2011年10月7日金曜日

瓦屋さんが来てくれました



一昨日、突然瓦屋さんが訪ねて来ました。
「明日晴れていたら、修理しますから」
やったぁ。
その日は一日中雨で、夜遅くまで降り続きました。

昨日、起きると雨がやんでいました。曇ってはいましたが、これ以上降りそうにも見えませんでした。
瓦屋さんがやってきました。




重い瓦や、瓦と瓦のあいだに詰める、「土」と呼ばれているパテの袋を担いで、運び上げなくてはならないというのに、軽便なはしごです。
ただ、滑らないように、紐でしっかり固定しています。

後ろに見えている細長い木は、金具で止めて足場にする木です。




七ヶ月もかぶせていたシートを取りました。重石として乗せていた土嚢袋は劣化していて、持ち上げると破れてしまいました。
それでも、我が家の土嚢袋には砂を詰めていたので問題はありませんでしたが、土嚢袋に詰める砂もなく、割れた瓦を詰めていて、袋が破れ、転がった瓦の破片でさらに被害が広がった家も多くあったそうです。地震直後は、砂ばかりか、土嚢袋も、ブルーシートも、店頭から消えていました。

修理が遅れているのは、もちろん被災した家が多かったせいもありますが、地震後は瓦、「土」、「土」を入れる袋など、何もかもなかったり、不足したりしていたからだそうです。




空も、だんだん晴れてきました。




自分で家をつくってみて、ずいぶんいろいろなことができることがわかりましたが、到底こんなことはできません。
見ているだけで、目がくらくらします。

瓦屋さんも、震災一ヵ月後に、屋根の端に近いところに鬼瓦をつけていたとき余震に遭って、とっさに仰向けに寝たけれど、落ちると思ったと話していました。




地震で落ちたけれど割れなかった瓦も、全部使ってくれました。




寄棟ですから、棟瓦の下にくる瓦を、全部三角に欠いて並べます。
それから、棟瓦を乗せていきます。
我が家の瓦の下には、ソーラーパネルに空気を集めるための通風孔を取っています。そのため、何もない屋根より、強度が落ちたのではないかとは、瓦屋さんの分析です。
これまで、三つおきに銅線で留めていた棟瓦を、今度は全部留めてくれました。




久しぶりに、北西の方向に、魔よけの鬼瓦が乗りました。といっても、鬼面はついていないものです。




そして、暗くなる前に元通りに修理できました。魔法のようでした。

まだまだ、屋根にシートをかけている家が多く見られます。土嚢袋から草が生えたり、この前の台風でシートが飛ばされたりした家もあります。
台風にも何とか耐え、たいしたことになる前に修理してもらって、これで一安心です。




今朝の二階の窓からの眺めです。
よしよし。




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