昨秋から、夫が設計したf邸の建設が進んでいます。
建設を、我が家の棟上げを手伝ってくれた大工のおおぬまさんが体調を崩して引き受けることができなくなったとき、夫は青くなりました。
かつて、材木屋のM林業からおおぬまさんを紹介してもらったとき、
「うちに出入りしている大工さんは100人以上いるけれど、仕事が丁寧で、速くて、しかも適正な値段の大工さんはそういないからね」
と、お墨付きの大工さんだったからです。
それがもう20年も前のこと、高齢化や注文住宅の減少で家をつくれる大工さんが激減していることを知りながら、再度M林業に大工さんを紹介してくれるよう訊いてみましたが、自信をもって紹介できる大工さんは、もういないということでした。
それから、大工さんを探すのが最大の課題になり、心配しましたが、つくばの建築家のMさんたちからおきたさんを紹介され、おおぬま棟梁を抜きにして仕事を引き受けることを渋っていたおおぬま組の最若手のすどうさんも参加してくれて、盤石の態勢を組むことができました。
2人とも腕は確か、夫は全幅の信頼をよせ、2人と働くのが楽しくて仕方がないみたいです。
さて、昨日は2月に横浜まで取りに行ったf邸の長椅子を、室内に取り入れました。これまで、木箱の上の部分は取り外していたのですが、それでも重すぎて、夫と息子の2人ではびくとも動かすことができず、室内(作業棟のホール)に運び込めていなかったのです。
昨日は、息子の家のテラスをつくるので、またレンタカーして鉄骨を買いに行ったのですが、その2トントラックロングに長椅子をユンボで積み、裏庭から作業棟まで運び、車上で最後まで残していた木箱の底部分パレットを取り外し、息子、その友人のくろぽん、そしてわざわざ来ていただいたf邸の大工さん2人と4人がかりで運び込んでもらいました。
開けたくはなかったのだけれど、包んでいたダンボール紙の一部が先日の雨で少し濡れていたので、それを取り除くために開いてみました。
やっぱりね、昔のラタンの長椅子の写真をたくさんあげたのだけれど、昔のやり方を知っている職人さんはいないようで、まったく違うつくり方をしていました。
それでも太いラタンで丁寧につくってあり、だから目方も重かったのです。
新居に置くのが楽しみです。
長椅子を包んでいた木箱は、できることなら再利用したかったのですが、太くて長いくぎを打ち込んであり、飛び出した釘を丁寧に折って抜けにくくしているところも多く、何本か抜いては見ましたが時間のかかること、かかること、しかも、どうしても抜けないのもあったので再利用を諦めて、底以外はすでに燃やしてしまっています。
でも、底は折り曲げた釘がなさそうです。確かめるためにひっくり返そうにも男性4人がやっと運んできたもので、簡単にひっくり返すこともできません。
バールとかけやを使ってみようと思いますが、長い釘だし錆びているので、抜けるかどうか。
ちなみに、木箱の底の部分は、長椅子よりずっと重かったそうです。
afです。
返信削除駿介先生の卓越したデザインが木の美しさと大工さんの腕で実現されていると感じています。
このようなプロジェクトに関われて幸せです。先日、県内の若手で板倉建築にかかわっている方と知り合いました。落日荘に行ってみたいが、なかなか、縁が作れずにいると言っておられました。うちの家の建築もFBでは見てはいると言ってました。
若い時は苦労するもの…とは、死語に近いですが、様々な経験を避けずにやっているようです。大工さんたちもすでに若手ではないと思いますが、若い世代方々に常に刺激を発信する駿介先生…。カッコいいしかないです。
afさん
返信削除だんだんできてきて、楽しみですね(^^♪
夫は今は窓枠のことで焦っています。いつも焦っているので、さして問題ないのですが、窓枠会社の反応がのんびりしているのが悩みの種みたいです(笑)。前社長さんはとてもよく対応してくださった方だったので、ついつい比べてしまうのですね。今の社長さんはとfbを見ると、あっ、とっても優雅! 南の方に行って、温泉なんかに入って楽しそうに暮らしている!(笑)