アジアのものと思われます。


インドネシア製と見ましたが、どうでしょう?


形からして、タイ製でないことは確か、カンボジアのブリキ屋さんでは、オイルポットをつくっているのは見たことがないけれど、ちょっと雰囲気が違うかなぁ。
ブリキの厚みから、マレーシア製でもないので、インドネシア製と目星をつけてみましたが、これまでブリキ製品を見たことのないヴェトナム製の可能性も、ないわけではありません。
ただ、アルミ製品など、ほかの金属加工を見た限りでは、ヴェトナムでは、もっと薄いブリキでつくるのではないかという気がします。


右はタイのオイルポットです。
タイでは、1990年代には、都会だけでなく田舎のガソリンスタンドでも、すでにプラスティック製のオイルポットを使っていましたが、形はブリキのオイルポットとまったく同じでした。


油入れは、おもしろい。
ガソリンスタンドオイルポットだけでなく、機械油入れ、灯明用油入れ、食用油入れなどなど、どれもおもしろくて、ついつい関心を持ってしまいます。