2010年10月23日土曜日

竹の弁当箱





熊本県日奈久の、竹の三段重です。
この籠は、水俣の籠師、井上克彦さんに紹介していただいて手に入れたのですが、これをつくった籠師さんは、板相撲やおきん人形もつくっている方で、昔々、日奈久にお家を訪ねたことがありました。
私の板相撲をつくられたのは、ご当主のお父さんか、あるいはおじいさんだったのでしょう。

高校生のころから、竹の弁当箱が気になっていました。ご飯のお弁当が多い中で、いつも竹のランチボックスに入れた、トーストしたパンのサンドイッチを持ってきていた友人がいたからです。
しかし、この三段重を手に入れてから、お弁当を入れて出かけたのはたったの一回だけ、あとは、茶道具のしまい場所になってしまっています。
季節を愛でながら、優雅な生活をしたいと思いながら、実際には、年中行事をおろそかにしたまま、がさつな日々が過ぎていきます。




三段重のもち手の飾り巻きは、




中国の籠の持ち手の飾り巻きに通じるものがあります。
シンガポールで買ったこの籠同様、日本に定住した中国人が伝えたものでしょうか?




これは、いつからあったかわからないころから持っている、おもちゃの籠です。
熊本か大分かはわかりませんが、九州の籠だと思います。
外、特に蓋は色あせてしまっていますが、中にはまだ華やかな色が残っています。




数年前、フリーマーケットで手に入れた、やはりおもちゃの籠です。
細い竹ひごは、半分だけ皮を残しているので、皮と、削った部分の色の変わり方が違って、縞模様になっています。子ども用のおもちゃとはいえ、手を抜いていないつくりかたです。


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