2010年5月9日日曜日
もち米入れ 尖った蓋
尖った、円錐形の蓋を乗せ、足は木でできているもち米入れ、クラティップ・カーオです。これも、わりと一般的なタイプです。
もち米入れは、大きいものも見たことはありますが、たいていは、比較的小さなものです。朝、まとめて蒸かして、夜まで食べるので、もち米はかなりの量がありますが、一つのもち米入れに入れないで、いくつもにわけて入れ、壁や梁にぶら下げておきます。
食事のときは、おかずを囲んで丸く座り、近くに置かれた籠に直接手を入れて、食べる分量だけ取り、掌で丸めるようにして食べます。だから、もち米入れは、少なくても、二人に一つ、あるいは人数分欲しいところです。急に人数が増えたときなどは、お皿にもち米を乗せて、おかずの傍に置きます。
籠を紐でつるしておくのは、蟻がこないようにするためです。
あるとき、タイの友人の家で食事をしていました。話が弾んで、食事がついついおろそかになり、お皿に盛ったご飯には蟻が来て、真っ黒になりました。蟻はすぐ来るのです。
見ていると、友人はご飯に手を伸ばすときだけ、軽くつんつんとお皿の縁を叩いて、一時的に蟻がたじろぐと、蟻が少なくなったところをつまんで食べていました。
タイでは、お坊さまは殺生をしないために、蚊に刺されても知らん振りしていますが、普通の人でもむやみに追っ払ったりしないことに、感心してしまいました。
蓋を取るとこんな感じ、縁はラタンで、きれいに編んでいます。
こちらは、珍しい、ココヤシの殻を利用したもち米入れです。籠を編むより簡単そうに見えますが、ココヤシの殻をきれいに磨くのも、ちょっとした作業です。
縁は簡単にできていますから、やっぱりココヤシのもち米入れの方が簡単につくれるでしょうか?
素敵なのは、蓋を上から見たところです。ひし形を連ねたような編み目ですが、真ん中のところだけが、6枚ではなくて5枚になっています。こうやって、円錐形をつくりだしているのです。
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