2011年9月13日火曜日

岩波少年文庫の50冊



春に、遊びに来ていた息子が、小さな本を読んでいました。
「なに?」
のぞきこむと、『岩波少年文庫の50冊』(選:宮崎駿)でした。
「見せて、見せて。それにしても小さい本ね」
掌にすっぽり収まるサイズです。
「紙をたくさん使わないとか、なんかこだわりがあるんだろう」




50冊選んでいますが、上下、二冊にわかれている本も何冊かあります。
また、『第九軍団のワシ』、『床下の小人たち』、『フランバース屋敷の人びと』、『長い冬』、『ツバメ号とアマゾン号』、『ドリトル先生航海記』、『影との戦い』は、それぞれシリーズの最初の一冊(『ドリトル先生航海記』は二冊目)を選んでありますので、数としてはもっと増えます。
「ふ~ん」
そのときはそれで終わったのですが、だんだんそのミニ本が欲しくなりました。

次に息子が来たとき、
「どうやったらあの本が手に入る?」
と聞いてみました。
「ヤフオクで出ているかなぁ」
と、ネットでいろいろ調べてくれましたが、結論的には、
「ジブリの集会のときだけ、配るみたい」
という話でした。


その『岩波少年文庫の50冊』が、岩波少年文庫創刊60年記念として、「宮崎駿監督が選んだ少年文庫フェア」が、11月19日から全国の書店で開催され、少年文庫を複数冊買った人にプレゼントされることになりました。

わぁいです。
茨城県でも、水戸かつくばの本屋さんに行けば、手に入りそうです。

選ばれている本はほとんど読んだ本なので、何を買うかが問題ですが、幸い少年文庫は翻訳ものがほとんどで、新装丁(一度、サイズは同じままカバーつきに改訂され、最近は横が少し大きく改訂された)になったとき、翻訳がずいぶん変わったようなので、新訳を楽しむことができます。

古い本とダブって持っていても、比べてみる楽しみが増えるということです。
かつて、少年文庫にあった『くろんぼのペーター』は、今では姿を消しています。「くろんぼ」なんて、今は使わない言葉だからでしょうか。




新訳に改めたり、訳者が別の人と交代したりする中で、ドリトル先生シリーズは相変わらず、故井伏鱒二の訳を使っています。
もしかして、宮崎駿が一冊目の『ドリトル先生アフリカゆき』を50冊に選ばなかったのは、一冊目には、現代ではあまり適切ではない記述が多かったのかと思いました。
もっとも、さがしてみましたが、本棚に『ドリトル先生アフリカゆき』が見つからなかったので、確かめてみることはできませんでした。




さて、選ばれた50冊のうち、49冊まではわかっていますが、どうして?あと一冊が不明です。
そんなあやふや情報のままですが、選ばれなくて残念な本があります。

『ライオンと魔女』、これはまさか外していないとすれば、最後(不明}の一冊かもしれません。
そうしたら、『あしながおじさん』、『続あしながおじさん』、『モモ』などが、選ばれていないことになります。

個人的には、選ばれている、『愛の旅立ち』フランバース屋敷の人々のシリーズは大好きですが、50冊だけ選ぶとしたら、『あしながおじさん』の方がいいと思うのは、私だけでしょうか。




あと、ケストナーの著書からの一冊は、宮崎駿は『飛ぶ教室』を選んでいます。
これは、好みの問題ですから、文句はありません。でも、私だったら、『ふたりのロッテ』を選ぶのになあと思いました。
もっとも、ケストナーの著書はシリーズではありませんが、シリーズとして、代表的な一冊をあげているだけかもしれません。

追伸:

息子に聞いてみたら、『ライオンと魔女』は外れていました。

それにしても、昔は値段の張るハードカバーでしか読めない物語が多かったのに、出版界の経営の厳しい昨今、安価な少年文庫で読める物語が増えているのは、喜ばしいことです。


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