我が家の近くに、林の中にポツリと建った、ものづくりの人たちが共同運営しているギャラリーがあります。ギャラリーそのものも手づくりです。
先日、立ち寄ってみたら、神奈川県に住む
ウメザワミナさんの個展をしていました。多彩な作家さんで、陶器、人形、水彩画など、いろいろなものをつくっていらっしゃいます。
なかに、小さな土人形が置いてあり、「ブラジルの人形」と書いてありました。
「この人形も売っているんですか?」
「はい」
「えっ、どうして?」
思わず聞いてしまいました。自分の個展でブラジルの人形を売るなんて、あまりないことです。
すると、作家さんは、以前ブラジルに住んでいたことがあり、ブラジルの人形が素敵なので、もっと日本で広められたらと願って売っているとのことでした。
私も、このカウボーイ(ロデオ)にそっくりの、赤い帽子をかぶって赤いシャツを着た男たちが五人並んでいる、ブラジルの人形を持っていました。以前お隣に住んでいた
Eさんからいただいたものです。
「あ、それは、引越し人形ですよ」
「へぇ、引越し人形っだったんだ。残念だけど、今回の地震で壊れてしまったの」
高さがたったの四センチほどの人形なので、粉々になった細い腕や薄い帽子など、とても修復できませんでした。
持っていた人形が壊れてそんなに間をおかず、それにそっくりの人形と出逢う。
めったにあることではありません。
割れた人形の身代わりのようなカウボーイと、やはりロデオの牛でしょうか、華やかな布をまとった牛を、いただいて帰りました。
土人形に小さな目がついているのは、悪くなった目でもおぼろげながら見えていましたが、写真に撮って拡大してみると、あらっ、お顔のけっこう立派なこと、馬もなかなかかわいいい顔をしていました。
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