スウェーデンの曲げ木の箱、スヴェープアスクです。
北欧らしい、水辺の家が描かれています。幅14.5センチ、高さ7.2センチの小さな箱で、実用というよりおもちゃだったのかもしれません。
もう一回り小さい、同じ形のスヴェープアスクは、完全にままごと道具だったものでしょう。
スヴェープアスクには、蓋を本体同様に曲げ木でつくってかぶせるものと、この形で、両脇でパチンと留めるものとがあり、まれに、ただ平らな蓋をかぶせるだけのものがあります。
両端は、角(つの)のように飛び出していなくても機能は果たすのですが、角を伸ばした形は、ある時代の流行だったのか、ある地域特有の形だったのか、よく見られるものです。
小さな2つは(おもちゃですから)、とても薄い板でできています。
留め具となる柱は、内側に打ちつけたものもあれば、
本体の曲げた板を挟むようにして取りつけたものもあります。
こんな取りつけ方は、とくに素敵です。
古いものから新しいものまで、どれも同じ原理の蓋を使っているスヴェープアスクたちです。
かぶせるだけの蓋と違って、この形は取っ手を持って運ぶことができたので、よくお弁当箱としてつくられました。
中段左のスヴェープアスクは、容量がちょうどいいので、ときどきお弁当箱として使っています。
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