2025年8月13日水曜日

綴れ織りの仕上げ


ずいぶん前に織り上がった綴れです。
ぼさぼさと表面に残っている緯糸(よこいと)の端の始末をする前に、せっかく織った布が解けないように、織りはじめと織り終わりの経糸(たていと)の始末をするのですが、経糸が、織り枠の間隔(打った釘の間隔によって決まる)のわりに、(手持ちの)太い麻糸を使ったために、ごつい仕上がりになり、それが気持ちのブレーキになっていて、作業はなかなか進みません。
織り終わったものの、仕上げに何か月もかかっています。


緯糸は色を変えるたびに、途中で糸を足したり切ったりしながら織るのですが、糸の端は織っている途中ではそのままにしておき、織り上がってから綴じ針を使い、経糸(たていと)に沿って緯糸にくぐらせて始末します。
太い経糸だったので緯糸が入りにくかったため、経糸が見えないよう、緯糸は力任せに打ち込んでいるので固く、綴じ針を刺して引き抜くのに力が要りました。


さて、何度見ても気になり、気に入らないのが経糸の始末です。


通常、織りはじめと織り終わりは、麻糸を緯糸にして織って、ばらばらだった経糸を整えるのですが、これもちょっと太すぎて、打ち込めていません。さらに、経糸の端を編んで始末したのですが、それも、結構時間がかかったのに、気に入りません。
「どうせ、練習じゃないか。いっそ麻糸を見えなくしてしまったら?」
というわけで、編んだ部分だけでなく麻糸で織った部分も解いて、羊毛で織ったところを布端にして、経糸を始末することにしました。


経糸を、隣の経糸のところの緯糸にくぐらせるのです。


経糸より細い緯糸の始末でさえくぐらせるのがやっとでしたが、太い経糸は通りにくいことこの上なしで、素手では引っ張っても綴じ針が通らず、いちいちペンチで力任せに引っ張って、やっと通ります。


ただでさえ、経糸が太いので緯糸を打ち込めないで、経糸が見えがちでしたが、麻糸を解いてしまって緯糸の抑えがない中で、ペンチで力任せに引っ張ったりしていて、どんどん経糸が目立つようになってしまいました。


もうちょっと長くくぐらせたいのですが、細い綴じ針を使ってもこれで限界でした。これでも、解けることはなさそうです。


遅々として進みませんが、少しずつ慣れて、そう経糸が目立たなくなっています。
8月は織物教室はお休み、9月の再開までには仕上げたいと思っています。






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